大阪『生駒ビル』総スクラッチタイル渋ビルをイケフェスで見学してきました

大阪

大阪のイケフェス(生きた建築ミュージアム大阪)のイベントにて生駒ビルを見学してきました。

10代目「生駒権七氏」が1930年(昭和5年)に建てたビルは今年で築96年、歴史を重ねて今なお大切に受け継がれています。

登録有形文化財としての名称は「生駒時計店」ですが、現在は時計店としてだけでなく、歴史という付加価値のあるビルでレンタルオフィスなどを運営され、ハードは変わらずソフトは時代に合わせて進化されているんですね。

建築概要

名称生駒時計店
(いこまとけいてん
竣工1930年(昭和5年)
設計宗建築事務所
その他登録有形文化財(1997年6月指定)
生きた建築ミュージアム大阪

大阪市街地の角地に建つRC造、5階建の時計塔を持つビルで、設計は宗兵蔵である。外壁にスクラッチタイルを用いることや、窓の上下の縁で水平線を強調しつつバルコニーや出窓などに曲線や装飾を有効に配するデザインによく時代の特徴があわらわている。

文化庁・文化遺産オンライン参照

アクセスは?

北浜の角地にそびえ立つ生駒ビルヂングのシンボルである大きな時計塔

生駒ビルヂングへのアクセスは大阪メトロ堺筋線、京阪電鉄「北浜駅」5号出口徒歩2分。

スクラッチタイルと直線・曲線の装飾が美しい生駒ビルヂングのレトロなファサード全景

外観だけでなく、このビルを建てた10代目は建物の盤石さにもこだわり、建物土台に500本の基礎杭で耐震性、全窓に防火シャッター、出入り口には鉄扉を設置して防火性を整備しました。

連続する出窓や丸みを帯びたバルコニーなどのアールデコ様式デザイン

総スクラッチタイル、並んだバルコニーや出窓、直線と曲線によるシンプルなアールデコ様式の外観。

屋上、時計台の上にも装飾があしらわれシンプルな中にも細かな意匠がみられます。

外壁にあしらわれた生駒時計店の「生」マークの浮き彫りエンブレム

電線に隠れてしまってますが生駒の「生」のエンブレム。

重厚な雰囲気が漂う生駒ビルヂングの玄関エントランス付近
エントランス足元に埋め込まれた明かり取り用のガラスブロック

入口の足元にはガラスブロック。

1階フロントへと伸びる上質な大理石の階段

1階フロントの大理石階段。

正面奥を優しく彩るクラシカルなデザインのステンドグラス

正面奥にはステンドグラス。

曲線と直線が美しく調和する館内階段の手すりとアプローチ

曲線と直線の美しいフォルム。

館内の静謐な雰囲気を惹きたてるクラシックな意匠
階段ホールに静かに並ぶ価値あるアンティーク時計の展示

階段ホールにはアンティーク時計が展示されています。

昭和初期のレトロな趣を残すエレベーターホール

エレベーターホール。

時計店としての歴史を物語る強固で巨大な重厚金庫室

金庫室、歴史を感じますね。

歴史を感じさせる建具とレトロな廊下の風景
かつて従業員の方々が使用していた趣のある裏階段

こちらは従業員用の階段でしょうか。

屋上

屋上へとつながる重厚なアクセル扉

屋上に続く扉。

休憩スペースとしてテーブルや椅子が配された屋上入口付近

屋上の入口、椅子やテーブルが置かれており休憩所として使われているのかしら。

屋上から手の届く距離で見上げられる時計塔の文字盤

時計を間近で見られます。

階段室に心地よい自然光を届ける明かり取り窓

階段の明り取りの窓。

地階サロン

食堂として使っていた地下を「地階サロン」として歴史資料などを展示しています。

生駒権七の名や取扱品目が深く刻まれた歴史ある一枚板のテーブル

一枚板のテーブルには「各國時計類」「金銀細工」、10代目「生駒権七」の名前が彫られています。

現ビル建設以前の姿を今に伝える貴重な旧堺筋出張店のモノクロ写真

現在のビルが建つ以前の堺筋出張店の写真。

堺筋かつてのランドマーク的存在

当時の大阪のメインストリートである堺筋通りに出現した、民間レベルでは類を見ない規模と豪華な装飾のビルはランドマーク的存在でした。

戦後は厳しい経営状況のため一時期ビルの所有権を手放したこともあったそうですが、現在はオフィスレンタルなど時代に合わせて事業を展開されています。

船場・中之島エリアのレトロ建築のほとんどが1920〜30年代に建てられており、当時の大阪経済の中心としての活気が伝わってきますね。

見学は可能?

営業時間内(10:00~17:00)は1階を見学可能、2階以上はオフィスになっているため立入不可です。
1階を見学の際には1階レセプションに声掛けしてください。

毎年秋に開催されるイケフェス(生きた建築ミュージアム大阪)のイベントで2階以上も見学できますよ。

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Summary for International Travelers

Completed in 1930, **Ikoma Building (Former Ikoma Clock Shop)** is a Registered Tangible Cultural Property located in Kitahama, Osaka.

  • **Highlights:** Designed in Art Deco style with scratch tile exterior, rounded balconies, stained glass, marble stairs, and its iconic clock tower.
  • **Visiting:** The 1st floor is open to visitors during business hours (10:00–17:00, please inform the reception). Upper floors are generally private office spaces, open during the annual “Open House Osaka” festival.
  • **Access:** A 2-minute walk from Kitahama Station (Exit 5) on the Osaka Metro Sakaisuji Line or Keihan Main Line.

さいごに

外観だけでなく建物の盤石さにもこだわった先代らしい、シンプルながら威厳のあるすばらしいビルでした。

1階は縁のない高級時計のお店かと思っていたのですが現在1階はカフェになっているようで、チャンスがあればティータイムしたいです。

*2023年10月撮影
*イベント時の撮影につき人物ボカシは最低限にさせていただいています。

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
生駒ビルヂング
住所:大阪府大阪市中央区平野町2-2-12
アクセス:大阪メトロ堺筋線、京阪電鉄「北浜駅」5号出口徒歩2分

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