あいたて博2024で知多岡田「雅休邸(旧岡田医院)」を見学してきました。
知多岡田は「岡田の古い街並み」として観光地となっており、風情ある街並みは歩くだけでも楽しい。
あいたて博では他にも知多木綿の工房などを見学できて見応えありましたよ。
建物情報&MAP
| 名 称 | 雅休邸(旧岡田医院) |
| 竣 工 | 1929年(昭和4年)頃 |
| 設 計 | 不明 |
| 見 学 | 母屋1階は木~土見学可(詳しくは公式サイトをご確認ください) |
| その他 | 有形登録文化財(2015年11月指定) |
旧岡田医院診療所棟(きゅうおかだいいんしんりょうじょとう)
主屋東に接続し、北面に主屋と併用の玄関を設ける。北半を二階建、南半を平屋建、寄棟造桟瓦葺とし、一階は診療室や処置室、二階は看護婦居室である。横溝彫付で煉瓦色の一階外壁やコーニスを廻した二階外壁など洋風意匠で、特色ある地域景観を演出している。
文化庁・文化遺産オンライン参照
旧岡田医院主屋(きゅうおかだいいんしゅおく)
敷地中央に位置し、南に築かれた庭園に面して建つ。東西に細長い木造二階建、入母屋造桟瓦葺で、小屋はトラス組である。軒を出桁造、ガラス戸を多用した開放的なつくりになる。中廊下式の一階平面、洋風応接室やサンルームを設ける点に時代的特徴を示す。
文化庁・文化遺産オンライン参照
アクセスは?
アクセスは名鉄「朝倉駅」から知多バス「大門前」バス停からすぐです。わたしはバスを利用しましたが本数は少な目なのでご注意くださいね。
観光客用の無料駐車場が大通りに用意されているので車が便利です。
旧岡田医院診療所棟

こちらが診療棟入口、奥で母屋と繋がっています。

屋根の上にはメダリオン、大正ロマンを感じる外観。

赤枠を帯びた外壁は紅殻をモルタルに混入した左官仕上げ、高い職人技が伺えます。


診療棟2階は看護師居室と案内がありますがこちらの部屋が居室だったのかな。
現在は「伝承知多木綿 つものき」として販売や機織教室や体験教室をされているようです。
主屋

奥が主屋の入口です。

はいってすぐが応接間だった洋室、現在は「あとりえ 縁プラス…KIMONO&和小物…」店舗になっています。

天井近くに装飾がほどこされています。

メタリオンのレトロな照明。

奥は3間続きの和室。

欄間など繊細な造り、こちらは貸しスペースとなっています。

渡り廊下のガラスは風情あるレトロガラス、使いこまれた床もいいですね。

建てられてからすでに100年近く、30年ほどは空き家になっていたそうですが丁寧に使われていたのがわかりますね。

台所横のお部屋、畳が敷いてありますが壁一面が窓になっていて明るく洋風ですね。

台所などの家具は備えつけのようです。

奥の色ガラスの向こうがお風呂です。

きれいな色ガラスの格子扉。

木のお風呂、檜かな?

お風呂床のすばらしいタイル!

お風呂の壁タイル。

使いこまれた蛇口。

屋根は木製。

明かり取りの裸電球に昭和レトロな照明。

存在感たっぷりの扉。

レトロガラスや建材などよい状態で残っており感動です。
診療所は貸していたこともあったそうですが、主屋は個人宅としてずっと岡田家が住んでいたそうで丁寧に使われていたんでしょうね。
旧岡田医院道具蔵

主屋の塀の奥にある蔵「旧岡田医院道具蔵(きゅうおかだいいんどうぐぐら)」も登録有形文化財に指定されています。

アールを帯びた窓枠、2階壁は石積風のモルタル。

窓枠の装飾が美しい。
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さいごに
雅休氏の長男も医師となり名古屋市熱田区で開業したが、週末は父親の診療を手伝われていたそうです。
いずれ岡田病院を引き継ぐ長男のために病棟付きの病院を建てるべく計画が進んでいたそうですが長男が太平洋戦争で戦死したため計画はなくなり雅休氏が亡くなるまで岡田病院を続けたそうです。
残されていた設計図をチラリと見せていただきましたがどんなすてきな病院ができていたのかと思うと残念でなりません。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
雅休邸(まさやすてい)(旧岡田医院)
住所:愛知県知多市岡田開戸24
アクセス:名鉄「朝倉駅」下車、知多バス岡田線「大門前」下車、徒歩約3分、西知多産業道路「長浦IC」より5分
電話:090-4261-9468(貸しスペースお問い合わせ)
駐車場:有



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