名古屋・白壁『料亭か茂免』完全ガイド!大正数寄屋の粋と格式ある名庭の記録

東区・北区・守山区エリア

なごや建築祭まつり2025で、大正期の数寄屋造りの粋を集めた邸宅『か茂免』を見学させていただきました。

武家屋敷だった格式ある白壁エリアに佇む高級料亭、敷居が高くわたしのような庶民は縁がないものとあきらめていたのでInstagramの募集を見て小躍りしながら応募しました(笑)。

旧中井邸宅の日本庭園と母屋1階をこちらでご紹介し、1955年に増築した建物を東区『か茂免』大正時代の邸宅を守り続ける高級料亭①②でご紹介しますね。

料亭か茂免の店舗情報

【場所詳細】料亭か茂免 (かもめ)

所在地:
愛知県名古屋市東区白壁4-85

アクセス:
市バス「清水口バス停」徒歩5分

▶ Googleマップで場所を確認

電話:
052-931-8506

営業時間:
【昼】11:30~15:00(L.O 13:00)
【夜】17:00~22:00(L.O 19:30)

定休日:
日曜日

駐車場:

【この場所の魂】
武家屋敷エリアにお店を構える高級料亭「か茂免」を見学。鯉が泳ぐ池が流れる日本庭園を囲む風情あるお屋敷、美しステンドグラスの洋館など粋で静寂な空間が広がっていました。

アクセスは?

か茂免の門構え

アクセスは市バス「清水口バス停」徒歩5分、高岳駅から徒歩15分ほどにある高級料亭です。

歴史と格式ある土地と家屋

武家屋敷であった歴史ある白壁エリアに1,000坪のお店を構える「か茂免」。その敷地は尾張徳川家の中級武士「安藤十次郎邸」跡地であり、座敷として使われている母屋は大正時代に京都の紙問屋「中井氏」の別宅として建築されたものです。

第二次大戦前には、かつての宮家・東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)王が歩兵団長の宿舎として、その後は賀陽宮恒憲(かやのみやつねのり)王の邸宅として使われるため、隣地300坪を購入して防空壕を造成されました。

「か茂免」は昭和3年に中区島田町にて河豚・鳥の水炊き専門店として出発し、後に中区園井町(そのいちょう)に移転しましたが昭和20年に戦災。昭和23年から東区白壁のこの地を譲り受けて料理旅館として営業を再開し、現在は料亭として営業されています。

か茂免公式サイト参照

正門

か茂免の看板

正門には「か茂免」の看板、「か茂免」は芭蕉の句に因んだそうです。

か茂免のエントランス

正門を入って右に進むと玄関口、2階の窓が風情ありますね。

紙商「中井商店」の名古屋支店支店長であった中井氏は、大正期には名古屋紙商同業組合の組長など業界の中心的な役割を務め、邸宅は接待や同業組合の活動の場としても活用されていました。

洋館

か茂免の洋館外観

三角屋根の洋館。壁のオレンジは、塗り直す時に創建当時の色合いに近づけたそうです。

か茂免の洋館内部

応接室として使われていた洋館は窓が多く、地下室は娯楽室として使われていたそうです。

か茂免の洋館のレトログラス

味わいのある大正ガラス、窓枠もそのままでしょうか。

か茂免のレトロなランプ

か茂免のシャンデリア

メダリオンのあるシャンデリア。

か茂免のステンドグラス

入り口横にはステンドグラス、大正ステンドグラスは色合いがやさしくて品がありますね。

庭園

か茂免の庭園に続く小路

洋館の横には庭園へと続く石畳の小径。

か茂免の庭

か茂免の庭園の水場

どこを切り取っても風情があり、静寂な空間が広がります。

か茂免の庭園のお休み処

参加者のお一人が「京都にも引けを取らない料亭が名古屋にもあったのね。」とおっしゃってました。しかも個人所有という点もすばらしいですね。

広い庭園に驚きましたが、母屋の中庭にも池になった庭が広がってました。

玄関

か茂免の玄関口

玄関口、天井もすばらしい。

玄関を入って左手、この先にも部屋があるのかな。

か茂免の廊下

松の鴨居、凝っていますね。

大広間

か茂免の大広間

2面が総ガラスになった大広間、2辺がほぼ総ガラスでに美しい庭園がまるで絵画のようです。

か茂免の庭園を臨む部屋

どの窓からの景色も美しく、計算され手入れされた美がここにあります。

茶室

か茂免の茶室

母屋1階には4畳の茶室があります。

か茂免の茶室の網代天井

茶室の網代天井、こちらの小さな戸口から先ほどの庭へ出ることもできます。

か茂免の奥の部屋

茶室のさらに奥への部屋へ、全室から庭が見えるようになっています。

か茂免の部屋へのステップ

廊下へ降りる数段の階段にも3種のタイルが使われており、こんなさり気ないところまで芸術的で手が込んでいますね。

か茂免の庭園の廊下

こちらの部屋までが「旧中井邸」、さらに奥は1955年に増築された木造2階建てになるようです。

旅はさらに奥へ!1955年増築の「戦後数寄屋の名建築」

大正期の旧中井邸の美しさに圧倒されましたが、か茂免の見どころはこれだけではありません。廊下の先には、昭和30年(1955年)に増築されたもう一つの素晴らしい空間が待っていました。

↓↓見事な網代編みの天井や螺鈿細工の襖、鯉が泳ぐ広大な中庭のレポはコチラ!↓↓

白壁『料亭か茂免』増築棟レポ!網代天井の粋と鯉が泳ぐ中庭の美の記録
「か茂免」の旧中井邸宅の続き、1955年(昭和30年)に増築された部分と中庭をご紹介しますね。※建物の歴史、大正時代に建てられた洋館のステンドグラスや、2面が総ガラスになった大広間などのレポはこちらの前半記事で詳しくご紹介しています↓↓

さいごに

旧中井邸宅1階をご案内いただきました、2階もいつか見れたらいいなぁ。

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

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