倉吉駅近く「コーヒーハウス ROCOCO(ロココ)」でモーニングを楽しんだ後は、「旧明倫小学校 円形校舎(現:円形劇場 くらよしフィギュアミュージアム)」へ向かいました。
1955年(昭和30年)に建てられた日本現存最古の円形校舎で、一時は解体の危機に瀕しながらも市民の熱い想いによって奇跡的に保存された昭和の名建築です。
中央の美しい螺旋階段を囲むように円形の教室が並び、どこからか子どもたちの賑やかな笑い声が聞こえてくるようでした。
現存最古!旧明倫小学校の美しい円形校舎と歴史

現存する最古の円形校舎、美しいフォルムです。エントランスはリノベーションの際に後付けされたそうです。

記録写真を見ると本当にまん丸い校舎で、屋上の真ん中にある円形塔屋もかわいい。
何より屋上に生徒たちが出られるのは、のんびりとした自由な空気があふれていた昭和ならではの光景ではないでしょうか? 今の時代なら危険だから解放厳禁でしょうね。
まずは売店で受付を
エントランスを入ると、目の前の美しい螺旋階段に吸い寄せられてしまいますが、まずは入口左手の売店で受付しましょう。
常設展(特別展なし)の入場料は大人1,000円、小中学生 500円です。
息をのむ建築美!鮮やかなオレンジの螺旋階段

螺旋階段で上の階へ。階段を囲う仕切りも小学校時代はなく、広々として開放的だったみたい。

美しい曲線、子どもたちは日々に何度もこの階段を上ったり下りたりしていたんでしょうね。

吸い込まれそう。階段のギザギザもまた味わい深いです。

階段の踊り場、安全のために立てられた何本もの支柱と、それを縫うように美しい曲線を描く手すり。まるでアートですよね。

屋上塔屋の階段終点。公園のジャングルジムみたい。

レトロフューチャーな天井は、ドームのように立体的な造り。周りを囲む明かり取りの窓はまさにアートデザインですね。
螺旋階段を愛でたら、次は円形の教室へ。

ゆるくカーブを描いた壁一面の格子窓、これなら明るい陽射しが教室に入り込みますね。

机と椅子も懐かしい感じ。扇形になっているので黒板が見やすそう!

色とりどりのチョーク、黒板に落書きもありなのかな。

学級文庫、ありましたよね!
昭和34年の自由研究!手書きのグラフに遅刻表、エモすぎる再現教室
再現教室の壁に貼られた表やグラフ、ぜひじっくりと見てきてくださいね!

「世界のおもな漁獲高」「くだもののせいさんりょう?」「1時間はたらいて得る賃金の外国とのさ」「戦後のふえた輸出品」、これは夏休みの自由研究発表?
それにしても賃金差が一回りして現在に戻ってきてるのが怖すぎる、、、。
他にも「どんなことしてあそぶか?」「明倫地区のお店」など子どもらしくてよき。

「日本のおもな炭田」、これでグラフを作った年代がわかりそう。「1週間の遅刻表」、どれだけ遅刻してるんだよ(笑)。
実はこちらのグラフや表は、なんと昭和34年の生徒たちの自由研究なんだそう! 改修工事の際に黒板裏から奇跡的に見つけ出されたそうです。 もはやリアルな歴史的資料ですよね。
すべてが手書きで温かい。子どもたちが多くの時間をこの学校でみんなと過ごしていた息づかいを感じられるようです。
昭和世代にはたまらない!懐かしの給食サンプル

展示コーナーで思わず足を止めてしまったのが、昭和の学校給食を再現した食品サンプル!
脱脂粉乳やアルマイトの食器、コッペパンなど、昭和世代なら「うわぁ、懐かしい!!」と思わず声をあげたくなります。
ソフト麺は楽しみだった、クジラの竜田揚げは堅くて苦手だったなぁ。
昔はみんな上がってた!?屋上からの雄大な眺め

屋上の円形塔屋、手前の台は朝礼台ですね。ここで雄大な自然を眺めながらラジオ体操もしてたみたいです。

昭和時代はさらに美しい景色が広がっていたのでしょうね。

塔屋の窓枠は木枠のままですね。

記録写真を見ると梯子がかけられ、子どもたちはなんと屋上塔屋の上にも上っていたらしい!楽しそうで羨ましいです。
なぜ21年で閉校?地域に愛され続けた円形校舎の歩み
小学校として使われていたにしては木枠がそのまま残っていたりと状態がよいな、と調べてみました。
どうやら小学校として現役で使われていたのは1976年(昭和51年)まで、1955年(昭和30年)に竣工してから約21年間だけだったようです。
高度経済成長でますます子どもたちが増え、増築しづらいなどの理由で円形校舎は役目を終えた後、「倉吉中央公民館」や「ふれあい会館」として地域の集まりや活動に使われていました。
その後、市民の保存運動により2018年に現在の「円形劇場 くらよしフィギュアミュージアム」へ再生。
この円形校舎には地域の方たちの思い出がたくさん詰まってるんですよね。
アクセス&駐車場情報
施設裏に広い無料駐車場が完備されています。
電車でのアクセスは、JR倉吉駅から路線バスで約15分「明倫小学校前」または「鍛冶町」下車してすぐ。
おわりに
この記事では倉吉に残る「旧明倫小学校 円形校舎」をレポしました。
螺旋階段の造形美、めいっぱいの日差しが入る窓、当時を思わせるリアルな展示。建築美だけでなく、昭和感あふれるノスタルジーも楽しめました。
倉吉のレトロ散策や「コーヒーハウス ロココ」や「喫茶モダン」「喫茶わたせ」など純喫茶巡りと合わせて、ぜひ立ち寄ってみてほしい名スポットです!
*2026年6月訪問撮影
「円形劇場 くらよしフィギュアミュージアム」の施設情報・アクセス
【施設名】円形劇場 くらよしフィギュアミュージアム(旧明倫小学校 円形校舎)
竣工:1955年(昭和30年)
設計:坂本 鹿名夫(さかもと かなお)
住所:鳥取県倉吉市鍛冶町1-2971-2
アクセス:JR倉吉駅から路線バスで約15分「明倫小学校前」または「鍛冶町」下車徒歩すぐ
>>Google mapで場所を確認する
電話:0858-27-1200
営業時間:9:00~17:00(夏季7~9月は18:00まで)
定休日:なし(無休)
入館料:大人 1,000円~ / 小中学生 500円~
駐車場:あり(無料)

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