秋と言えば栗、デパ地下の美濃忠さんで目に留まった『栗蒸し羊羹』から目を離せず買って帰りました。
栗を使った和菓子はたくさんありますが、その中でも「栗蒸し羊羹」が一番好きかも。
そして大好きな「栗蒸し羊羹」、どうやら名古屋(近辺)独自のもの?らしいのでレポしちゃいます。
美濃忠「栗蒸し羊羹」
名古屋では名の知れた和菓子所「美濃忠」、丸の内に本店があります。
『栗蒸し羊羹』(半棹 1,200円税別、大棹 2,400円税別)。
こちらが見慣れた「栗蒸し羊羹」、地元名古屋人なら皆さんそうだと思います。
半分が蒸し羊羹、半分は黒糖を使った和風カステラ。
カステラと言っても甘いだけでなく、ちょっと塩気もきいて蒸し羊羹とは絶妙な組み合わせ。
「蒸し羊羹」と「蒸しカステラ」の2倍、いや境目で贅沢に両方をほお張れば、3倍の味わいを楽しめてしまうのです。
栗蒸し羊羹の販売期間は?
販売期間は9月上旬~11月中旬頃まで。
賞味期限は?
日持ちは購入日から4日間です。
名古屋以外で栗蒸し羊羹と言えば?
一般的に「栗蒸し羊羹」と言えばこちらのようですね。
名古屋では「栗羊羹(くりようかん)」と呼んで、「栗蒸し羊羹」と差別化しています。
以前からうっすらと「名古屋だけ変わってる?」と疑問に思ってましたが、今回調べたところやっぱり名古屋近辺だけのようです。
畑師匠(勝手に師匠と呼んでます)が、こちらの記事で↓そうおっしゃてるので間違いないです。
第233回 むらさきやの『栗蒸し羊羹』と村雨製『紅 葉』・中干菓子『松 茸』
名古屋に生まれてよかった!と心より思った瞬間でした!
その他名古屋の老舗和菓子屋さんでも、同じように2色の「栗蒸し羊羹」を提供しているのでご紹介しましょう。
川口屋の「栗蒸し羊羹」
こちらは創業300年の老舗「川口屋」の栗蒸し羊羹。
お店は名古屋・錦にあります。
名古屋・錦『川口屋』老舗和菓子屋の10月秋の和菓子は栗づくし!おすすめ4点
むらさきや「栗蒸し羊羹」
「むらさきや」は夏の水羊羹をはじめ羊羹が人気、こちらでもやっぱり2色です。
こちらはカットされたものですが、棹でも購入できます。
場所は伏見、和菓子はお店奥の茶室でお抹茶といただくこともできますよ。
名古屋・錦『むらさきや』栗蒸し羊羹が絶品!おすすめ秋の和菓子4点、御園座近く!
さいごに
名古屋に限らず、狭い地域だけで受け継がれている和菓子は地方によってたくさんあるようです。
他には鬼まんじゅうやお月見団子。 名古屋の月見団子はシズクの形をしているんですよ。
「むらさきや」も「川口屋」も、ニッポンドリルで林先生がお薦めした老舗名店。
どちらの栗蒸し羊羹も本当においしいくておすすめ!ぜひ名古屋ならではの味を楽しんでくださいね。
高島屋の和菓子バイヤーとして全国の和菓子屋をまわられている畑さんの本、川口屋が冒頭で紹介されています!
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。