岡崎『旧額田郡公会堂及物産陳列所』見学に参加させていただき、建物内部に入らせていただくチャンスに巡り合いました。
現在は老朽化のため外観見学だけのため貴重な経験でした。
大正時代に建てられた2棟は現在は「重要文化財」に指定されており、当時の職人たちの技を集結したような美しい建物です。
公会堂は外観もですが公会堂内部の舞台に描かれたレリーフもすばらしく、大正時代の建築が大好きなわたしとしても眼福な見学会でした。
※今回ご紹介する「旧額田郡公会堂」ですが、今回の見学会以降は老朽化に伴う本格的な耐震保存修理工事に入るため「当面の間、内部は完全非公開」の予定と市職員の方から説明がありました。
現在では修理できる職人がいないという幻の舞台レリーフや大正時代の貴重な遺構の数々のリペア前の状態での最後の記録となるかもしれません。
アクセスは?

アクセスは名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩で約15分ほど、または「東岡崎駅」より名鉄バス(中央総合公園行き等)に乗車、「徳王神社前」バス停下車で徒歩約5分
隣接する「せきれいホール」の駐車場を利用できます。
「旧額田公会堂」とは?

大正2年(1913年)に建設された、愛知県内でも最古級の木造公共建築物です。
全国的に見ても珍しい「公会堂」と「物産陳列所」の両方が1組で現存している希少な例として、1999年に国の重要文化財に指定されています。
ルネサンス様式を基調としたモダンな西洋館で、大正期の地方における高い建築技術を示しています。2000年の補修工事では建築当時の鮮やかなピンク色の外壁を再現しています。
かつては「岡崎市郷土館」として活用されていましたが、現在は老朽化に伴う保存修理工事などのため閉館しており外観のみの見学が可能となっています。
随所に繊細な職人技

建物の随所に繊細な職人技が感じられます。

瓦屋根に対し、エントランスは装飾的な洋風屋根。

庇を支えるアイアン製のエレガントな持ち送り。

中央玄関上部の櫛型のペディメント、レースのようなエレガントな飾手摺。

屋根の裏の装飾、細部までこだわっています。

和と洋が溶け合った大正時代ならではの美しいデザインですね。
竣工当時の姿をほぼそのまま保っており、入り口や窓の鉄製の堅格子は防犯上後付けされたそうです。

コンクリートの階段、角に丸みがつけてあるのもこだわりです。

通用口から入りました。

左右に伸びる廊下。
講堂

メインの講堂。

天井にはメダリオン。

舞台はギリシャ建築のドリス式円柱を備え、背後は楕円アーチで飾られています。
舞台の床下の「セリ上がり式」も大人気だったそうですよ。

舞台上の見事なレリーフは現在では修理ができる左官職人さんがいらっしゃらないそうです。

天井角の装飾。当時の職人さんたちがどれだけ情熱をもって公会堂を建設したのか伝わるようです。

「棟札」のコピーが展示されていました。

講堂の出入口。
便所棟

端の塔はおトイレだったようで、画像は手洗い場。

こちらは受付口があったのかな。

中には赤いカーペットが引かれており、天井も装飾のある木枠でカーテンもかかっていたので「岡崎市郷土館」として使われている時には応接室か事務所として使われていたのかも。
↓↓お隣に佇む「物産陳列所」のレポはこちら↓↓

↓↓大正時代の希少なトイレのある管理人室のレポはこちら↓↓

↓↓岡崎にきたらこちらも見学必須↓↓


さいごに
去年(2025年)秋に見学に来た時には残念ながら工事中でトラックやらが停まっていたのですが、その時は保存に向けて2棟の曳家と看守人室の工事をしていたようです。
今回の見学会は工事が終了した報告とお披露目のようでした。当面は見学会の予定はないようで今回は参加できて本当にラッキーでした。
歴史的価値のあるすばらしい建築物が再び公開されることを願っています。
*2025年11月、2026年3月撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
旧額田郡公会堂及物産陳列所
住所:愛知県岡崎市朝日町3丁目36-1
アクセス:名鉄名古屋本線「東岡崎駅」から徒歩で約15分、「東岡崎駅」より名鉄バス(中央総合公園行き等)で「徳王神社前」バス停下車、徒歩約5分


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