名古屋では名古屋駅「ジェイアール名古屋タカシマヤ」と栄「松坂屋名古屋店」にある仙太郎、京都の老舗和菓子屋さんでわたしの大好きなお店です。
季節の移り変わりも感じられるのが和菓子屋さんの風情のあるところ、今回は仙太郎の冬の和菓子をまとめてみました!
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火に感謝「おしたけさん」
『おしたけさん』とは、十一月中に京都の諸神社で行われる火祭りのこと。火に感謝を捧げ、家運隆盛や商売繁盛を祈る神事にお供えする「お火焚饅頭」がこちらの『おしたけさん』なんだそうですよ。
お火焚饅頭は本来「紅白まんじゅう」だそうですが仙太郎は着色料は使いません、そのため渋小豆の「褐色」の粒あんと、小麦粉の「生成」の色をしたこしあん。
店頭でも新穀でつくったおこしとみかんと一緒にお供えしてありました。
左が粒あん、右がこしあん。ちょっと固めの皮に包まれ、どこか懐かしい素朴なお味です。
京都では、お火焚の事を、おしたけさんと言い慣わす。寒さに向かって、「火」を大切に想う神事である。即ち、十一月中に、京都の諸社で行われる火祭りで、鍛冶、鋳物師が、鞴(ふいご)祭りとして行う。伏見稲荷のお火焚は、十一月八日。藍染屋が行う合い愛染お火焚は二十六日。風呂屋、湯熨屋、練物屋が行う不動尊お火焚は二十八日。この頃には著名な神社ばかりではなく、近くのおいなりさんで、又、町内の小さな祠でのおしたけさん、火を扱う商屋、民家での夫々のおしたけさん。火に感謝し、家運隆盛、商売繁盛を祈る。又、この日を炬燵、火鉢を出し、冬仕度をする区切りの日ともする。
新穀の小豆でつくった小判型のこし餡と粒餡のおまんぢう。くっきりとお玉の印が焼かれ、その時のお盛りもの(お供え)の代表である。
又、他に新穀でつくったおこし、まだ青味ののこっているおみかん、いづれも農作物に感謝して、おいしくいたあく。又、このみかんを竹か鉄の串にさして焼いてたべると、寒さに向かっても、かぜをひかないといわれるのは果たして?
とにかく甘ずっぱい熱いみかんちうのも美味である。火を畏れ、火を大切に思わねばならぬ候。
うまし物。お火焚饅頭。仙太郎 直中 護
平成三年十月記
柚子田舎
12月限定の柚子がかおるおまんじゅう「柚子田舎」、お値段は194年税込です。
小さな柚子の皮をのせた田舎まんじゅうのてっぺんをキツネ色に焼いた感じですね。
薄皮の中身は粒あん、口に入れるとこんなに小さな柚子のかけらなのに柚子感がしっかりで香りが鼻に抜けます。
大粒の粒あんもどっしりとしたボリュームで小さめだけど大きな満足感のある一品です。
蒸カステラ「柚子蒸し」
こちらも12月限定のわがし「柚子蒸し」です。
柚子皮を練り込んだ蒸しカステラに、やはり柚子を練り込んだ白あんを練り込んでいます。
セロファンに丁寧に包まれた蒸しカステラ、蒸しパンよりもしっとりと、カステラよりもあっさりとした食感。
柚子の粒が生地にもあんにもしっかり!
しっとりとした生地は懐かしいような素朴な味わい、口に入れると柚子の香が鼻にぬけます。
日本茶でも珈琲にも相性良さそうです。
仙太郎さんの和菓子は添加物を使わず、国産の素材にこだわってお店の厨房で毎日手作りをされています。
そのため日持ちはせず賞味期限は2日です。
朝つき「あぶり餅」
朝つきたてのお餅でつくる「あぶり餅」、お値段237円税込です。
焼き色のついたお餅に粒あんを挟んだ贅沢な一品。
もっちりとしたお餅と粒あん、香ばしさがたまりません!
朝つきたてのお餅なのですぐに固くなってきてしまうのでご注意、焼きなおしてもおいしいかもしれません。
こちらは仙太郎さんの看板商品「ご存知最中」です。
丹波大納言を炊き上げた自慢のつぶあんを好きにはさんでいただけます。
※ この記事は2018年10月時点の情報です。
<店舗情報>
仙太郎 ジェイアール名古屋タカシマヤ店
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ B1F(google mapで見る)
電話:052-566-8545
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休(ジェイアール名古屋タカシマヤに準ずる)
駐車場:提携駐車場有
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<店舗情報>
仙太郎 松坂屋名古屋店
住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 本館 B1F(google mapで見る)
電話:052-264-3880
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休(松坂屋名古屋店本館に準ずる)
駐車場:無(近隣にコインパーキング有)
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