2022年に訪問した「荻窪邪宗門(おぎくぼじゃしゅうもん)」が2025年12月で移転のために閉店、2026年6月に野方で無事に移転オープンされたと聞いたのでご報告しておきますね。
創業昭和30年(1955年)の荻窪の店舗はまるで古い映画のワンシーンのよう、今も時を凝縮したような濃密な空間が蘇ります。
昭和・平成・令和、ここだけ時間の流れがゆったりと流れるような空間でした。
*荻窪の店舗は2025年12月20日に閉店し、2026年6月に中野区野方で「野方邪宗門」として移転オープンしました。
移転先(野方邪宗門)の最新情報
荻窪での幕引き
2025年12月20日、多くのファンに惜しまれつつ、荻窪での長い歴史(昭和30年創業)に一度幕を下ろしました。建物の老朽化などが理由とされています。
新天地での再出発
約半年の準備期間を経て、2026年6月に中野区野方にて「野方邪宗門」として復活しました。
野方邪宗門の住所は、東京都中野区野方3丁目25-11。
(Googlemapで確認する)
受け継がれる「邪宗門」の魂
名物であるマスターが引き続きカウンターに立ち、純喫茶好きが愛された独特な世界観はそのまま引き継がれたそうです。
荻窪の店舗で使われていたレトロな調度品や、骨董品の数々、そして看板も新店舗へ移設。昭和レトロ・純喫茶のあの空気感を再び体感できます。
名物の「ルシアンコーヒー」をはじめ、長年愛されてきた味も楽しめますよ。
全国の邪宗門
邪宗門について少し深掘りしてみましょう、全国に8軒が暖簾分けしてオープンしています。
- 桜ヶ丘邪宗門(2012年10月閉店)
- 国立邪宗門(2008年閉店)
- 荻窪邪宗門(1955年~)*野方へ移転
- 下田邪宗門
- 世田谷邪宗門
- 石打邪宗門
- 小田原邪宗門(2019年10月閉店)
- 高岡邪宗門(1970年~)
邪宗門の掟?
独特の雰囲気を醸し出すあの空間は、創業者初代門主が吉祥寺でスタート、後に国立へ移転し2008年12月に閉業しました。
邪宗門のスピリットを受け継ぐお店は全国に広がり最大8店舗となりましたが、実は暖簾分けにはある掟があったんだとか。
1. 暖簾分けの条件は「マジシャンであること」
実は店を名乗るための絶対条件が「店主(門主)がマジシャンであること」でした。
荻窪の亡きマスターもオリジナルマジックの本を毎年執筆するほどの重鎮で、歴代の店主たちはみなマジック仲間。
月に一度、まるで秘密結社のような「門主会」を開いて集まっていたそうです。
2. 名店「物豆奇(ものずき)」誕生の裏話
西荻窪にある有名な純喫茶「物豆奇」の店主も、もともと邪宗門の大ファンでした。
自分も邪宗門を開きたいと直談判したものの、「マジシャンではないから」という理由で断られ、断念して作ったのが現在の「物豆奇」だと言われているそう。

独特の骨董品に囲まれた怪しげな雰囲気は、マジシャンたちの遊び心から生まれたものだったんですね。
惜しまれつつ閉店した「荻窪邪宗門」の思い出

かつての邪宗門は荻窪駅北口より徒歩約2分ほどの商店街の一角。

ちょっと風変わりな建物なのですぐにわかるかと思います。

こじゃれた形のテントと「珈琲の名店 邪宗門」の看板。

こちらは床置きの看板。

店頭には年季の入ったコーヒー道具、歴史を感じますね。先日は「コーヒー100円」だった頃のメニュー表がでてきたんだとか!
荻窪邪宗門を楽しむ注意点
Twitterをチェックするとわかりますが、邪宗門を初めて行かれる方に注意点を2つ。
①お店の混雑時は注文したメニューが出てくるのに1~2時間ほどかかります。
②夏はエアコンが効かないのでかなり暑いです。
時間に余裕がある時に、夏は暑いを覚悟でお店に伺いましょう。
独特な世界観の店内
1Fはオーナーの書籍などが積まれ、現在は客席として使われているのは2Fのみだそう。







写真だけみてるとずいぶん昔に撮った写真のようにセピア色。

窓際の特等席を。入り口から見えていた窓です。


使い込まれた椅子。

床もすてき。
メニューの種類と値段

- ブレンド・・500円
- ミルクコーヒー・・500円
- ウインナコーヒー・・520円
- スペシャルウインナーコーヒー・・600円
- カプチーノコーヒー・・600円
- ルシアンコーヒー・・550円
- イタリアンコーヒー・・600円
- トルココーヒー・・520円
- エスプレッソコーヒー・・520円
- カルーアコーヒー・・650円
- アイリッシュコーヒー・・900円
- ベネディクティンコーヒー・・900円
- 濃縮コーヒー・・950円
- クリームソーダ・・600円
- サマールシアンコーヒー・・650円
- ホットケーキ・・350円
ホットケーキとコーヒー

『ホットケーキ』(350円)と『ウインナーコーヒー』(520円)を。
おばあちゃまが2階まで急で狭い階段をトレイに乗せて上り下りされるのですが、
「呼んでくれたら自分で運ぶのに。」
とほぼ皆さんが思っているのではないでしょうか(笑)。

メープルシロップとバターを別に持ってきてくれます。

手焼きのホットケーキ、おいしかった!

こちらが座っていたテーブルですね。

おばあちゃま、めちゃくちゃかわいいです! また会いに行きたい。
さいごに
この記事では移転閉業した「荻窪邪宗門」と、移転オープンされた「野方邪宗門」の最新情報をご紹介しました。
あの細い階段をあがるワクワク感、薄暗い部屋に浮かび上がるアンティークな家具や調度品に囲まれた静寂な空間も、コーヒーを運んでくれたかわいいおばあちゃまも今も浮かんできます。
あのノスタルジーあふれるお店がなくなってしまったのは残念ですが、新しい「野方邪宗門」もぜひ足を運びたいと思います。
*2022年5月訪問撮影
*2026年6月追記
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
店舗情報&MAP
<移転先店舗情報>
野方 邪宗門 (ノガタジャシュウモン)
住所:東京都中野区野方3丁目25-11(google mapで見る)
アクセス:西武新宿線「野方駅」から徒歩約5分
※2026年6月オープン
<旧・店舗情報(閉店)>
荻窪 邪宗門 (オギクボジャシュウモン)
住所:東京都杉並区上荻1-6-11
※2025年12月20日をもって移転のため閉店
