岡崎『旧額田郡公会堂及物産陳列所』見学に参加してきました。
大正2年(1913年)に建てられ、重要文化財に指定された重要文化財に指定された築110年超えの大正建築です。
↓↓「公会堂」に続いてこちらの「物産陳列所」をレポしますね。↓↓
建築物概要
| 名 称 | 旧額田郡公会堂及物産陳列所 (きゅうぬかたぐんこうかいどうおよびぶっさんちんれつじょ) |
| 竣 工 | 1913年(大正2年) |
| 設 計 | – |
| 見 学 | 外観のみ |
| その他 | 重要文化財(1999年指定) |
旧額田郡公会堂は,当初額田郡の公会堂として大正2年に建設された。旧額田郡物産陳列所は同年に旧公会堂と対面した位置に建てられ,昭和36年に現地に移された。現在,公会堂は岡崎市郷土館,物産陳列所は同収蔵庫棟として利用されている。
文化庁・文化遺産オンライン参照
旧公会堂は吉田栄蔵の設計で,会堂棟,通用玄関棟,便所棟からなり,中央に櫛形ペジメントを設けたルネサンス様式的建築構成になる。旧物産陳列所は,妻面にハンマービームを用いたスティックスタイルを基調とした建築で,旧公会堂と対照的な意匠とする。
旧額田郡公会堂及び物産陳列所は,我が国における最初期の郡立の公会堂・物産陳列所建築であり,両者が一組で現存する数少ない例として貴重である。
また,地方都市における公共建築の近代化を示すとともに,地方における西洋建築の様式的・技術的修得過程の達成度を示す建築遺構としても意義が認められる。
アクセスは?

アクセスは名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩で約15分ほど、または「東岡崎駅」より名鉄バス(中央総合公園行き等)に乗車、「徳王神社前」バス停下車で徒歩約5分
隣接する「せきれいホール」の駐車場を利用できます。
「旧額田郡物産陳列所」とは?

大正2年(1913年)に「旧額田郡公会堂」と共に建設された、こちらの物産陳列所は当時の特産品や工芸品等の展示・陳列・販売に使われ、展覧会・陳列会が開催されました。
当時は「スマートな物産陳列所」として注目を浴びていたそうですよ。
建築様式は「スティックスタイル(棒状様式)」を基調とし、外壁に垂直や斜めの木材を露出させるデザインが特徴で、ルネサンス様式の公会堂とは対照的な、どこか山荘のような軽やかでモダンな佇まいをしています。
公会堂とセットで国の重要文化財に指定されています。もともとは現在の「せきれいホール」付近にありましたが、昭和36年に現在の場所(公会堂の隣)へ曳家(ひきや)されました。
かつては「岡崎市郷土館」の収蔵庫として使われていました。こちらも現在は保存修理の関係で、外観のみの見学となります。

東西の妻面と正面両翼の妻面にハンマービーム(壁面の上端などで水平に梁をはね出汁、アーチで支える手法)を用いて半円アーチで飾っています。
四つ葉のクローバーのようなモダンなフォルムの窓は明かりをより多く集めるためです。

「公会堂」は半円形にペディメントが施されていますが、こちらは三角形になっています。

庇の下の「持ち送り」もカジュアルで軽やかな印象。

こちらの「持ち送り」はまた違うデザインになっていますね。

切妻造桟瓦葺き(きりつまづくりさんがかわぶき)の建物で、内部は広間一室からなり、出入口は3カ所、外壁軒廻りの小壁、内部の壁面上部と天井は漆喰塗りで仕上げています。
講堂内はすべて撤去されており体育館のようですね。

こちらの物産陳列所は時行きの特産品等の展示・陳列・販売に使われていました。一時は屋内運動所として使用していたようです。

天井の真ん中は折上格天井になっており、天井にも明かり取りの窓があります。

展示販売所として満足な照明のないこの時代は明かり取りは重要だったんでしょうね。

天井部分の船形部分には通気口も。

壁にはボクシングの等級が貼られており、屋内運動場として使われていた名残が残されていました。
公会堂のレポはこちら↓↓
↓↓岡崎にきたらこちらも見学必須↓↓
さいごに
地域のシンボルとして「公会堂」は優雅に、展示、販売など人々が集う「陳列所」は軽やかに。
そして、これら2つの建物を大切に守り続けてきた地域の人々の思いが伝わってくるような、温かみのある空間でした。
*2025年11月、2026年3月撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
旧額田郡公会堂及物産陳列所
住所:愛知県岡崎市朝日町3丁目36-1
アクセス:名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩で約15分、「東岡崎駅」より名鉄バス(中央総合公園行き等)で「徳王神社前」バス停下車、徒歩約5分





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