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『名古屋陶磁器センター』表と裏の新旧合わせ技レトロビルがおもしろい

名古屋陶磁器会館を見学後は歩いて近くの「名古屋陶磁器センター」へ。

名古屋陶磁器センターは1934年(昭和9年)創建した旧館を桜通の桜通拡張にともないビルを曳家(ひきや)して後方に移動。

大通り側の新館と裏の旧館とが中でドッキングしたとても面白いレトロビルになっています。

建物情報&MAP

名称日本陶磁器センター旧館・新館
竣工1934年(昭和9年)/1957年(昭和32年)移築
設計【旧館】志水建築業務店・【新館】山下寿郎設計事務所
見学不明
その他登録有形文化財(2015年8月指定)

新館

山下寿郎設計事務所の設計になる鉄骨鉄筋コンクリート造のオフィスビル。ガラス面を広くとったモダニズム建築で、均整のとれた窓配置が軽快な印象を与える。階段室の窓配置や円弧を描く階段は、機能性と意匠性を兼備する。地域のタイルを多く用いる点も特徴的。

文化庁・文化遺産オンライン参照

旧館

代官町に所在する鉄筋コンクリート造のオフィスビル。陶磁器を扱う団体の建築らしく、内外にタイル等の陶磁器をふんだんに使用する。特に三階大会議室ではステージのアルコーブを外部に張出し、細部にアールデコ意匠を採り入れるなど洗練された意匠になる。

文化庁・文化遺産オンライン参照

アクセスは?

場所は地下鉄桜通線「高岳駅」2番出口より徒歩6分ほど、名古屋陶磁器会館からも徒歩圏内です。

桜通に面した玄関口、渋い赤茶のレンガが印象的なこちらが1957年(昭和32年)竣工の新館です。

新館の階段、奥に進むと旧館と繋がっています。

今回は1934年(昭和9年)竣工、移築された旧館をご紹介しますね。

奥にずずいと進んでこちらが旧館の階段。

色ガラスがはいったR窓。

階段にも壁にも贅沢にタイルが使われていますね。

メタルの飾り。

ステンドグラスも。

幾何学的なデザイン、模様がはいったレトログラスもすてき。

大会議室

3階大会議室、天井がアーチになって優雅なフォルム。

天井にもタイル、絶妙な色合い。

トイレ

男性用トイレ、便器と壁のタイルは新しいようですがレトロ感が漂ってますね。

床もおしゃれ。

地下の機械室

地下の機械室、こちらの奥に旧館と新館のドッキング跡がありあます。

関係者以外は出入りしない場所だけに窓や床も当時のまま。

「試験室」では危険な釉薬などを使用していたようです。

裏の旧館

こちらの裏側が旧館、1957年(昭和32年)に桜通拡張にともないビルを曳家(ひきや)して後方に移動、新館を増築させて1958年(昭和33年)に「財団法人 日本陶磁器意匠センター」が設立されました。

こちらが旧館俊工時の桜通側の玄関口です。 新館といっても竣工からすでに半世紀以上が建ってますけどね。

さいごに

日本陶磁器センターは初めて入りましたが新館、旧館ともにレトロですてき。

ツアーの最後は1階のイタリアンレストランでランチでしたがこれまたすてだったのでした。

*2023年11月

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
日本陶磁器センタービル

住所:愛知県名古屋市東区代官町39-18
アクセス:地下鉄桜通線「高岳駅」2番出口より徒歩6分

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