鶴舞公園内に建つ『名古屋市公会堂』、昭和天皇御成婚記念事業として昭和5年に竣工されたロマネスク的表現の建物。
設計は名古屋市建築課が担当しましたが、顧問として武田五一、佐野利器、鈴木禎次らが関わったとも言われています。
街中に広い敷地を持つ鶴舞(つるま)公園には1918年(大正7年)~1937 年(昭和 12 年)に名古屋動物園もあったんだそうですよ(東山に移転)。
名称 | 名古屋市公会堂 (なごやしこうかいどう) |
竣工 | 1930年(昭和5年) |
設計 | 名古屋市建築課 |
見学 | 不明 |
その他 | 登録有形文化財(2020年8月) あいちたてもの博覧会 |
名古屋市鶴舞公園内に位置し、昭和天皇御成婚記念事業で建てた。外観は茶系の落ち着いた色調で整え、最上階の円形アーチ窓や隅部の丸み等、ロマネスク的表現とする。
文化庁・文化遺産オンライン参照
内部は、三層吹抜の大ホールを中心に各室を配す。
初期の鉄骨鉄筋コンクリート造建築。
アクセスは?
アクセスは地下鉄鶴舞線、JR鶴舞線「鶴舞公園駅」からすぐの鶴舞公園内にあります。
最上階の円形アーチ窓や隅部の丸み等、ロマネスク的表現。
入口アーチはどっしりとした印象。
入口扉は折り畳み式です。
エントランスは正面にエレベーター、
1階エントランス部分。
右手がホール入口ですね。
重厚な階段。
タイルの色合いが絶妙。
2階ロビー。
ベランダへ出られ、喫煙場所になっているようですね。
2階から鶴舞公園が見渡せます。
照明は新しいものだと思いますがよい雰囲気。
大ホールロビーには開演を告げる鐘が残っており、録音ではなく各階にある鐘を鳴らしていたそうですよ。現在も使われているのかな。
地下には喫茶店が営業されていましたが閉業されてしまいました。 公園内に飲食店の商業施設が開業しましたからね。
公会堂の開業時には地下に「名古屋ホテル直営レストラン」があったと記載があるのでその跡かもしれません。
地下ロビーには公会堂の歴史を紹介する「展示コーナー」がありましたよ(2024年10月現在)。
こちらは竣工当時に使われていたチェアを再現したもの、名古屋の〇八マークがデザインされています。
他にも貴重なゆかりの品が展示されているのでぜひ覗いてみてくださいね。
さいごに
名古屋市民なので子どもの合唱大会などこちらで開催されましたし、映画の試写会も行きましたね
遥か昔の若い頃はコンサート(この頃はライヴとは言わなかった)も開催されてたな~。
*2024年8月撮影
施設概要
<建物概要>
名古屋市公会堂(なごやしこうかいどう)
住所:愛知県名古屋市昭和区鶴舞一丁目101
アクセス:JR・地下鉄鶴舞線「鶴舞駅」徒歩2分