イケフェス(生きた建築ミュージアム大阪)のイベントで「原田産業株式会社 大阪本社ビル(はらださんぎょうおおさかほんしゃびる)」を見学してきました。
もうすぐ100年を迎える登録有形文化財にも登録された建築物ですが、古さを感じさせないモダンで重厚な意匠がすばらしく、特に2階へ続く美しい吹抜けの階段は必見ですよ。
建物情報&MAP
名称 | 原田産業株式会社 大阪本社ビル (はらださんぎょうおおさかほんしゃびる) |
竣工 | 1928年(昭和3年)/1965年改修 |
設計 | 小笠原建築事務所(小笠原祥光) |
見学 | 見学不可 |
その他 | 登録有形文化財(2021年10月指定) 生きた建築ミュージアム大阪 |
南船場の中心部に建つ鉄筋コンクリート造二階建の商社本社ビル。古典様式をアレンジした特徴的な外観は石張とモルタル洗出仕上。内部は階段室の吹抜両脇に部屋を配し、内装に日華石やオーク材等良質な材を用いる。小規模だが豊かな空間構成の近代ビル建築。
文化庁・文化遺産オンライン参照
アクセスは?
アクセスは地下鉄堺筋「長堀橋駅」から徒歩6分ほど。
大きな窓の吹き抜けを中心に左右対称、右に玄関入口が配置されています。
吹き抜け窓にはベランダが設置されています。
立体的なアーチの玄関。
入ってすぐの2階へ続く吹き抜けの階段が印象的。
日華石やオーク材など良質な材がふんだんに使われ、古さを感じさせないモダンな内装。
美しいカーブが入った階段と手すり。
まるでホテルの吹き抜けのよう、大きな窓からの光で神秘的です。
重厚な扉。
細かな建具も凝っています。
応接室だったかな。
社長室のマントルピース。
以前に使われていた表札が大事に飾られていました。
しっかりと造られているのはもちろんですが丁寧に使われているのが伝わりますね。
ファサードは左右対称ですが、建物内はメインの吹き抜けとこちらの部屋に分かれて対称配置になっていないのも面白いですね。
吹抜けの階段は見る価値あり、イケフェスでぜひ回ってみてくださいね。
有形登録文化財にも登録されていますよ。
さいごに
社屋なので通常は見学ができない場所を見学できるのは有難いですね。
1965年に改修されているとはいえ、もうすぐ100年を迎えるとは思えないモダンなレトロ建築でした。
*2023年10月撮影
*イベント時の撮影につき人物ボカシは最低限にさせていただいています。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報&MAP
<施設情報>
原田産業株式会社 大阪本社ビル
住所:大阪府大阪市中央区南船場二丁目9
アクセス:地下鉄堺筋「長堀橋駅」から徒歩6分