南船場「大阪農林会館」、登録有形文化財に指定された歴史あるレトロ建築です。
今回は生きた建築ミュージアム大阪のイベント「イケフェス」で伺ってビル内を撮影してきました。
現在は商業施設として活用されており出入りは自由ですが、普段は他に人がいらっしゃると撮影しずらいのでイベントは有難いです!
建物概要&MAP
名称 | 大阪農林会館ビル (おうさかのうりんかいかんびる) |
竣工 | 1930年(昭和5年) |
設計 | 三菱合資地所部 |
その他 | 登録有形文化財(2021年10月指定) 生きた建築ミュージアム |
南船場中心部の交差点に建つテナントビル。鉄筋コンクリート造地上五階地下一階建、外壁は一階石張、二階以上タイル張。南西隅に旧正面玄関、北東に玄関を設ける。
内部は階段室やメールシュート、金庫室等に往時の意匠を見る。
改変少なく地域景観に寄与する。
文化庁・文化遺産オンライン参照
アクセスは?
地下鉄御堂筋線・鶴見緑地線「心斎橋」駅①番出口より徒歩5分、地下鉄堺筋線「長堀橋」駅②番出口より徒歩5分
交差点で四角い建物の角面をカットしたようなデザインで「大阪農林会館」のロゴ文字が左右に一文字づつ掲げられているのも楽しい。
1階は飲食店、グリーンのテントが雰囲気にぴったりですね。
現在の玄関、旧玄関は反対側の北西の玄関だそうです。
このビルの見所はなんといっても玄関ホール。
階段をあがると表扉、その奥にまた2本バーの扉があります。
吹き抜けのホールの天井にはシャンデリア、床はモダンなタイル。
ビルの外観とゴージャスなシャンデリアのギャップ。
レトロな雰囲気をたっぷり味わえるホール。
入って右側の階段。
ウッドの手すりもすてき。
右側の柱にはメールシューターを完備。
実際にはいつ頃まで使われていたんでしょうね。
天井の柱のカットがおしゃれ。
上げ下げ窓とシャンデリア。
蒸気暖房、新井ビルや芝川ビルでも使われていますね。
想定以上に増え過ぎた電線やパイプなどもレトロビルらしくて萌えちゃいます。
見学はできる?
ビル一棟が商業ビルとして営業されているので一般開放されています。
撮影の際は周りに留意しましょう。
さいごに
大阪農林会館の玄関ホールは古い映画に出てきそうなレトロモダンな雰囲気でお気に入り。
各階もできるだけ手を入れずにそのまま使われているのが伝わり、このまま残してほしいです。
*2021年9月、2023年10月撮影
*イベント時の撮影につき人物ボカシは最低限にさせていただいています。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設概要
<施設概要>
大阪農林会館ビル(おうさかのうりんかいかんびる)
住所:大阪府大阪市中央区南船場3-2-6
アクセス:地下鉄御堂筋線・鶴見緑地線「心斎橋」駅①番出口より徒歩5分、地下鉄堺筋線「長堀橋」駅②番出口より徒歩5分