2020年秋の東京レトロ巡り、向島の生ジュースとくるみパンのお店『カド』へ。テレビや雑誌にも登場する有名店、念願の訪問です。
お出迎えしてくれたのは、おしゃべり上手な2代目マスター。向島の歴史や昔のお話も色々と聞かせていただき、アンティークがいっぱいの店内で楽しいひと時を過ごしました。
2023年に店舗の老朽化などの理由により、向島のお店は閉店。その後、茨城県へ移転オープンされました。
見納めに急遽新幹線で駆けつけるほど、心から大好きな空間でした。
お店の場所は?

お店は都営地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」より徒歩15分、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩10分ほどの場所にありました。
この日は「鳩の街(はとのまち)」方面から散策しつつ向かいましたが、店名のとおり角地にあり、その存在感ですぐに分かりました。
創業1958年の歴史

創業は1958年(昭和33年)。建物はほぼ創業当時の姿を残しています。看板にはうっすらと「ホットドッグ サンドイッチ」の文字が残っていますね。
お店へ辿り着くまでの道中には、料亭と思われる立派な佇まいの建物がたくさんありました。かつて向島には料亭が150軒、芸者さんが100名ほど在籍し、かなり華やかだったのだと2代目マスターからお話を伺いました。
料亭の席が空くのを待つお客さんや待ち合わせで、当時のカドはいつも大賑わいだったそうです。携帯電話もスマホもなかった時代、喫茶店が電話の取り次ぎを担っていたんですね。

お店に入る前から胸キュンが止まらず、しばらく一人撮影大会をしてしまいました(笑)。

とっても印象的なこの看板、実に味わい深いですよね。

細かな彫刻や装飾もとっても豪華で、どこを切り取っても絵になります。
店内の雰囲気は?

店内に一歩足を踏み入れると、まるで別世界!前後左右どころか、天井までもがぎっしりとアンティークで埋め尽くされています。
息をのむ空間に立ち尽くすわたしを、マスターが「いらっしゃい。」とにこやかに迎えてくれました。外での撮影大会は丸見えだったみたいです(笑)。

語りつくせない情報量が多すぎる店内。

見どころが満載すぎて目が忙しく、フリーズしてしまいそうでした。

壁に飾られた絵画は、1年ごとに入れ替えているそうですよ。大変な作業ですよね。

天井は10年に一度塗り替え、絵も描き直しているとのこと。わたしが訪問した時は、ちょうど塗り替えたばかりのタイミングできれいな状態でした。

隅々までこだわった店内は、長年かけて少しずつ手を加えてきたのだそう。
創業から進化し続け、現在の独特な世界観になったんですね。「もう置き場所がないから」とおっしゃっていましたが、素敵なアンティークって、あるべき場所に自然と集まってくるものなんですね。

存在感のあるアンティークストーブ。一体いつの時代のものなのでしょうか。





お店のあちこちにあふれるアンティーク。まるで映画のワンシーンに飛び込んだかのような、不思議でロマンチックな空間です。

客席はテーブル2つとカウンター席。

テーブルの脚もすてき。もしかしてこちらアンティークミシンの脚かしら?

2度目にお邪魔した時、珍しい木のレジスターを見せていただきました。
メニューの種類と値段

生ジュース
- 活性生ジュース・・600円
- いちごジュース・・600円
- アボカドジュース・・700円
- マンゴージュース・・700円
- ホットオレンジ・・500円
- バナナセーキ・・500円
- オレンジジュース・・500円
- コーヒー・・400円
自家製くるみパンのサンドイッチ
- くるみベリーベリーパンのなすモッツアレラサンド・・400円
- くるみベリーベリーパンのトマトクリームチーズサンド・・400円
- くるみパンのコロッケバーガー・・500円
- くるみパンのフィッシュフライサンド・・500円
- くるみパンのオムレツサンド・・400円
- くるみパンのハムカツサンド・・500円
- くるみパンのメンチカツサンド・・500円

今回は、大人気の『くるみベリーベリーパンのなすモッツアレラサンド』と、名物の『活性生ジュース』をいただきました。
名物!くるみベリーベリーパンのなすモッツアレラサンド

『くるみベリーベリーパンのなすモッツアレラサンド』(600円)。自家製パンはソフトフランスのような食感で、外はパリッと香ばしく、生地はもっちり!

