岡崎『旧額田郡公会堂及物産陳列所』見学に参加してきました。
大正2年(1913年)に建てられ、重要文化財に指定された重要文化財に指定された築110年超えの大正建築です。
↓↓「公会堂」に続いてこちらの「物産陳列所」をレポしますね。↓↓

「旧額田郡物産陳列所」とは?

大正2年(1913年)に「旧額田郡公会堂」と共に建設された、こちらの物産陳列所は当時の特産品や工芸品等の展示・陳列・販売に使われ、展覧会・陳列会が開催されました。
当時は「スマートな物産陳列所」として注目を浴びていたそうですよ。
建築様式は「スティックスタイル(棒状様式)」を基調とし、外壁に垂直や斜めの木材を露出させるデザインが特徴で、ルネサンス様式の公会堂とは対照的な、どこか山荘のような軽やかでモダンな佇まいをしています。
公会堂とセットで国の重要文化財に指定されています。もともとは現在の「せきれいホール」付近にありましたが、昭和36年に現在の場所(公会堂の隣)へ曳家(ひきや)されました。
かつては「岡崎市郷土館」の収蔵庫として使われていました。こちらも現在は保存修理の関係で、外観のみの見学となります。

東西の妻面と正面両翼の妻面にハンマービーム(壁面の上端などで水平に梁をはね出汁、アーチで支える手法)を用いて半円アーチで飾っています。
四つ葉のクローバーのようなモダンなフォルムの窓は明かりをより多く集めるためです。

「公会堂」は半円形にペディメントが施されていますが、こちらは三角形になっています。

庇の下の「持ち送り」もカジュアルで軽やかな印象。

こちらの「持ち送り」はまた違うデザインになっていますね。

切妻造桟瓦葺き(きりつまづくりさんがかわぶき)の建物で、内部は広間一室からなり、出入口は3カ所、外壁軒廻りの小壁、内部の壁面上部と天井は漆喰塗りで仕上げています。
講堂内はすべて撤去されており体育館のようですね。

こちらの物産陳列所は時行きの特産品等の展示・陳列・販売に使われていました。一時は屋内運動所として使用していたようです。

天井の真ん中は折上格天井になっており、天井にも明かり取りの窓があります。

展示販売所として満足な照明のないこの時代は明かり取りは重要だったんでしょうね。

天井部分の船形部分には通気口も。

壁にはボクシングの等級が貼られており、屋内運動場として使われていた名残が残されていました。
※ギリシャ建築のようなドリス式円柱や見事な舞台レリーフが残る、メイン本館の貴重な内部完全攻略ガイドは、こちらの【親記事】で詳しくご紹介しています!

大正時代の希少なトイレが残る管理人室はこちら↓

↓↓岡崎にきたらこちらも見学必須↓↓


さいごに
地域のシンボルとして「公会堂」は優雅に、展示、販売など人々が集う「陳列所」は軽やかに。
そして、これら2つの建物を大切に守り続けてきた地域の人々の思いが伝わってくるような、温かみのある空間でした。
*2025年11月、2026年3月撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
■ 旧額田郡公会堂及物産陳列所(看守人室)
・住所:愛知県岡崎市朝日町3丁目36-1
・アクセス:名鉄「東岡崎駅」から徒歩15分、または名鉄バス「徳王神社前」下車徒歩5分(※現在は外観のみ見学可能・隣接駐車場あり)


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