名古屋から山口横断のレトロ旅の目的は「元乃隅神社」、行きは新幹線で岡山・広島・山口のレトロを急ぎ足で巡り、帰りはレトロ仲間の しおちゃん(@shio_yaki_00)と日本海沿いを車で走りながら回ってきました。
山口までは移動時間が長く駆け足の巡礼でしたが、いつか行きたいと思っていた「エトワール」や「旧河村写真館」をはじめ、多くの純喫茶や近代建築を目に焼き付けることができました!
今回まわったスポットを順番に個別記事でご紹介していきますね。
切符1枚で途中下車の旅!アクセスと乗り継ぎのリアル
まずは名古屋から山口~下関までの電車の旅。欲張って行き先を詰めすぎて2日間で乗換含めると7駅を回るので、切符の買い方に悩みました。

旅の不安はSNSにHELPを求めるべし
どうやら1枚の切符で途中下車しながら行けそうなのですが、JR公式サイトを確認しても専門用語が使われていて……。
わたしのケースでも1枚で2日間乗れるの?
新幹線の特急券は降りる駅ごとに買えばいいの?
不安で確信が持てずにおりました。
そこでSNSで疑問を投げかけると、名古屋駅₋下関間の切符1枚で問題ないこと、乗車駅ごとの新幹線特急券をそれぞれ購入すること、とのアドバイスをいただけました。
また下関駅から唐戸へのバスの乗り継ぎも、駅前のバス乗り場の場所を確認できずに困っていたところ、地元の方に親切にアドバイスいただきました。
地元の細かな情報を確認するのにも、SNSの活用は本当に便利ですね。
切符を窓口で購入する際にはメモを持参するべし
切符購入はいつもメモ持参で窓口派。今回は乗換が多いのでいつもより慎重に往復分をメモを作成し、窓口(JR東海はみどりの窓口じゃないよ!)へ。ドキドキしながら購入し、無事にゲットできました!
ズラリと並んだ駅名のメモを手にした窓口のおにいさんの目がキラリ。わたしに確認を取りながら画面を軽快に操作してくれて、心なしか楽しそうでした(笑)。
ちなみに名古屋駅→岡山駅のみ指定席で、他は自由席です。帰りの新大阪駅→名古屋駅も自由席でしたが、一人旅なら席を選ばなければ座れないことはまずないです。
1日目:【防府】昭和の気品が漂う純喫茶へ
名古屋から新幹線でまずは岡山駅へ降り立ち、街中をレトロ散策しながら喫茶キャッスル、B三共を急ぎ足で回り広島駅へ。
久々の広島駅はすっかり様変わりしており、カッコよくなった路面電車でツバイG線へ向かいました。
エトワル(防府市)
再び新幹線にのり広島駅から徳山駅へ、在来線に乗り換えて向かったのは「純喫茶エトワル」、開店遅め・閉店早めと旅程調整が大変でしたが、どうしても行きたかった純喫茶です。
純喫茶エトワルは1949年(昭和24年)創業、モダンな佇まいは今も色褪せることなく全国雑誌の表紙を飾るほどの名店。
無事に乗り替えに成功し3時30分に防府駅に到着、ワクワクしながら憧れのエトワルに向かったのですが、、、続きは個別記事で語りますね!

2日目:【山口・下関】明治〜大正の優美な近代建築を巡る
1日目は新山口駅前のビジホに宿泊し在来線で山口駅へ、駅への入口がわからずに電車を1本乗り遅れてしまいました。
地方は電車の本数が少ないので、本当に早めの行動が大事!
窓口のお兄さんに相談して早めに到着できる便があるよと、改札から出て券売機の操作まで案内していただけました、感謝です。
旧河村写真館(山口市)
山口駅まで来たのは、明治の洋風建築「旧河村写真館」を実際にこの目で見たかったから。わたしの大好物の希少な擬洋風建築なのです。
5月末の汗ばむ陽気の中、20分ほど歩いた先に鳥居の向こうの赤い屋根が見えた瞬間、「やっと会えた!」と思わず足が止まりました。

