名古屋・白壁『か茂免②』3代目が繋ぐ家族の記憶。昭和の増築棟に宿る、遊び心と受け継ぐ想い

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「か茂免」の旧中井邸宅の続き、1955年に増築された部分と中庭をご紹介しますね。

①の記事はこちら↓

『か茂免』(名古屋・白壁)大正時代の邸宅を守り続ける高級料亭①
なごや建築祭まつり2025で、大正期の数寄屋造りの粋を集めた邸宅『か茂免』を見学させていただきました。武家屋敷だった格式ある白壁エリアに佇む高級料亭、敷居が高くわたしのような庶民は縁がないものとあきらめていたのでInstagramの募集を見...

か茂免

東区白壁にお店を構える「か茂免」、武家屋敷の跡地に旧中井邸宅として大正時代に建てられた母屋と庭園を3代に渡り守り続けています。

か茂免の敷地と家屋の歴史をこちらでもご紹介しておきますね↓

歴史と格式ある土地と家屋

武家屋敷であった歴史ある白壁エリアに1,000坪のお店を構える「か茂免」の敷地は尾張徳川家の中級武士「安藤十次郎邸」跡地であり、座敷として使われている母屋は大正時代に京都の紙問屋「中井氏」別宅として建築されたもの。

第二次大戦前にはかつての宮家「東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)氏」が保形団長の宿舎として、その後「賀陽宮恒憲(かやのみやつねのり)氏」の邸宅として使われるため隣地300坪を購入して防空壕を造成されました。

「か茂免」は昭和3年に中区島田町にて河豚・鳥の水炊き専門店として出発し、後に中区園井町に移転しましたが昭和20年に戦災。
昭和23年から東区白壁のこの地を譲り受けて料理旅館として営業を再開し、現在は料亭として営業されています。

か茂免公式サイト参照

増築部分

増築されたと言っても1955年、すでに70年の歴史があります。廊下の天井や壁にも、戦後の名建築ならではの風情を感じますね。

中庭を臨む和室。

螺鈿(らでん)細工が施された贅沢な襖。

軒先の壁、上部には細やかな竹細工(網代編みでしょうか)が施されており、数寄屋の粋を感じます。」などとすると、より専門性が増します。

廊下の見事な天井も「網代(あじろ)編み」になっています。

廊下の見事な天井、そして当時のままと思われる照明。

中庭は庭全体が池のようでまるで自然と一体になっているよう。

鯉も飼われていました! この広大な庭園を維持管理し続けるのは、並大抵のことではありませんね。

廊下の窓からもお庭を堪能。

料理旅館の面影

茶室の奥の扉の向こうは、かつて料理旅館として使われていた空間だそうです。

「つるまい」と書かれた札。一筆書きのような線だけで舞う鶴を描く、その洗練された意匠に目を奪われました。

↓↓周辺エリアは「文化のみち」として見所いっぱいですよ↓↓

さいごに

この土地での「か茂免」の歴史も約80年。お店とともに歴史ある家屋を守るのは、並大抵の苦労ではないはずです。ましてや近年のコロナ禍などは、さぞや大変だったことでしょう。

今回は3代目にご案内いただきましたが、「子どもの頃は洋室で遊んだ」といった家族の記憶が残るエピソードもお話しくださいました。100年を超えた邸宅を三代にわたって守り続ける重圧は、私のような庶民には想像もつきませんが、この場所への深い愛着があるからこそ、今日まで受け継がれてきたのだと感じました。

*2025年11月撮影

記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

店舗情報&MAP

<店舗情報>
料亭か茂免 (かもめ)
住所:愛知県名古屋市東区白壁4-85
アクセス:市バス「清水口バス停」徒歩5分
電話:052-931-8506
営業時間:【昼】11:30~15:00(L.O 13:00)【夜】17:00~22:00(L.O 19:30)
定休日:日曜日
喫煙・禁煙:
座席数:
駐車場:有
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