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大阪『生駒ビル』総スクラッチタイル渋ビルをイケフェスで見学してきました

大阪のイケフェス(生きた建築ミュージアム大阪)のイベントにて生駒ビルを見学してきました。

10代目「生駒権七氏」が1930年(昭和5年)に建てたビルは今年94年、現在は何代目になるんでしょうか。

登録有形文化財には「生駒時計店」ですが、現在は時計店ではなく歴史という付加価値のあるビルでレンタルオフィスを経営、ハードは変わらずソフトは時代に合わせて進化されているんですね。

建築概要

名称生駒時計店
(いこまとけいてん
竣工1930年(昭和5年)
設計宗建築事務所
その他登録有形文化財(1997年6月指定)
生きた建築ミュージアム大阪

大阪市街地の角地に建つRC造、5階建の時計塔を持つビルで、設計は宗兵蔵である。外壁にスクラッチタイルを用いることや、窓の上下の縁で水平線を強調しつつバルコニーや出窓などに曲線や装飾を有効に配するデザインによく時代の特徴があわらわている。

文化庁・文化遺産オンライン参照

アクセスは?

生駒ビルジングへのアクセスは大阪メトロ堺筋線、京阪電鉄「北浜駅」5号出口徒歩2分。

外観だけでなく、このビルを建てた10代目は建物の盤石さにもこだわり、建物土台に500本の基礎杭で耐震性、全窓に防火シャッター、出入り口には鉄扉を設置して防火性を整備しました。

総スクラッチタイル、並んだバルコニーや出窓、直線と曲線によるシンプルなアールデコ様式の外観。

屋上、時計台の上にも装飾があしらわれシンプルな中にも細かな意匠がみられます。

電線に隠れてしまってますが生駒の「生」のエンブレム。

入口の足元にはガラスブロック。

1階フロントの大理石階段。

正面奥にはステンドグラス。

曲線と直線の美しいフォルム。

階段ホールにはアンティーク時計が展示されています。

エレベーターホール。

金庫室、歴史を感じますね。

こちらは従業員用の階段でしょうか。

屋上

屋上に続く扉。

屋上の入口、椅子やテーブルが置かれおり休憩所として使われているのかしら。

時計を間近で見られます。

階段の明り取りの窓。

地階サロン

食堂として使っていた地下を「地階サロン」として歴史資料などを展示しています。

一枚板のテーブルには「各國時計類」「金銀細工」、10代目「生駒権七」の名前が彫られています。

現在のビルが建つ以前の堺筋出張店の写真。

堺筋かつてのランドマーク的存在

当時の大阪市メインストリート再筋通りに出現した民間レベルで類を見ない規模と豪華な装飾のビルはランドマーク的存在でした。

戦後は厳しい経営状況のため一時期ビルの所有権を手放したこともあったそうですが、現在はオフィスレンタルなど時代に合わせて現在経営をされているようです。

船場・中之島エリアのレトロ建築のほとんどが1920、30年代に建てられており、大阪経済の中心としての活気が伝わりますね。

見学は可能?

営業時間内(10:00~17:00)は1階を見学可能、2階以上はオフィスになっているため立入不可です。
見学の際には1階レセプションに声掛けしてください。

毎年秋に開催されるイケフェス(生きた建築ミュージアム大阪)のイベントで2階以上も見学できますよ。

大阪市の塔労苦有形文化財・重要文化財をさらにチェック!

さいごに

外観だけでなく建物の盤石さにもこだわった先代らしい、シンプルながら威厳のあるすばらしいビルでした。

1階は縁のない高級時計のお店かと思っていたのですが現在1階はカフェになっているようで、チャンスがあればティータイムしたいです。

*2023年10月撮影
*イベント時の撮影につき人物ボカシは最低限にさせていただいています。

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
生駒ビルヂング

住所:大阪府大阪市中央区平野町2-2-12
アクセス:大阪メトロ堺筋線、京阪電鉄「北浜駅」5号出口徒歩2分

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