この後、山口県政資料館(大正5年竣工)→旧山口県立図書館(昭和3年竣工)を散策。 山口駅に戻り御堀堂 本店(御堀堂の外郎)でういろうを食べ比べ(名古屋人ですもの)、山口駅を後にしました。
秋田商会ビル(下関市)
山口駅から新山口駅で乗り換え、下関駅まで車窓を見ながらのんびり70分の電車旅。下関駅前すぐにバス停があり、1~4番乗り場のどこから乗っても「唐戸」に辿り着けます。
唐戸は横浜を思わせる歴史ある貿易港、旧下関英国領事館などレトロ散策を楽しみました。
その中でも印象に残ったのがモダンな洋館「秋田商会ビル」。館内は贅を尽くした和洋折衷造り、木製の螺旋階段の見事な職人技に一目惚れでした!

3日目:【長門・萩】絶景神社から歴史ロマンあふれる街並みへ
唐戸でしおちゃん(Instagram)と合流し、翌朝に今回の目的地である念願の「元乃隅神社」へ。
今回は乗り換えなど移動が多く身軽で行こうと、下着も着替えも1枚ずつ。ホテルでドライヤーで乾かして干すというストイック旅行(笑)。
さほど大きくもないバッグひとつ下げたわたしを見て「荷物そんだけ!?」としおちゃんに笑われちゃったのでした。
元乃隅神社(長門市)
音楽を奏でる音符のように海に向かい、赤い鳥居がずらりと並ぶ様は、山口の雄大な自然と相まって画像で見るよりも壮大な眺めでした。
朝一番でさほど人は多くなく、海の風を感じながら赤い鳥居が並ぶ吸い込まれそうな階段を降りると、前に日本海、後ろは緑の中に赤い鳥居がならんだ絶景!

旧萩学校教員室(萩市)
元乃隅神社から車で萩へ、萩城下の武家屋敷エリアに位置する「萩高校」の一角に残る、明治20年に建てられた擬洋風建築「旧萩学校教員室(きゅうはぎがっこうきょういんしつ)」を見学。
大好物の“擬洋風建築”。軒のレース飾りなどモダンでかわいらしい明治建築と、周辺の白壁やナマコ壁が立派な武家屋敷とのギャップもまた楽しいですね。

次に菊竹清訓が設計した箱舟を思わせる「萩市民会館」を見学した後は萩明倫学舎で彩り豊かな名物ランチをいただきました。
それから明治末期竣工の「芳和荘(現在休業中)」に寄り、jazz喫茶ビレッジ(ジャズ好きには有名らしい)でひと休みしてから松陰神社へ。
4日目:【鳥取】名物の円形校舎と純喫茶巡り
日本海沿いの街路灯さえ危うい道をひたすら走り鳥取へ駆け抜けました。
コーヒーハウス ROCOCO(倉吉市)
最終日の朝はレトロ師匠のwin(@win022403)さんにも勧められ楽しみにしていた「コーヒーハウス ROCOCO(ロココ)」でモーニングです。
落ち着いた店内にロココ調の床、銅テーブルなどノスタルジーで贅沢な朝を過ごせました。

旧明倫小学校円形校舎(倉吉市)
ベビーブームにより1955年(昭和30年)に竣工した「旧明倫小学校 円形校舎」、現存最古の円形校舎です。
建物中央の美しい螺旋階段の吹き抜けを取り巻くように配置された教室、壁いっぱいの窓から注ぐ明るい陽射し。中央吹き抜けから子どもたちの笑い声が聞こえるようでした。

喫茶モダン(倉吉市)
円形校舎の見学後、若い子にも大人気のレトロが詰まった「喫茶モダン」で名物のオムライスを完食。
90歳のかわいいおばあちゃまがおいしいコーヒーを淹れてくれる渋喫茶店「わたせ」で休憩してから、知る人ぞ知る名建築「プラザ佐治」を見学。 盛り沢山すぎた3泊4日のレトロ旅でした!

