『カトリック主税町教会』明治に建てられた名古屋最古のカトリック教会

文化のみちにある『カトリック主税町教会』明治に建てられた名古屋最古のカトリック教会へ。

明治時代に建てられた名古屋最古のカトリック教会は瓦屋根の三角屋根がかわいらしい教会です。

昔は畳敷きだったという礼拝堂は華やかさはないですが厳かな雰囲気の魅力的な空間です。

カトリック主税町教会

1887年（明治20年）に設立された名古屋で最も古いカトリック教会で、現在は名古屋教区の記念聖堂となっています。

名古屋・岐阜地方に初めてカトリックの教えを広めた井上秀斎がテュルパン神父と共に士族屋敷を改造して建てた教会で歴史的にも建築的にも重要な意味を持つ教会です。

名称	カトリック主税町教会礼拝堂
竣工	1904年（明治37年）、1985年（昭和60年）改修
設計	不明
見学	見学可（開門していれば外観のみ見学可）毎年11月3日（文化の日）に開放イベント有
その他	都市景観重要建築物あいちたてもの博覧会

この教会は白壁・主税・橦木の町並み保存地区にあり、明治20年に士族屋敷を改造して建てられたものです。

礼拝堂は正面玄関ポーチを三連アーチで構成し、アーチが白漆喰で仕上げられていることと、柱が黒く塗られていることもあり、色彩の対比が簡素な礼拝堂に華やかさを与えています。
名古屋市

地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩15分ほど。開門されていれば外観の見学は可能だそうです。

瓦屋根の和洋折衷の建造物になっており、ツンとたった三角屋根が魅力です。

老朽化を受けて1985年（昭和60年）には外壁や屋根、外壁の改修が行われています。

礼拝堂の中に入るのは初めて、色ガラスが十字架になっていておしゃれですね。

奥の祭壇も創建当時からのもの、創建当時は畳敷きだったそうですが2003年（平成15年）にフローリングにされたそう。

窓枠などノスタルジーがあふれ、創建当時の雰囲気を変えずに改修されているのでしょうか。

聖母子像は木造のよう、歴史を感じますね。

案内していただいた信者の方のお話を伺い、膝をついて祈るのがカトリック風と初めて知りました。

ベンチにも膝を折るためのクッションがありますね。

創建当時から使われているオルガンはアメリカ製のオルガンカンパニー、現在も現役だそう。

表から見えるステンドグラス。

こちらは懺悔室、お声をかけて中も撮らせていただきました。

こちらが牧師側、まっすぐでなく横向きに座るようになっているんですね。

こちらが信者側、約束事？注意事項？が書かれています。

こちらもステンドグラスです。

名称	カトリック主税町教会信者会館（かとりっくちからまちきょうかいしんじゃかいかん）
竣工	1889年（明治22年）から1892年（明治25年）頃
設計	不明
見学	見学可（開門していれば外観のみ見学可）
その他	登録有形文化財（2011年7月指定）

主税町の角地に敷地を占める。北面する木造2階建、桁行11ｍ梁間8.2ｍ。寄棟造桟瓦葺、中央に切妻造玄関を構える。中廊下式平面になり、南面にベランダを設ける。外壁は下見板張で、白いペンキが塗られる。コロニアルスタイルを基本とする明治期洋館。
文化庁・文化遺産オンライン参照

カトリック主税町教会司祭館
かとりっくちからまちきょうかいしさいかん

名称	カトリック主税町教会司祭館（かとりっくちからまちきょうかいしさいかん）
竣工	1890年（明治23年）頃、改修1930年（昭和5年）
設計	マックス・ヒンデル
見学	見学可（開門していれば外観のみ見学可）
その他	登録有形文化財（2011年7月指定）

信者会館の東に接して建つ。木造2階地下1階建、建築面積126㎡。寄棟造桟瓦葺、逆Ｌ字形屋根で、東面に小屋根を突き出す。北面西寄りに庇をかけ、玄関とする。外壁は下見板張、ペンキ塗。東面に1、2階通しのベイウインドゥを設け、外観に変化を与える。
文化庁・文化遺産オンライン参照

名称	カトリック主税町教会煉瓦塀（かとりっくちからまちきょうかいれんがべい）
竣工	1887年（明治20年）頃？
設計	不明
見学	見学可
その他	登録有形文化財（2011年7月指定）