じっくり焼き上げられたナスがめちゃくちゃ美味しい〜!
セットで頼んだ『活性生ジュース』(600円)は、セロリやパセリ、リンゴやアロエなどがブレンドされた緑鮮やかな一杯。
緑の見た目からは想像できないほどクセがなくさっぱり、身体にしみ渡るような優しい味わいでした。
どちらも他では絶対に味わえない、歴史を重ねたお味でした。
東村アキコ先生の漫画モデルとしても話題に
実は『カド』さんは、漫画家・東村アキコ先生の作品「主に泣いています」のモデルにもなっている有名な喫茶店。
作中の世界観そのままの雰囲気が漂っていて、漫画ファンにとってもたまらない聖地です。
どうやら東村先生は来店時には名乗らず、周辺について色々と質問されたりして印象に残ってはいたんだとか。後ほどお話がきてビックリしたそうです。
【移転先】現在は茨城県日立市へ!新しいカドの営業情報
向島のお店は建物の老朽化で2023年7月に閉店されたあと、2024年8月1日に茨城県日立市(久慈浜エリア)へ移転オープンされています。
元薬局だった建物を店主さんがご自身でリノベーションし、向島時代のシャンデリアや絵画を持ち込んで再現されたそうです(壁の色は日立の山をイメージして緑色に塗り直されたとのこと)。
公式Instagramでも引越しの状況から新しい店舗探し、リノベーションの様子まで公開されていて楽しみに拝見しています。
公式Instagram
詳しい新店舗の状況は一番下の「移転先 店舗情報」を確認してくださいね。
向島店舗・閉店直前の様子

「外観の大規模崩落のため、7月30日(日)を持ちまして閉店します。
今後は茨城県日立市久慈浜にて移住開店します。
65年間のご愛顧誠に有難うございました。」

移転前2023年7月に訪問して撮影した店舗です。

こちらの画像のように壁が崩落して危険な状況となり、最終的に移転を決意されたそうです。
おわりに
向島の店舗の「圧倒的な存在感と時を凝縮したような空間」が大好きでした。
茨城の店舗もいつか訪問したいと思います。それまで元気に続けてくださいね!
*2020年11月、2023年訪問撮影
※ 記事の情報は訪問当時のものです。
最新の営業状況については公式サイトやお電話等にてご確認くださいませ。
Summary for International Travelers
First opened in 1958 in Mukojima, Tokyo, **Kado** was a legendary Showa-era cafe famous for its freshly squeezed “Vitality Juice” (*Kassei Nama Juice*) and homemade walnut bread sandwiches. The cafe was renowned for its museum-like interior completely covered with antique paintings, vintage stoves, and intricate artistic decorations.
- **Signature Menu:** Don’t miss their fresh juices and unique baked eggplant & mozzarella walnut bread sandwich.
- **Historic Atmosphere:** A whimsical, retro space that even served as a model for popular Japanese manga.
- **Current Status:** The original Mukojima building closed in 2023 due to aging, but the cafe has relocated to Ibaraki Prefecture, preserving its iconic antique furniture and timeless charm.
店舗情報&MAP(※現在は茨城県へ移転)
<移転先 店舗情報>
季節の生ジュースとくるみパンの店 カド
住所:茨城県日立市久慈町3-12-27
電話番号:0294-47-9253
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日(※最新情報はInstagramをご確認ください)
アクセス:道の駅「日立おさかなセンター」近く
駐車場:あり(店舗斜向かいに軽6台、大型は道の駅利用可)
>>公式Instagramはこちら
<旧・向島店舗 情報>
季節の生ジュースとくるみパンの店 カド
創業:1958年(昭和33年)
住所:東京都墨田区向島2-9-9
アクセス:都営地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」徒歩15分、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」徒歩10分
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