今回立ち寄ったレトロスポット&名物まとめ
3泊4日の旅で巡った全20近くのスポットを、ジャンル別(純喫茶・近代建築・おみやげ&グルメ)に整理してまとめました!
☕️ 巡った純喫茶
・キャッスル(岡山県岡山市)
・B三共(岡山県岡山市)
・ツバイG線(広島県広島市)
・エトワール(山口県防府市)
・喫茶ビレッジ(山口県萩市)
・喫茶ロココ(鳥取県鳥取市)
・喫茶モダン(鳥取県倉吉市)
・喫茶わたせ(鳥取県鳥取市)
🏛️ 巡った近代建築・絶景スポット
【岡山エリア】
・ルネスホール(近代建築)
・旧岡山県農工銀行本店 / 現・岡山信金(近代建築)
・岡山禁酒会館(近代建築)
【山口・下関エリア】
・旧河村写真館(擬洋風建築)
・山口県政資料館 / 旧山口県庁舎・県会議事堂(近代建築)
・旧山口県立山口図書館(近代建築)
・山口県立山口博物館(近代建築)
・秋田商会ビル(近代建築)
・旧下関英国領事館(近代建築)
・旧宮崎商館(近代建築)
【長門・萩エリア】
・元乃隅神社(神社)
・旧萩学校教員室(擬洋風建築)
・萩市民会館(近代建築)
・萩市役所(近代建築)
・萩明倫学舎 / 旧萩藩校明倫館(近代建築)
・旧山口相互銀行萩支店(近代建築)
・芳和荘(近代建築 / 休業中)
・松陰神社・松下村塾(歴史史跡)
【鳥取エリア】
・旧明倫小学校 円形校舎(近代建築)
・佐治町総合支所 / 旧プラザ佐治(近代建築)
🎁 旅の思い出・おすすめグルメ
・御堀堂 本店(山口名物「ういろう」の食べ比べ)
・光圀本店(萩名物「夏蜜柑丸漬」)
・萩明倫学舎での名物ランチ
スマホ紛失事件で大慌て
実は途中でスマホを落とすという大失態をやらかしました!
わたしくSIMが入ったiPhoneと撮影用にSIMなしiPhoneの2台持ち。落としたのはSIMが入った方で電話もネットも位置情報もわからず。
しおちゃんは元乃隅神社に問合せして、「戻ってみる?」と言ってくれたけれど、せっかくの旅を台無しにしたくなくてそのまま続行。
慌ててもどっしり構えても、戻ってくるものは戻るし、ダメなら仕方ないと開き直ることにしました。
ホテルに戻り位置情報を確認すると、どうやら萩高校で「旧萩学校教員室」を見学する際、現職員室で許可証をお返しした時にうっかり置いてきてしまったみたい。
翌朝、学校へ電話して謝罪し保管をお願いしました。
帰宅後に住所を書いたエクスパックと名古屋銘菓、御礼の手紙を送ってスマホを返送いただき、その節は大変にお世話になりました。

こちらが手元に届くまでの「iPhoneを探す」のシュールな画面。記念にスクショしておきました!
おわりに
わたしが電車で回っていた2日間、しおちゃんは車ごとフェリーで九州へ。唐戸で合流して日本海沿いの長い道程を走ってもらって感謝です。
唐戸からの日程を組んでくれたのもしおちゃん。近代建築好きの彼女の知識と検索能力には、いつも驚かされます。
「レトロは急げ!」の合言葉の通り、レトロ好きは自分の見たいスポットを目指すのが最優先。こうして一緒に回れる心強いレトロ仲間の存在に感謝です。
今回は身軽を目指した旅でお土産も最小限しか買わなかったのですが、せっかく現地まで行ったのだから色々買ってホテルから発送してもよかったかもと次の課題ですね。
こうして書き出してみると、多くの人に助けられた今回の旅でした。そんな温かい出会いも旅の醍醐味の一つですね。
*2026年5月30日~6月2日の旅の記録


コメント