2024年あいたて博で以前から気になっていた大津通の近代建築ビル「伊勢久(いせきゅう)」を見学させていただきました。
隣接する「愛知県庁大津橋分室」と並ぶ姿は圧巻、伊勢久は初めて扉の奥を見学させていただきましたがとても素敵でしたよ。
建物情報&MAP
名称 | 伊勢久株式会社 本社社屋 (いせきゅうかぶしきがいしゃ ほんしゃしゃおく) |
竣工 | 昭和5年(1930年) |
設計 | 島武頼三 |
見学 | 不可 |
その他 | あいたて博、認定地域建造物資産 |
伊勢久株式会社は宝暦8年(1758年)に「伊勢屋久兵衛」の屋号で薬種問屋として創業した。建物の特徴は正面外観にある。1階の腰部は石張り、2、3階の壁面は茶系タイル貼り、2、3階窓回りには螺旋系の溝を切った柱が4本あり、その上部飾りは変形アーチと壺がついている。近代設備を備えるなど当時の先進的なビル建築の特徴を伝える。また、北側に隣接する「愛知県庁大津橋分室」(昭和8年築)と並び建ち、歴史的な景観を形成している。
名古屋市公式サイト参照
アクセスは?

アクセスは地下鉄名城線「名古屋城」4番出口徒歩約5分、地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」1番出口徒歩約8分、名古屋市バス「大津橋バス停」徒歩約1分ほど。

伊勢久株式会社は宝暦8年(1758年)に「伊勢屋久兵衛」の屋号で薬種問屋として創業、丸の内には昭和5年(1930年)の社屋竣工とともに東区から移転されました。
このエリアはかつて薬問屋が多く並ぶ界隈だったそうですが、近隣に「中北薬品本社」や「歯の博物館」、医薬と健康の神様「少彦名命(すくひこなのみこと)」があるのはその名残りでしょうか?

後3年で100年をむかえる建物、社員からは何かと不便なので建替えを望む声もあるそうですが現役で使用されているのはこだわりがあるのでしょうね。
ワンオーナーで建物に愛着があるからこそかと思われます。

社名がはいった看板を支える装飾、アンティークな照明。

繊細な装飾までよい状態で残っているのがすばらしい。

4本並んだ螺旋形の円柱が華やかさを添えていますね。

Rの細長い窓。

入り口はいってすぐのホール。

資格に仕切った天井には装飾があしらわれております。

一部屋だけ案内していだけました、嬉しい。

アールになった天井、こちらにも装飾があしらわれていますね。

緊急連絡先プレート、警察は「118」だったんですね!

マイナスネジのコンセント、左右の大きさが違う。

こちらの建物は道路拡張のため曳家(ひきや)で移動した時の資料が残っていました。
そういえば名古屋陶磁器センターも同じく道路拡張で曳家(ひきや)してましたね、広い道路に面した戦前からの古い建物の多くが曳家しているのかも。
さいごに
伊勢久一棟だけでも重厚な建物ですが、お隣愛知県庁大津橋分室と並ぶと圧巻ですね。 外観だけでも見る価値あるのでお隣の見学と合わせてぜひ足を運んでくださいね。

こちらは以前に撮影したもの、2019年9月まではこちらで陶芸関連商品の販売をされていたようです。
*2024年11月撮影
施設情報
<施設情報>
伊勢久
住所:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目4−15
アクセス:地下鉄名城線「名古屋城」4番出口徒歩約5分、地下鉄桜通線・名城線「久屋大通」1番出口徒歩約8分、名古屋市バス「大津橋バス停」徒歩約1分