尾張名古屋で脈々と育まれてきた豊かな和菓子文化。名古屋にはお茶席や贈答の歴史に磨かれた美味しい老舗の和菓子屋さんがたくさんあります。
個人店に限れば、極上の生菓子なら林修先生も絶賛する「川口屋」、至高のわらび餅なら「芳光」、最中(もなか)の代名詞なら「不朽園」、そして伝統の羊羹と言えばここ、伏見の「むらさきや」の名前が真っ先に挙がるのではないでしょうか。
むらさきやの2大看板商品と言えば、夏を彩る「水羊羹」と、そして秋の訪れを告げる『栗蒸し羊羹(くりむしようかん)』です。
定番の棹羊羹(さおようかん)は常温で日持ちがしますが、旬の栗を使った栗蒸し羊羹や秋の生菓子はわずか2日ほどしか日持ちがしません。この極上のフレッシュな味わいを最高の状態でいただけるのは地元・名古屋市民の特権!と、今年もさっそくお邪魔してきました。
※毎年、むらさきやの特製「栗蒸し羊羹」は9月中旬頃から販売がスタートします。
お店の場所は伏見・御園座の目の前

お店の場所は、名古屋市中区・伏見にある劇場「御園座」のすぐ目の前にあります。
地下鉄東山線・鶴舞線の「伏見駅」1番出口を出てすぐに左折。1本目の交差点の角に位置しているので、駅から徒歩1分ほどとアクセスも非常に便利です。

一見すると都会のオフィスビルの中にあり、和菓子屋さんとは気づかぬような洗練された扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは羊羹の贈答用の箱がズラリと美しく並んだ大きなショーケース。
この圧倒的な風格を見るだけでも、むらさきやの羊羹がビジネスや進物でどれほど深く愛されているのかが伝わってきますね。
秋の和菓子・贅沢な店頭ラインナップ
※ご紹介している価格は購入当時のものです。現在の正確なラインナップや最新の価格は店舗にてご確認ください。
11月中旬の深まる秋にお伺いした際の、店頭の風情豊かなラインナップをご紹介します。
季節の生菓子【378円)

- しかの子餅(求肥・栗入り上がりあん)
- 栗蒸羊羹(バラ売り)
- 栗粉(上がりあん)
- 菊(薯蕷・小倉あん)
- 走り餅(銀杏入り・大島あん)
- 栗(ういろ・上がりあん)
季節の中干菓子【154円)

- 焼栗(上がりあん)
- 初霜(小倉あん)
- 小倉山(小倉あん)
- 竜田皮
※和菓子の説明にある「上がりあん」は最高級のなめらかなこしあん、「大島あん」はコク深い黒糖こしあんのことです。
伝統の棹羊羹ラインナップ

- 錦の友(小倉)・・2,700円税込
- 昔の友(黒糖)・・2,700円税込
- 練羊羹(備中白小豆)・・2,800円税込
- 栗蒸羊羹(一棹)・・3,400円税込 / (半棹)・・1,700円税込
職人技に感動!秋の贅沢生菓子4点をお買い上げ

あれもこれも美味しそうで目移りしてしまいましたが、今回は秋の味覚を存分に堪能できるこちらの生菓子4種類を購入してきました!

和菓子がいれられた箱はサイドの折り目が平らに広げられるようになっており、繊細な生菓子を傷つけることなく指で綺麗に取り出せるよう工夫されているんですよ。
これぞ至高!伝統の「栗蒸羊羹」

まずはお目当ての『栗蒸羊羹』(374円税込)。栗の時期に味わいたい季節を感じられる和菓子です。
名古屋で水羊羹と言えば真っ先に名前が挙がる「むらさきや」ですが、実はこの秋の栗蒸し羊羹もむらさきやの欠かせない逸品です。

名古屋の昔ながらの和菓子屋では、醤油や味噌が香るむっちりとした「蒸しカステラ(味噌松風)」の生地と、甘い「栗羊羹」を綺麗にドッキングさせたものを「栗蒸し羊羹」と呼びますが、実はこの重層スタイルは名古屋特有の和菓子文化なんですね。
全国的には、小麦粉を混ぜた羊羹生地に栗を入れて蒸し上げた、モチモチしたプレーンなものを指すそうなんですよね。知ってました?
2つの味を1つで楽しめる贅沢な栗蒸し羊羹、だれが思いついたんでしょう?

薯蕷まんじゅう「菊」

伝統的な薯蕷(じょうよう)まんじゅうで表現された『菊』(374円税込)。鮮やかな黄色が菊の花でしょうか? 美しい佇まいです。

中には丁寧に炊き上げられた極上の小倉粒あんがたっぷり、大和芋(つくね芋)の風味がふんわりと贅沢に香る上用の皮と粒あんの甘さが絶妙です。
求肥「走り餅」

真っ白でキメの細かいお餅から、うっすらと綺麗な黄金色が透けて見えているこちらは『走り餅』(374円税込)。
中に隠れている黄色は秋の味覚である「銀杏(ぎんなん)」なんです! 和菓子の主役に銀杏が使われているなんて、ちょっと新鮮ですよね。

お餅の中には、コクが深くなめらかな大島あん(黒糖あん)、もっちりとした求肥と黒糖のコクがなんとも味わい深い。
ういろ製「栗」

ぷっくりとした愛らしい栗の形そのものを象った、見た目にも楽しいその名も『栗』(374円税込)。

外側の皮は名古屋ではおなじみの「ういろ(外郎)」でもっちりとなめらか。 中には上品なこしあん(上がりあん)です。
秋の和菓子の賞味期限(日持ち)は?
むらさきやの生菓子・栗蒸し羊羹は、保存料などを一切使っていないため、テイクアウトの際の日持ちはすべて「翌日まで(常温保存)」です。
できればその日のうちにいただきましょう。
奥の隠れ家のような雅な喫茶室もご案内しています↓↓

↓↓夏限定の水羊羹もはずせない!!↓↓

オフィス街の真ん中ですが、店舗ビルのすぐ横(建物の1階部分、東玄関のすぐ隣)に、専用の無料駐車場が3台分ほど用意されていますよ。
おわりに
やっぱり年齢を重ねて還暦に近づくと、生クリームたっぷりの洋菓子やケーキよりも、厳選された小豆の旨みを噛みしめる丁寧な和菓子の方が、心も体もしっくりと落ち着くようになりますね(笑)。
冒頭にご紹介した川口屋や芳光、不朽園も私の大好きな素晴らしい名店ばかりですが、実は名古屋って東京や京都に負けないくらい和菓子のレベルは高いんですよ。
おすすめの和菓子屋さんをまとめたのでぜひチェックしてみてくださいね↓↓

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
店舗情報&MAP
<店舗情報>
むらさきや
住所:愛知県名古屋市中区錦2-16-13
アクセス:地下鉄東山線・鶴舞線「伏見駅」1番出口から徒歩1分(御園座近く)
>>google mapで場所を確認する
電話番号:052-201-3645
営業時間:月曜日〜金曜日 9:00~17:00 / 土曜日 9:00~15:00
定休日:日曜日・祝日
駐車場:あり(敷地内・東玄関横に3台完備)
食べログで口コミを見る


コメント