大垣城下町に潜む激渋スポット「エグロ会館」!幻の四つ玉台が眠る生きた昭和遺産

大垣市

水の都として知られ、歴史ある城下町の風情が今も残る岐阜県大垣市内には、まだまだ昭和時代から時が止まったかのようなレトロが残っています。

今回ご紹介するのは、大垣駅前の商店街からほんの一歩路地へ入った、大垣城の門前の「エグロ会館」、ひっそりとシャッターを閉ざしていますがその佇まいだけで長い歴史を物語っているようです。

映画館や旅館だったというウワサの真相から、思わず足が止まってしまう美しいタイルのディテール、向かい側のモダン建築まで、大垣城下町のディープな昭和遺産をじっくりご紹介しますね。

大垣城の目の前に佇む、生きた昭和遺産「エグロ会館」

エグロ会館はJR大垣駅から徒歩9分ほど、商店街を抜けて路地に一歩入った大垣城へ入る門のすぐ前です。

大垣城のすぐ目の前の路地に佇むエグロ会館の外観

大垣城のすぐ目の前という特等席に、重厚な姿で佇む「エグロ会館(通称:エグロ)」。

昭和レトロな雰囲気を醸し出すエグロ会館の正面入口

商店街からチラッと見えた姿が気になって路地を入ったところ、その圧倒的な存在感に一目惚れ!

鮮やかな青い瓦屋根とレトロなタイルが美しいエグロ会館のファサード

目を引く美しい青い瓦屋根に、総タイルで囲まれたエントランスの造形美。

エグロ会館エントランスに使われているグラデーションタイルと黒とブルーの豆タイルのディテール

エントランス周りには、絶妙なグラデーションのタイル、そしてシックな黒とブルーの豆タイルと、3種類のタイルが使われています。

レトロなフォントが魅力的なビリヤードエグロの看板ロゴ

「ビリヤード エグロ」のレトロなロゴフォントもすてき!

シンメトリーに配置された両側の窓の上には煉瓦風小さな屋根がしつらえられており、どっしりとした重厚感を醸し出しています。

昭和の歴史を感じさせる丸い玉突の看板

掲げられた「玉突」と書かれた丸い看板。これを見たいと全国のレトロ好きが集まる訳です(笑)。

今では貴重となったエグロ会館の木枠の窓

2階にずらりと並んだ窓は、今でも木枠のまま。大切に使われてきたのが伝わります。

厚みがあり波打つ質感が美しいエグロ会館のレトロガラス窓

はめ込まれたレトロガラスも味わいがあり、頑丈そう。 細部に至るまで、昭和の職人技と息遣いを感じられます。

映画館や旅館のウワサも?老舗ビリヤード場の正体

調べてみると、この建物が竣工したのは昭和中期にあたる1950年代後半~1960年代初頭のこと。

映画館や旅館だったというワクワクするようなウワサもあるようですが、その正体は、当時から多くの常連客に愛され続けてきた歴史ある「ビリヤード場」でした。

「昔の同級生の家で、以前は旅館だった」という貴重なお話も耳にしたので、もしかするとエグロ会館が建つ前には旅館がたっていたのかもしれません。 大垣城の門前という一等地ですから旅館だったとしても納得がいきますね。

過去にはメ〜テレの2010年9月放送の『旅してゴメンでも紹介され、当時は元気なマスターやママさんも出演されていたようですが、残念ながら現在のGoogleマップでは「臨時休業」となっています。

扉の向こうに残る、かつての「玉突場」の記憶

現在は静かにシャッターが下ろされていますが、閉ざされた扉の向こうには、今も創業当時そのままの貴重な光景が眠っているそうです。

  • 幻の「四つ玉」台
    現在主流のポケット(穴)がある台だけでなく、昭和の日本で大流行した穴のない台(四つ玉やスリークッション用)が今も現役のまま設置されています。
  • 天井から吊るされた「そろばん」
    得点を計算するために天井近くに吊るされた、昔ながらのそろばん型の得点盤(スコアボード)も当時のまま残されています。

今ではほとんど姿を消してしまった「四つ玉」の台。ビリヤードを「玉突」と呼んでいた往年のファンたちにとって、ここは貴重な場所なのでしょう。

地元の年配客たちがふらりと集まっては、マスターや常連同士で世間話をしながら球を撞いたアットホームな社交場。まるで「純喫茶の玉突版」のような、温かいコミュニティの場になっていたんだろうな。

時代に流されず、当時の姿をそのまま守り続けてきたからこそ、いまや全国の昭和レトロ好きからも注目される生きた昭和遺産となっているのですね。

城下町の面影を残す、目の前のモダン建築にも注目

大垣城の門前のこの通りはかつて街のメインストリート(目抜き通り)だったのでしょう。 エグロ会館のすぐ向かい側にも、思わず足を止めてしまう小じゃれたレトロ建築を発見しました。

エグロ会館の向かいにあるアール窓が特徴的なレトロ建築

建物の雰囲気からして、おそらくエグロ会館と同じくらいの昭和中期頃に建てられたものではないでしょうか。

レトロ建築の壁面に残る美しいモダンな装飾模様

Googleマップのストリートビューで10年ほど過去に遡ってみましたが、現在は目隠しされてしまっていますが大きなアールのショーウインドウが2つ並び、雑誌の表紙を拡大したようなディスプレイが飾られていました。
店舗というよりは、会社のオフィスだったのかもしれません。

美しい陰影を見せるモダンなレトロ建物の幾何学的な壁面装飾

コンクリートの壁にあしらわれたこじゃれた装飾がモダンです。

おわりに

この記事では、JR大垣駅近く、大垣城門前に佇む激渋物件「エグロ会館」とその周辺のレトロな街並みをご紹介しました。

大垣城の入口で世代を超えてこの街の移り変わりを見守ってきたエグロ会館。その歴史を物語るような佇まいは、今のレトロブームで若い世代でも話題になっているみたい。

大垣駅周辺には、水路の美しさだけでなく、まだまだ昭和の熱気や記憶を残すディープなエリアがたくさんあります。ぜひカメラを片手に、のんびり散策してみてくださいね。

[Discovering Japan’s Retro Gems!]
Look at this amazing building called “Eguro Kaikan” right in front of Ogaki Castle! Built around 1960, it’s a beautiful piece of Showa-era history.
Even though it’s currently closed, I totally fell in love with its gorgeous retro tiles and vintage wooden windows. If you love deep, nostalgic Japanese culture, this is a must-see spot in Gifu!

*2025年6月、2026年訪問撮影

記事の情報は公開日時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

店舗情報&MAP

【店舗名】エグロ会館(ビリヤード エグロ)
創業:1950年代後半〜1960年代初頭(昭和中期)
住所:岐阜県大垣市郭町1丁目63
アクセス:JR「大垣駅」南口から徒歩約9分(大垣城門前)
>>Google mapで場所を確認する
*現在臨時休業中

コメント

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました