岡山レトロ巡り、岡山駅からのんびり歩いてコーヒーハウス キャッスル→B三共→街中の近代建築を散策しつつお目当ての「岡山禁酒會舘」へ辿り着きました。
戦前から受け継がれる禁酒会の施設としては、全国で唯一残っている貴重な建物です。
1945年(昭和20年)の岡山空襲を奇跡的に免れ、岡山市街地に残る数少ない歴史的建造物でもあり、大正12年竣工のモダンな外観は街中で存在感を放っています。
独特の存在感を放つファサードと看板

向かい側を歩いていても、ビルの中に建つ印象的な「岡山禁酒會舘」は大きな木に隠れていてもすぐにわかりました。

モルタルのドイツ壁と白タイルのモダンな外観。その中央でひときわ目を引くのが、堂々と掲げられた「禁酒會館」の旧漢字のロゴ看板です。

洋風の近代建築に漢字の看板という組み合わせが、独特の存在感を放っています。戦火を免れ、戦前からの禁酒会施設として全国で唯一残っている貴重な建物です。
いざ館内へ。リアルな古さが残る空間

入口の上に突き出たキャノピー、古めかしい窓、煉瓦の壁、このビルだけタイムスリップしたようです。

古めかしい入口をくぐった正面奥にはこじゃれた明るいカフェ空間が広がっています。(今回は時間がなくて寄れなかったのが心残り!)
建物は文化財に指定されており、開放時は廊下や階段などは見学可能です。


入り口横にある、狭く急こう配の階段を上がっていきます。90度に曲がる造りになっていて、なかなかのスリルです(笑)。

大正12年の竣工から大きく手が加えられていないようで、綺麗にリノベーションされすぎず、年季の入った配線などにリアルな古さが残っています。
大正時代の空気感がそのままパックされたような、建築好きにはたまらない空間です。
ひんやりとした2階へ。時が止まったようなレトロ空間


階段を上がりきると、ひんやりとした空気が漂う2階へ。かつては2階は集会所、3階は和室として使われていたそうですが、現在は「貸室・ギャラリー」として利用されているそうですよ。

大正生まれの建物ですが、古い扉や格子窓など、まるで昭和にタイムスリップしたかのような懐かしい感覚になります。

ふと壁を見ると、不思議なものを発見。蔦がからまるような細い配線のつながる配電盤?のような電気回路の跡がそのまま残っていました。綺麗に隠されていないこのアナログな無骨さも、見逃せないポイントです。
3階の奥で出会った、思いがけない緑の景色

さらに上がって3階へ、こちらが和室として使われていた部屋みたいですね。入り口扉と窓はなんと木製!

細い廊下の奥には光が差し込む外へと続く扉が。「え?3階なのに外へ続く窓??」と近づいてみると、、、。

なんと窓の向こうは階段ではなく屋根でした(笑)。うっかり外に出ないよう、木枠の窓にはチェーンがかけられています。すぐ下に見えるのは、この建物の特徴でもある屋根の一部ですね。
窓越しに岡山の街中とは思えないような緑豊かな中庭の景色が広がっています。古い洋館のひんやりと薄暗い空間から、いきなりこの明るい緑が目に飛び込んでくるギャップ。近代建築ならではのちょっと不思議な造りと、思いがけない風景に出会えました。
岡山駅からは街並みを散策しながら徒歩で

岡山駅から岡山禁酒會舘までは、街を散策しながらのんびり歩いて向かいました。車だとホテルや目的地周辺だけになりがちだけど、自分のペースで街の空気を感じながら歩けるのがいいですよね。
今回は1階のカフェでゆっくりお茶する時間がなかったのが心残りですが、大正12年から変わらない洋館の空気はたっぷり堪能できました。戦禍も天災からも生き残った大正建築、当時の配線や急な階段など「リアルな古さ」がそのまま残っているのもまさに奇跡ですよね。
次に来る時は、ぜひともあの1階のカフェで大正を感じながらお茶しようと思います!
*今回の名古屋→岡山→広島→山口→鳥取のレトロ旅概要はこちら↓↓

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。最新の情報は店舗にお問い合わせくださいませ。
施設情報&MAP
【施設名】
岡山禁酒會舘
竣工:1923年(大正12年)
設計者:不詳
住所:岡山県岡山市北区丸の内1-1-15
アクセス:JR「岡山駅」より徒歩約15〜20分(路面電車「城下」電停すぐ)
>>Google mapで場所を確認する
電話:086-222-6297
営業時間:8:00〜22:00(※利用施設・部屋により異なる)
定休日:月曜日
その他:登録有形文化財指定(2002年指定)
駐車場:なし

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