東区『文化のみち二葉館』ステンドグラスが圧巻!電力王と女優貞奴の洋館邸宅

新栄

東区『文化のみち 二葉館(ふたばかん)』、市政資料館や撞木館など大正時代に建てられたレトロな邸宅が建ち並ぶ人気の観光エリアです。

その中でもわたしの一番のお気に入りがこちらの二葉館、電力王と呼ばれた「福沢桃介」と日本の女優第一号として海外でも活躍した「川上貞奴」が大正時代に建てたよ邸宅です。

窓いっぱいの圧巻のステンドグラスがあしらわれた大広間には財界人や文化人が集まり、華やかな様子が目に浮かぶようです。

建造物の概要

名 称旧川上貞奴邸主屋
(きゅうかわかみさだやっこていしゅおく)
竣 工1920(大正9年)頃/1938改造/2004移築
設 計あめりか屋
見 学一般開放(有料)
その他登録有形文化財(2005年指定)、文化のみち

福沢桃介が川上貞奴のために建設した邸宅の旧西半部。東半洋館部の玄関,応接室,食堂等に続き,貞奴私室や茶の間など1,2階とも和室を配する。赤瓦のマンサード屋根を切り上げて2階を設け,外壁は2階をドイツ壁,1階シングル張として多彩な外観を造る。

文化庁・文化遺産オンライン参照

アクセスは?

アクセスは地下鉄桜通線「高岳駅」2番出口徒歩10分、なごや観光ルートバス「メーグル」文化のみち二葉館バス停からすぐです。

絶妙なアールを描くラインにかわいらしいオレンジ色の三角屋、1920年(大正9年)頃の建物ですがかなりモダンな印象です。

圧巻のステンドグラス

日本の女優第一号として活躍した「川上貞奴」と電力王と言われた「福沢桃介」が共に暮らした邸宅です。

創建当時は東二葉町の2000坪を超える敷地に建てられ、和洋折衷の建物は「二葉御殿」と呼ばれ豪華で斬新な和洋折衷の建物は政財界人や文化人の集まるサロンでした。
設計は当時新進気鋭の住宅専門会社「あめりか屋」、建物内部に最新の電気設備や装備が施さました。

残念ながら二人が共に暮らした時期はさほど長くはなかったようですが、二人の想いを詰め込んだ建物は100年を超えて今の時代に残されました。

圧巻のステンドグラス

エントランスを入って左の大広間。

こちらの広間に時の財界人や政界人をおもてなししていたようです。

壁一面の圧巻のステンドグラスはほぼ当時のまま、一部だけ新しく作り直したグラスは大正グラスのゆらぎがないのでよく見るとわかります。

同じ部屋にはもう一つのステンドグラス、こちらは「杉浦非水」のレプリカで古写真とデザイン画から復元されたそうです。

二葉館には他にもステンドグラスが飾られていますが幾何学模様ではなく絵画のようなすばらしいステンドグラスです。

1階塔の部分はテラスのようなラウンドのソファー席。ウッドの天井もすてき。

2階へ続く螺旋階段、この階段を貞奴が洋装で降りてきたのでしょうか? まるで映画のワンシーンのようです。

東京などの立派な旧邸にも引けを取らない美しく凝ったデザイン。

奥に進んだ展示室では女優として活躍していた頃の資料が展示されています。こちらのパネルは1900年パリ万博の舞台に出演した時に製作されたもののレプリカ。

こちらにも4枚並んだステンドグラス「アルプス」。

奥の和室が生活の場だったようです。

当時の布団も展示されていました。

華やかな洋館を構えても、日常生活は和室で質素だったりするのは面白いですよね。

文机にもすてきな細工が。

電力王「福沢桃介」

電力王と呼ばれた「福沢桃介」の邸宅にふさわしく、当時の最新設備が備わっていました。当時のものが展示されています。

2階

2階の部屋。

紅葉のステンドグラス。

2階の部屋、食堂かな。

屋根になった天井、備え付けの家具、全面ガラスの窓で明るく開放的。

2階のテラスへ出る窓。

「文化のみち」でレトロ散歩を楽しんでくださいね↓

さいごに

東京の大きな旧邸宅に比べるとコンパクトで華やかさはありませんが、意匠も凝っており大好きな邸宅です。

特に大広間の螺旋階段は、階段好きのわたしのTOP3に入るすてきな階段で何度来てもワクワクする場所です。

施設情報

<施設情報>
文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)
住所:愛知県名古屋市東区橦木町3-23
アクセス:地下鉄桜通線「高岳駅」2番出口徒歩10分
入館料:大人200円(20名以上の団体160円)、中学生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
開館時間:10:00~17:00
電話番号:052-936-3836

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