名古屋のレトロビルとして人気の『太洋ビル』、シンプルで派手さはないけれど現在の街並にも溶け込むおしゃれな渋ビル。
こちらもレトロビル名古屋陶磁器センターすぐお隣です。
中には入れませんが外観と玄関口を撮影してきたのでご紹介、現在は「名古屋まちなみセレクション」に認定されているんですって。
建物情報&MAP
名称 | 太洋ビル |
竣工 | 1931年(昭和6年) |
設計 | 星野保則 |
見学 | 不可 |
その他 | 名古屋まちなみセレクション |
昭和初期に流行した建築スタイルを今に残す太洋ビルの佇まいは、装飾的な要素を持ちながらも端整で品が良く嫌みが無い。改修も元の印象を失わないよう丁寧で、大事にされている事が伝わってくる。このビルが今日まで生き長らえたのは強烈な個性によってではなく、寛大で押し付けがましくない印象、誰からも愛されるつつましい名脇役といった風が幸いしたのではないか。建築事務所やデザイン関係のオフィスが多いことからも、建物の持つ佇まいが人を引き寄せていることを窺わせる。建築家の作家性やそれを建てさせた建築主のオーナーシップも重要であるが、ここで日常を送りたいと思わせるような価値を市民に提供できることこそ建築意匠の社会的使命であるとすれば、こうした良質で強く主張しない建築の価値はもっと評価されていいと思う。〔水津功〕
アクセスは?
アクセスは地下鉄東山線「新栄」、桜通線「高岳」より徒歩7分ほど、車道の大塚屋へ自転車で向かう時に通ります。
派手さはありませんが、現在でもしっくりと街並に溶け込むこじゃれたビル。
現在は貸しビルとなっており関係者以外は出入り禁止になっているので入口だけ撮ってきました。
斜め三本バーの扉。
大理石が贅沢に使われているようです。
玄関上部の照明がレトロでかわいいの。
さいごに
斜め三本バーの扉、並んだRの窓など時代を超えて愛されるデザインだと思います。
入口で撮影していたら「どちらへ行かれます?」と声を掛けられたので「あ、入口だけ撮影させていただきますね。」と言うと「はい、どうぞ。」と。
後で地元テレビ局の人気番組のロケ地になっていると聞いたので”おっかけ”かと思われたのかも。
*2022~2024年撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
太洋ビル
住所:愛知県名古屋市東区代官町39−22
アクセス:地下鉄東山線「新栄」、桜通線「高岳」より徒歩7分