名古屋三越栄店にある小さなレトロな観覧車、なんと現存する日本最古の屋上観覧車って知ってました?
わたしが子どもの頃からあった観覧車、なんと1956年12月(昭和31年)製造から今年で68年目! 現在は2代目で初代1954年に設置、その後ビルが7階建てに増設されたのに伴い観覧車も新しいものにしたそうですよ。
建物概要
名称 | オリエンタルビル屋上観覧車 (おりえんたるびるおくじょうかんらんしゃ) |
竣工 | 1956年(昭和31年) |
見学 | 一般開放 |
その他 | 登録有形文化財(2007年7月) |
デパートの屋上に設置。二基の三角錐状鉄骨架構の支柱間に直径10mの鉄骨製円形ホイールを取り付け,ホイール外周部に鉄骨製の4人乗ケージ9個を吊り下げる。娯楽遊戯施設の専門業者である東京の昭和鉄工株式会社が納入している。現存最古級の観覧車遺構。
文化庁・文化遺産オンライン参照
屋上遊園地が流行った昭和30年代
初代の観覧車が設置されたのが1954年(昭和29年)、ウキペディアによると”日本初の屋上観覧車”だそう。
日本が元気だった昭和30年代には屋上遊園地が流行り、全国のデパートメントストアこぞって機械式の遊具を設置したそうですが”日本最古”と”日本初”の屋上観覧車が名古屋とは誇らしい。
わたしの子どもの頃も一帳羅(今では死語ですがお出かけ用の服のこと。)を着てデパートへ出かけ、屋上で遊んでお子様ランチを食べるのは一大イベントだったな~。
オリエンタル中村百貨店が設置
観覧車が設置された頃の名称は「オリエンタル中村百貨店」、地下からの階段踊り場には「オリエンタルカレー」が飾られていたのを覚えてます。
「名古屋三越」へ名称変更は1980年(昭和55年)、その前から三越とは提携していたようです(買収かと思ってました。)。
登録無形文化財の登録時の名称は「オリエンタルビル屋上観覧車」でビル自体はオリエンタルビル所有のようです。
レトロかわいい観覧車
ミニサイズのレトロ観覧車、色合いもかわいいです。
高さは約12メートル、観覧車のリングの直径は約9.5メートル。 今どきの観覧車と比べると2周りくらい小さいんじゃないかな。
4人乗りですが今なら大人だと2人でいっぱいいっぱい?
残念ながら観覧車は2005年7月に営業を終了、平成に入ってからライフスタイルの変化で利用者が激減したことが主な理由だそう。
以前は毎日定時に定期的に動かしていたそうですが、現在は動く姿は見られないようです。
登録有形文化財
登録有形文化財にも登録されています!
昭和31年(1956年)12月
ビルが7階まで増設され8階屋上に新しい遊園地がオープンし、現在の観覧車が営業開始となりました。
この屋上観覧車は平成19年(2007年)3月16日、国の文化審議会にて登録文化財に答申されたものです。
又、この観覧車は国内に現存する屋上観覧車として日本最古の物です。
レトロなゲームが揃ってるよ
松坂屋名古屋の屋上と同じく、レトロなゲームがまだ残っています。
小さな子のあそび場も。
時代を感じるな~。
名古屋三越の建替えは?
2019年にオリエンタルビルが老朽化のため三越名古屋店の建替えを発表しましたが、諸事情により建替えは白紙になったようです。
登録文化財でもある観覧車の存続が危惧されましたが、その際にも観覧車は思い入れがあるそうで大事に保存されるようですよ。
屋上のカンガルーは?
観覧車と一緒に屋上に設置されているのが「カンガルーの親子」。
こちらは「オリエンタル中村百貨店」時代に店舗入口に設置されたいたマスコット、現在ライオンに世代交代してしまいました。
素朴でかわいらしいカンガルー親子にもぜひ会いに行ってあげてくださいね!
おまけに亀島で散歩した時に見つけたオリエンタルカレーの会社、工場は現在稲沢に移転しているので使われていないみたい。
懐かしのオリエンタルカレーのロゴが!
昭和20年に個人で創業、今では海外進出に香辛料の買い付けなどグローバルに展開されてるんですね。
松坂屋の屋上遊園地にはその昔に象がいたそうな↓
さいごに
子どもの頃には母と、母として娘と乗った観覧車が今でも存在しているのは嬉しいですね。 三越も頑張って欲しいです。
*2021~2023年撮影。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
店舗情報&MAP
<店舗情報>
名古屋三越栄店
住所:愛知県名古屋市中区栄3-5-1
アクセス:地下鉄名城線・東山線 栄駅すぐ
電話:052-252-1111
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:提携駐車場有り