伊勢神宮近く、”伊勢うどん”が人気の「若草堂」へ。現在は残念ながら閉業を迎えていますが、かつての賑わいと昭和の空気感を、ここに大切に記録しておきます。
外宮参道入口に構えた2階建てのお店は、かつて伊勢駅から神宮へと向かう参拝客の賑わいを思わせる、まさに歴史の目撃者でした。
80歳を過ぎたおばあちゃんが一人で参拝客を伊勢うどんで温かくもてなしてくださった、あの優しい記憶を書き留めます。
お店の場所は?

お店は伊勢市駅から神宮へ向かう外宮参道の入口角、昭和レトロな佇まいです。

以前は2階も営業されていたようで大きく商いをされていたんですね。 1階にはお土産屋さんもありました。
創業70年超えの歴史

創業時の店舗は焼夷弾で焼け1954(昭和29年)に建てたもので、現在は4代目だそうな。
創業は定かではありませんが、ご近所の「喫茶 寿」が創業78年と言われていたので、同じ時代を駆け抜けた名店だったのでしょう。
店内の雰囲気は?

店内は奥に中庭もありました。

店内にはかつての賑わいを思わせるものが溢れていました。

二階「広間・家族室」、”階上 椅子席は庭園中央階段より”とあります。
右手のすだれ暖簾もレトロ。

壁掛け時計の上の装置には「つる」「さくら」「かえで」「かめ」「はぎ」とそれぞれあり、2階のお座席の呼び出しランプみたい。
調理は1階で2階に運んでいたんでしょうね、スタッフさんもたくさんいたと思われます。

「コーヒーとケーキ」と書かれたカウンター、もしかして1階のテーブル席は喫茶だったのかもしれません。
若草堂の伊勢うどん

『月見伊勢うどん』(600円)をいただきました。
「伊勢うどん」はコシがないモチッと太めの麺に、サラッと黒いたれをからめていただきます。

だしは「鰹節」「昆布」「煮干し」「椎茸」、見た目のわりにはあっさり甘め。
伊勢神宮好きの方々に愛され、多くのリピーターを支えた一杯でした。
さいごに
70年を超えて、電車が主な移動手段だった時代の賑わいをずっと守り続けてきた若草堂。最後に訪れた際、一人で切り盛りされていたおばあちゃまの姿と、その味わい深い伊勢うどんの美味しさは、これからもずっと忘れません。
*2023年6月訪問時の記録です。
店舗情報(閉業)
若草堂(ワカクサドウ)
住所:三重県伊勢市本町5-1
※現在は閉業しております。


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