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新城『旧料亭 菊水』大正後期の職人こだわりを感じる粋な古民家

2024年秋「あいたて博(愛知たてもの博覧会)」で『鳳来館・料亭菊水』を見学してきました。

大正時代に建てられた洋風建築である「鳳来館」もすてきでしたが、職人のこだわりを感じられる粋な大正和風建築「料亭菊水」も細部にまでこだわった粋な古民家でした。

鳳来館はこちら↓

建物情報&MAP

名称古民家 旧とりや
竣工大正後期
設計不詳
見学無料開放
その他あいたて博

アクセスは?

アクセスはJR飯田線三河大野駅から徒歩10分ほど、鳳来館のお隣です。

旧料亭菊水(通称とりや)

旧料亭菊水(通称とりや)

 建築年代は大正後期、表店に肉店を構え、敷地奥に料亭菊水を新築した。
 外壁の鏝絵「奴と雀と竹林」は大野の名左官で、この地区に数多くの仕事を残した鈴木光夫氏の最高傑作と言われている。
 尚、平成二十一年に愛知の名工に選ばれた富栄在住の左官職人中神覚氏はこの鈴木光夫氏の直系の弟子である。
 旧料亭菊水(通称とりや)は、平成二十七年三月、国の登録有形文化財建造物として答申された。

「旧料亭菊水」とありますが、こちらの建物は料亭ではなく料亭奥にある離れのような建物で鳳来館お隣の店舗を取り壊した際に発見されたようです。

それぞれの部屋は独立しており誰にも合うことなく出入りができる構造で、商人たちの取引や恋人たちの逢引(今は逢引なんて言葉使うのかな?)に使われていたのではとのこと。

細部まで凝ったこじゃれた意匠で職人のこだわりが感じられます。

玄関脇には井戸ポンプ。

窓もこじゃれています。

窓だけ見てもそれぞれ微妙に違っており、かなり凝った造りの窓。

玄関床。

部屋は狭くもなく広くもなく、8~10畳くらい?

下部分だけ格子の枠になっており細工がこまやか。

ほとんどが摺りガラスになっているのも、ちょっと隠匿感ありますね。

おそらくほとんどが建てられた当時のままだとすると、不特定多数の客でなく特定の方がこっそりと利用していたと考える方が納得できますね。

障子は「雪見障子」になっています。

こちらが鈴木光夫氏が描いた鏝絵「奴と雀と竹林」。

「料亭菊水」もおそらくすばらしい意匠の建物だったのでしょうね、残っていなくて残念です。

さいごに

大正後期に建てられた優れた建造物が、よい状態で保持されているのはすばらしい。

今回は見学しそこなってしまったのですが鳳来館横の「蔵」も有形文化財になっているのでぜひ見学してみてください。

*2024年10月撮影

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