岡崎『旧本多忠次邸③』海底のような浴室と、光溢れる塔の書斎を巡る完結編。

邸宅・洋館・アパートメント・ビル

「あいたて博2025」での『旧本多忠次邸』レポートも、いよいよ最終回です。
最後を飾るのは、2階に広がる寝室や書斎、そして開放感あふれるベランダ。

本多忠次氏のこだわりが随所に詰まったこの邸宅は、調度品や家具も当時のまま。昭和初期の雅な日常生活を肌で感じることができる、全国的にも希少な近代建築でした。

↓↓旧本多忠次邸①↓↓

↓↓旧本多忠次邸↓↓

寝室

2階の「寝室」には、二つ並んだベッド。そのヘッドボードには家紋があしらわれており、これも忠次氏自らデザインしたものだそうです。

全体的に落ち着いた色調でまとめられ、心安らぐ空間になっています。

書斎

塔の2階部分に位置するのは、円形のフォルムが特徴的な「書斎」。

窓からは広い庭園を見渡すことができ、忠次氏はこの景色を眺めながら仕事に励んでいたのでしょうか。

邸内の家具は派手すぎずシンプルかつ実用的ですが、どれも上質なものばかり。忠次氏の誠実なお人柄が伝わってくるようです。

70年前にこちらに移築された時に残されていた家具たち、大事に使われていたのでしょう。

旅行用のトランク、頑丈そうです。

お茶室

「お茶室」と名付けられた部屋は、伝統的な茶室とは一線を画すスタイル。赤いソファーにテーブルが置かれた、サロンのような趣です。

チェス盤のようなテーブルやソファーの脚の意匠など、細かな遊び心が光ります。

和室

その隣には、打って変わって三間続きの広々とした和室。

廊下。

廊下からは忠次氏自慢の庭が見渡せます。 古い硝子特有の「揺らぎ」が景色を優しく映し出します。

元応接室の出窓の上のベランダ。

浴室

浴室は1階と2階にありますが、図面には1階は「湯殿」、2階は「浴室」と記載されています。

こちらは海底でくつろいでいるかのような、幻想的なステンドグラスが印象的。

シャワーやトイレも完備されており、まるで海外のホテルのような設えです。

タイルもおしゃれ。

蛇口に刻まれた「hot」「cold」の文字が、当時から現在と変わらぬ快適な設備が整っていたことを物語っています。

ベランダ

こちらはエントランスの車止めの屋根の上のベランダ。

かつてはこの広いベランダでビアガーデンを楽しんだりしていたのでしょうか?

柱の装飾。

塔のたくさんの窓やステンドグラス、そしてこの大きなベランダ。邸内を巡ると、忠次氏がいかに太陽の光を愛し、暮らしに取り入れようとしていたかが分かります。

↓↓本多忠次邸①②はこちら↓↓

岡崎『旧本多忠次邸①』スパニッシュ建築の塔と、復元された移築の歴史。
「あいたて博2025」で久々に岡崎へ足を運び、『旧本多忠次邸』を見学してきました。以前、訪れたことがありましたが当時は写真を撮っておらず、再訪したいと願っていた念願の再会です。旧岡崎藩主本多家の子孫である忠次氏が、自ら敷地の選定から基本設計...
岡崎『旧本多忠次邸』ステンドグラス輝く「湯殿」と、昭和初期の雅な団欒室。
岡崎の『旧本多忠次邸』を巡る旅、第二弾。今回ご紹介するのは、ステンドグラスが豪華に彩る「湯殿(お風呂)」や、当時の面影を色濃く残す「食堂」「団欒室」です。岡崎の旧本多忠次邸のステンドグラスが豪華な湯殿(お風呂)、本多忠治氏がきれい好きでお風...

岡崎の近代建築はこちら

岡崎純喫茶はこちら

さいごに

旧本多忠次自ら設計し愛した邸宅、家具や調度品にもこだわりが感じられ本多忠次の人柄までしのばれるすてきな邸宅ですね。

岡崎は近いのでまたぜひ伺いたいです。

*2025年11月撮影

記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
旧本多忠次邸
住所:愛知県岡崎市欠町字足延40番地1
問合せ:0564-23-5015
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(休日の場合は翌日以後の最初の休日でない日)、1月1日から3日、12月29日から31日、展示替期間
アクセス:名鉄東岡崎駅の2番バスのりばから東公園口方面行きに乗車「東公園口」下車徒歩3分

コメント

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました