「あいたて博(あいちのたてもの博覧会)」はご存知ですか? 愛知県内の文化財に登録されている建物や歴史的価値のある建築の特別見学会が毎年秋に開催されています(2026年は春にも開催)。
千種の「昭和塾堂」や丸の内「伊勢久」や「愛山居」などイベント以外では内部見学不可な建築、通常一般公開されていないエリアを特別に見学できるレトロ建築好きが心待ちにしているイベントなんですよ。
知られざる名建築や、物語をもつ近代建築を多くの人に知ってもらうとてもすてきなイベントです。
こちらの記事では今まで参加したおすすめの建物をご紹介、「プレミアム公開」は有料ですが無料で見学できる建物もあるのでぜひ参加してくださいね。
まずはチェック!おすすめ建築9選
建築初心者がまず行くべきベスト3!
”興味はあるけど、どこに行くのか迷っちゃう。”そんな方にまずは行ってみて欲しいプログラム3つをご紹介しますね。
名古屋市市政資料館


NHK朝ドラ「虎に翼」をはじめ、数々の作品のロケ地として愛される近代建築の傑作。
ネオゴシック様式の重厚なタイル建築と、中央階段の柔らかなステンドグラスのコントラスト、歴史の重みを感じる地下の留置所まで、どこを切り取っても絵になる時を超えた美しさです。

文化のみち 二葉館



日本初の女優と謳われた「川上貞奴」と電力王「福沢桃介」が暮らした大正浪漫あふれる邸宅。
大広間を彩る鮮やかなステンドグラスや意匠を凝らしたデザインは圧巻。当時の華やかな社交場の雰囲気を体感できます。

揚輝荘



松坂屋初代社長・伊藤次郎左衛門祐民によって建てられた郊外別荘。
山荘風のハーフティンバー様式が美しい「聴松閣」をはじめ、アジアのエキゾチックな装飾や木彫、ステンドグラスなど、東西の美意識が融合した見所満載の名建築です。
プレミアム公開では通常非公開の聴松閣3階、地下トンネルも見学可能です。
実はここが一番凄い!タイルの聖地3つ
レトロ建築好きなら見逃せないのが「タイル」の魅力!意匠を凝らした素敵なタイルを堪能できる3つのスポットをご紹介します。
旧本多忠次邸



旧岡崎藩主・本多家の第15代当主である本多忠次伯爵が昭和初期に建てたスパニッシュ様式の邸宅。
洗練された外観はもちろん、館内の洗面所や浴室を彩る色鮮やかなモザイクタイル、ステンドグラスの美しさはまさに必見です。

蒲郡クラシックホテル



1934年(昭和9年)竣工、城郭を象った和と洋が融合した高台に佇む優美な姿は現在も多くの人を魅了しています。
あいたて博では客室階やデラックススイートルームなど、普段は見られない裏側まで体験できる貴重な機会。
さらに普段は見られないすてきな輸入タイルとステンドグラスが見学できます!


中産連ビル 本館



モダニズム建築の巨匠・坂倉準三が手掛けた、名古屋が誇る近代建築の傑作です。
思わず触れて愛でたくなるグラデーションのタイルと、リズミカルな窓の配置。イベント時には普段入れない屋上庭園からの特別な景観を楽しめるのも魅力です。

あいたて博でだけの建築美
普段は一般非公開、あいたて博だけで見学ができる貴重なプログラムをピックアップしました。
昭和塾堂



1929年(昭和4年)竣工、愛知県が青年層の教育・育成施設として建てた名建築。現在は安全のため立入禁止になっています。
和洋折衷の独特な構造で、上空から見ると「人文字形」になるユニークな設計。中央にそびえる八角塔と泰山タイルの気品溢れる装飾が訪れる者を魅了します。

豊橋ハリストス正教聖堂


1913年の竣工から戦禍を乗り越え100年以上の時を刻む、ロシア・ビザンチン様式の貴重な木造聖堂。
一歩足を踏み入れると、要所に金粉をあしらったロココ調の美しい聖障(イコノスタス)が黄金色に輝き、息をのむ美しさです。

東海学園大講堂


歴史ある名古屋の名門校「東海学園」にて、1931年(昭和6年)に昭和天皇即位御大典記念として建てられた講堂。
重厚かつ華やかなアーチ状ファサードと、長い年月使い込まれた木造床のぬくもりが歴史の重みを物語っています。

その他のおすすめ建築一覧
プレミアム公開
布池教会は圧巻のステンドグラスに囲まれながらパイプオルガンの演奏が聴けるスペシャル企画です。
- 蒲郡クラシックホテル(蒲郡市)
- 豊橋市市公会堂(豊橋市)
- 豊橋ハリストス正教聖堂(豊橋市)
- 鳳来館 / 料亭菊水 (新城市)
- 昭和塾堂(名古屋市)
- 愛知県庁大津橋分室(名古屋市)
- 伊勢久 本社(名古屋市)
- 布池教会(名古屋市)
- 日本陶磁器センタービル(名古屋市)
一般公開:名古屋エリア
名古屋陶磁器会館は「Made in Occupied Japan」の展示や売店があり、タイルや陶磁器好きにはおすすめです。
一般公開:西三河エリア
希少なヴォーリーズ建築の歴史ある日本福音ルーテル岡崎教会、祈りの場として地域の人に大切にされてきた教会です。
- 日本福音ルーテル岡崎教会(岡崎市)
- 旧本多忠次邸(岡崎市)
一般公開:東尾張エリア
愛陶工会館(旧瀬戸陶磁器会館)も日本セラミック産業が繁栄していた昭和初期の建物だけに様々なタイルが使われ、見どころ満載です。
- 愛陶工会館(旧瀬戸陶磁器会館)
- 日本鉱泉(現在は未参加)
- 小弓の庄(旧賀茂郡銀行羽黒支店)
一般公開:知多エリア
西村伊作設計の希少な古民家久野家住宅(愛山居)、こじゃれた洋室を持つ旧岡田医院(雅休邸)、どちらもおすすめ。
予約のコツは?
一般公開で人数制限のあるプログラムはすぐに埋まってしまうことも。コツとしては受付開始日の12時(AM 0:00)に受付がスタートするので深夜12時を狙いましょう。
後はキャンセルを狙い、開催日数日前からキャンセルが出ていないかマメにチェックしてみるのもおすすめです。
おわりに
3年ほどかけて回った「あいたて博」でおすすめ建築をご紹介しました。
一般公開されていない建物はもちろん、いつもは非公開の場所も見学できるチャンスなのでぜひ足を運んでみてくださいね。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。


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