2024年末で「学士会館」が再開発のため旧館になると聞いて秋に泊りに行ってきました。
今回宿泊した旧館は1928年(昭和3年)竣工、7大学(旧帝国大学)学生のための会員制ホテルとして建てられました。現在は会員以外でも宿泊が可能です(でした)。
9年後に建てられた新館は残念ながら再開発で解体されるそうですが旧館は保存され2030年頃に再開予定、こちらでは旧館をレポしますね。
建物情報&MAP
名称 | 学士会館 がくしかいかん |
竣工 | 1928年(昭和3年)/1937(昭和12年)増築 |
設計 | 佐野利器、高橋貞太郎 |
見学 | 閉館中(再開は2030年頃を予定) |
その他 | 登録有形文化財(2003年指定) |
ホール,サロン,宿泊施設などの機能を持つ。SRC造による関東大震災後の復興建築で,玄関の半円大アーチやスクラッチタイルの外観,窓廻り2・3層の直線基調と4層の曲線基調の対比などに特徴がある。設計は佐野利器と高橋貞太郎(増築部は藤村朗)。
文化庁・文化遺産オンライン参照
アクセスは?

アクセスは地下鉄都営三田線・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」下車A9出口徒歩1分、東京メトロ東西線「竹橋駅」下車3a出口から徒歩5分ほど。
似た建物が重なっていますが向かって右側が旧館、手前左側が新館になります。

最上階の窓下に半円の装飾、2階部分は格子窓。茶色いタイルはスクラッチタイルです。

正面玄関入口は円形にくり抜かれたようになっており周りに装飾。

「学士会館」と旧漢字で掲げられています。

入口の階段。


玄関ホール床のタイル。

内扉のハンドルもすてき。

休館玄関口から新館へ向かう通路、赤いカーペットが敷かれています。

アンティークなピアノが置かれていました。
談話室

1階談話室。

新館の増築に伴い旧館の事務室を改装、広々とした談話室としたそうです。
学士会館らしい施設ですね。
トイレ

トイレの案内板、格式を感じますね。


トイレは改装されていると思いますがノスタルジーを感じさせます。

照明もすてき。

廊下のマントルピース。
大階段

玄関を入ってすぐの大階段。

階段踊り場にはソファーが置かれています。
4階 客室

4階客室のロビーにはソファーとテーブル。

置かれている調度品も高級感がありますよね。
まとめ
休館にはレストランや集会室、チャペルもありどれもすばらしいです。 公式サイトのアーカイブでみられますのでぜひどうぞ。
2030年の再開も楽しみですね。
*2024年9月撮影
施設情報
<施設情報>
学士会館
住所:東京都千代田区神田錦町3丁目28
アクセス:地下鉄都営三田線・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」下車A9出口徒歩1分、東京メトロ東西線「竹橋駅」下車3a出口から徒歩5分