『豊橋市公会堂』8羽の鷲が護るロマネスク様式建築ラグジュアリー応接室が圧巻

豊橋

あいたて博2024で登録有形文化財指定「豊橋公会堂」と重要文化財「豊橋ハリストス正教会」を見学してきました。

ロマネスク様式と言われる市公会堂はメインストリート正面に2階へ上がる大階段が印象的、左右のドームを四方に囲む鷲は街を護っているようですね。

建築物概要

名 称豊橋市公会堂
(とよはししこうかいどう)
竣 工1931年(昭和6年)
設 計中村與資平
見 学施設の利用予約が無い日に限り内部の見学可(要事前電話予約)
その他登録有形文化財(1998年指定)

市制25周年の記念建造物に相応しく,大階段・コリント式列柱による玄関ロッジア・両脇の階段室が堂々たる正面ファサードをつくる。階段室の半球ドームと四方に配置された羽ばたく大鷲がシンボル。静岡や浜松の公会堂を手がけた中村與資平の設計になる。

文化庁・文化遺産オンライン参照

アクセスは?

アクセスはJR・名鉄豊橋駅より路面電車「市役所前」下車徒歩3分ほど、豊橋市公会堂の近くです。
豊橋駅から歩いて20分ほどです。

大階段は2階へ続いており、玄関からそのままホールへと続いています。
公会堂正面のメインストリートに地位する大階段は都市景観に重要な役割を果たしています。

階段を挟むように左右の塔が伸び、その上には幾何学模様のドーム。

大階段上には5連のアーチ型エントランス。

2階へ続く大階段、5連のアーチ型エントランス、左右に伸びた塔と塔上部の正方形を削っているところ、ドームとドームに描かれた幾何学模様、以上6点はアメリカテキサス州に建つサン・アントニオ市公会堂とそっくりで設計の際に参考にしたのではと言われているそうです。

一般的にはロマネスク様式、ドームや施された幾何学桃用はイスラム風、モダン建築セセッションまたはスパニッシュ様式という見方もあるそう。

それぞれのアーチに門扉が設置されています。

アーチとエントランスを繋ぐ屋根。

柱には装飾が施されています。

翼面にはステンドグラスをあしらった丸窓。

エントランスとホールの入口扉の間の廊下。

ホール

2階がホールなので上は3階席ですね。

天井が波のように斜め下がり、客席は斜めに上がっています。

これはロープを引っ張って照明を動かす機械だったかなぁ。

楽屋は畳敷き、昭和感でていますね。

カーブの美しい階段

カーブの美しい階段を上がって屋上に上がらせていただきました。

見あげても美しく。

下を見ても美しい。

狭い階段なんですが螺旋階段のような美しいデザインです。

イスラム風ドーム

屋上には左右シンメトリーにドームがあり4羽の鷲が囲んでいます。

まるで四方からの敵から建物を守っているようですね。凛々しい8羽の鷲のお陰で豊橋大空襲の戦火も逃れられたのかもしれません。

屋上から見える階段窓のステンドグラス。

正面に続くメインストリート目の前を走る市電、今年の夏で100周年を迎えたそうです。

東応接室

東応接室は昭和天皇ご訪問のために用意されたラグジュアリーなお部屋。

壁の装飾。

この部屋だけホテルスイーツ(泊ったことないのであくまでイメージ)のようです。

カーペットやソファーもご訪問当時に用意されたもの。

調度品でしょうか。

最近では映画のロケや結婚式などの撮影に大人気だそうですよ。

館内にはあちらこちらに創建当時の建具が残っておりノスタルジーな雰囲気が楽しめます。

見学はできる?

施設の利用予約が無い日に限り内部の見学が可能です。事前の予約が必要なので問い合わせてみてくださいね。

すぐ近くの豊橋ハリストス正教会も外観だけでもぜひ見学してくださいね。

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さいごに

名古屋市公会堂の竣工は1930年(昭和5年)、座席数からすると2.5倍となり大理石も使われて立派ですが豊橋市公会堂はステンドグラスやドームを囲んだ鷲などロマンがあふれてました!

記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
豊橋市公会堂
住所:愛知県豊橋市八町通二丁目22番地
アクセス:豊橋鉄道「市役所前」下車徒歩1分

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