創業380年の名古屋の誇る老舗「両口屋是清(りょうぐちやこれきよ)」。
毎年お正月にはその年の干支をかたどった『干支羊羹(えとようかん)』が発売されます。
その年だけの羊羹をほぼ一年をかけて作る干支羊羹、12年で同じ干支が回ってきても同じデザインになることはないそうです。
しかも細かなパーツからすべては職人さんたちの手作り、毎年楽しみにしているファンも多いんだとか。
2017年からの干支羊羹をご紹介しますね。
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2018年「戌(いぬ)」
2018年の干支は「戌(いぬ)」。
新春らしい色合いの包み紙は狛犬の柄。
どこをカットしてもかわいらしい犬の親子があらわれます。
濃淡のピンクに若草色と春を感じさせる華やかな色あい。
鼻も耳もそれぞれ型抜きして一つづつ手作りしているんですよね。
古郷や犬の番する梅の花
小林一茶犬が楽しそうに戯れる姿をみると、心を柔らかい気持ちのさせてくれます。
そんな幸せの情景を、練羊羹と上南羹で意匠しました。
2017年「酉(とり)」
尾の立派な雄鶏と牝鶏でしょうか。
流れるようなつくしい絵柄です。
羊羹の柄は春を思わせるやわらかな色合いに、かわいらしいひよこの親子です。
色合いも綺麗ですね。
初鶏や動きそめたる山かづら
庭先で鶏とひよこが遊ぶ姿は、今ではすっかり珍しい光景。
そんな当たり前にあった日常の原風景というべき姿を、
煉羊羹と上南羹で意匠しました。
2019年の干支羊羹、御題菓、ささらがたはこちら↓
2019年・平成最後の両口屋是清「干支羊羹」は亥(いのしし)