2024年末、再開発のためにその長い歴史に一度幕を下ろした「学士会館」。2030年頃の再開を前に、私が訪れた「旧館」の美しさをここに記録しておきます。
1928年(昭和3年)竣工、かつては旧帝国大学の卒業生のための会員制ホテルとして建てられたこの建物は、まさに昭和モダンの金字塔。再開発で新館は惜しまれつつ解体されましたが、重要文化財である旧館は保存され、未来へと引き継がれます。
建物情報&MAP
| 名称 | 学士会館 |
| 竣工 | 1928年(昭和3年) |
| 設計 | 佐野利器、高橋貞太郎 |
| ステータス | 閉館中(2030年頃再開予定) |
| その他 | 登録有形文化財(2003年指定) |
ホール,サロン,宿泊施設などの機能を持つ。SRC造による関東大震災後の復興建築で,玄関の半円大アーチやスクラッチタイルの外観,窓廻り2・3層の直線基調と4層の曲線基調の対比などに特徴がある。設計は佐野利器と高橋貞太郎(増築部は藤村朗)。
文化庁・文化遺産オンライン参照
スクラッチタイルが彩る旧館の風格

最上階の窓下に刻まれた半円の装飾、2階の格子窓。そしてこの茶色いスクラッチタイルが、震災復興期特有の力強さと美しさを物語っています。

向かって右が保存される旧館、手前左が惜しくも解体される新館。このコントラストも今のうちに焼き付けておきたい光景です。
館内に残る、時を越えた美学

「学士会館」の旧漢字が刻まれた玄関。円形にくり抜かれた意匠の周りには緻密な装飾が施されています。

細部に宿る美学。内扉の真鍮のハンドル一つとっても、この建物が大切にされてきたことが伝わってきます。
旧館の談話室と大階段

新館の増築に伴い、旧館の事務室が改装されて生まれた「談話室」。広々とした空間は、会員たちが語り合う場として歴史を刻んできました。

玄関から続く大階段。踊り場に置かれたソファーは、かつて多くの知性がここで足を止め、休息を取っていたのでしょう。
学士会館の記憶を追う
これら旧館の記憶の数々、そして新館の最期の姿、それぞれの詳細はこちらに綴っています。

↓↓旧館の雅な客室のレポ↓↓

↓↓学士会館カフェ「セブンズハウス」の名物ビーフカレー↓↓

さいごに
2030年の再開が待ち遠しいですね。それまでの間、この記録が学士会館を愛した方々の記録のカケラを追う助けとなれば幸いです。
*2024年9月撮影

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