東区『文化のみち橦木館(しゅもくかん)、陶磁器商だった井元爲三郎が建てた邸宅です。
渡航した国々の建築、技術を取り入れて流行のデザインの家具や照明など細かなところにも贅を尽くした洋館、100年を超えた今も魅了されます。
建築物概要
| 名 称 | 文化のみち橦木館(しゅもくかん) |
| 竣 工 | 1926年(大正15年)頃 |
| 設 計 | |
| 見 学 | 一般開放(有料) |
| その他 | 名古屋市指定文化財、文化のみち |
文化のみち橦木館は、大正末期から昭和初期にかけて建てられた、陶磁器商として活躍した井元為三郎の旧邸宅で、平成21年7月17日に開館しました。
名古屋市公式サイト参照
約600坪の武家屋敷の敷地割りに、庭を囲むように大正浪漫あふれる、洋館、和館、茶室や裏庭に東西二棟からなる蔵が残されています。
洋館には、当時の流行を先取りしたステンドグラスが各所に配置されております。
市民の文化活動の拠点として、文化のみちの歴史・文化を伝える施設です。
アクセスは?

東区「文化のみち」に位置し、アクセスは地下鉄桜通線「高岳駅」1番出口徒歩10分、なごや観光ルートバスメーグル「文化のみち二葉館」下車徒歩1分ほど。
撞木館とは?
陶磁器商として活躍した井元為三郎が大正末期から昭和初期にかけて建てた邸宅です。
当時は名古屋は全国でも1,2位を争うほどの陶磁器生産を誇っており輸出向け陶器時に関しては圧倒的なシェアを持っていました。
こちらの邸宅でも陶磁器の商談を行うため外国人バイヤーなどを招待していたそうで、2階には洋式トイレ・バスタブ・娯楽室などの設備を備えています。
洋館

正面エントランスはホワイトとブラウンのアールデコ風の洋館、大正建築らしい温かみを感じます。

エントランスには大型タイルがぐるりとあしらわれ、上部にはステンドグラス。

洋館は隣の和館建築後の大正年15年から建築をスタートし、井元為三郎氏が渡航した国々の建築技術にデザインの流行を家具や照明などに取り入れて贅を尽くして建てられたそうです。

階段横仕切りの装飾。

エントランスを入ってすぐの受付の奥、アールのしきりの奥の3つ並んだ窓。

入ってすぐにある受付の前にトイレがあり、「トイレットペーパーホルダーがすてきよ。」と押していただきました。

床のタイル、数種の色をランダムに合わせておしゃれ。

斜めスイング窓。

トイレットペーパーホルダー、確かにすてき!

エントランスを入った左手はカフェになっており、ステンドグラスの大きな窓から庭を眺めることができます。
以前は食堂と応接室として使われていたようですね。

カフェのステンドグラスの窓の外はテラス、陽気のよい季節には窓をオープンにして気持ちよく寛いでいたのかしら。
2階(娯楽室)

2階の娯楽室、タイルとステンドグラスがふんだんにあしらわれています。

クローバー、ダイヤ、スペードをあしらったステンドグラスとカラーグラス。

天井のメダリオンとステンドグラス。

陽の当たる部屋はタイル張り、アール窓の窓もおしゃれです。

旧娯楽室では名古屋の陶磁器産業の歴史が展示されています。

輸出向けのサンプルとして造られた人形。
2階(旧寝室)

娯楽室のお隣にはお客用の旧寝室。

お風呂とトイレも用意されていました。

旧娯楽室から見る和館、部屋の窓がレトログラスのため揺らいでみえます。
屋根は横一文字の瓦が二層と青銅が一層の三層構造で材料は無垢材柾目。
日本家屋

和館の1階、日々の生活の場はこちらの和館だったようです。


中庭を臨む渡り廊下、L字に広がっています。

洋館と繋がる日本庭園。

裏側にひっそりと蔵がありました。
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さいごに
撞木館は陶磁商だった井元為三郎が建てた邸宅だけに細部にすてきな陶磁器があしらわれています。
大正ロマンを感じる建物はぜひ二葉館、豊田佐助邸、少し足を延ばして市政資料館とともに見学していただければと思います。
施設情報
<施設情報>
文化のみち橦木館(しゅもくかん)
住所:愛知県名古屋市東区橦木町2丁目18
アクセス:地下鉄桜通線「高岳駅」1番出口徒歩10分、なごや観光ルートバスメーグル「文化のみち二葉館」下車徒歩1分
入館料:大人200円(20名以上の団体160円)、中学生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
開館時間:10:00~17:00
電話番号:052-939-2850





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