尾張瀬戸駅近くに残る昭和の面影を残す銭湯、昭和初期から約90年にかけて地元に愛されてきましたが残念ながら令和3年3月に惜しまれつつ閉業。
今回は「あいたて博」のイベント公開で見学に行ってきました。 閉業前にすべり込みセーフで伺った時に撮影した画像(撮影許可済)と一緒にレポしますね。
建物情報&MAP
名称 | 日本鉱泉 |
竣工 | 昭和6年? |
設計 | 不明 |
見学 | 通常非公開 |
その他 | あいたて博 |
瀬戸市にはかつて多くの銭湯が存在し、焼き物職人たちの汗を洗い流していました。日本鉱泉もそのひとつです。
あいたて博案内参照
日本鉱泉の創業時期や建物の築年数ははっきりしません。
WEB上には昭和6年創業とする記述がある一方、昭和2年に作成された住宅地図に「日本鉱泉」の名前が載っています。
瀬戸の地で約90年以上、さまざまな人たちで賑わいました。
内風呂の少なかった時代はもちろん、近年は遠方からのレトロ銭湯好きにも愛されました。
設備の老朽化により、令和3年3月末で惜しまれつつも暖簾を下ろしました。
アクセスは?

名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」から徒歩5分ほど。

こちらは2021年3月の営業されていた時の画像、2024年に伺った時も姿は変わらずでした。

細タイル、木枠の窓に瓦屋根と希少な昭和を残す銭湯。まさに灯が消えてしまって寂しい限りです。

暖簾をくぐると番台で出迎えてくれるママさん、長い間お疲れさまでした。

使いこまれた下駄箱、ゴム紐を手首に引っ掛けてお風呂に入ります。
女湯


浴室の扉上は「蒲郡の竹島」のモザイクタイル。

脱衣所には懐かしいドライヤーとマッサージ機。
子どもの頃にたまに銭湯に連れて行ってもらった時にはドライヤー被るの嬉しかったな~。

赤ちゃんようの台、昔は小さな赤ちゃん連れママさんがたくさんいましたね。

「ゆ」の文字が親子に見える。

入口横の洗面、ゆるやかに描いたカーブが美しい。

使いこまれた蛇口。


女湯の浴室壁のモザイクタイルは「広島の宮島」。

懐かしい風景、小学校の頃は銭湯好きの父親と一緒に銭湯に行ってました。


薬湯とかありましたね。

子どもの頃に通っていた銭湯は中央に大きな湯舟があったのですが、こちらは小さめの湯舟がいくつか並んでました。





とにかくタイルの見本市!すんばらしい!!

番台前の男湯と女湯を仕切るスイングドア、子どもだけがこのドアの出入りを許されます(笑)。
男湯

男湯、こちらはもちろん見学会で撮影してます(笑)。

モザイクタイルは富士山かな?いただいた説明書がどっかいっちゃいました。

男湯にはドライヤーないんですねぇ。

番台に置かれていたガラスケース、勲章が飾ってありました。

最後の「ご入浴料金」は大人430円。
風呂上がりの瓶牛乳!

お風呂上りはやはり瓶牛乳だよね!
学校牛乳に活躍してた「瀬戸牛乳」はすでに廃業されたそうです。

牛乳苦手なので「コーヒー牛乳」、まだ瓶牛乳売ってるんだね。
ボイラー室

ボイラー室も見学させていただきました。



管に「女子」「女子子供」と書かれているので微妙にお湯の温度を変えていたんでしょうね。

使いこまれたハンドル、渋いです。
さいごに
昭和の面影を残す銭湯、子どもの頃にも家風呂とは違った雰囲気を味わえて楽しかった思い出しかないです。
地元の方もなくなって寂しがってるのではないでしょうか。
*2021年3月、2024年11月撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
日本鉱泉
住所:愛知県瀬戸市銀杏木町34
アクセス:名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」から徒歩5分