サヨナラ『鶴舞高架下商店街』昭和レトロな「ツルマイ」の迷宮と歴史を辿る

歴史を見守る構造物

1962年(昭和37年)に中央本線のこの区間が高架化されたことに伴い、翌年に高架下に商店街が営業を開始しました。

うす暗く狭い通路に多くの店が並び、戦後の闇市のようなちょっとあやしげな雰囲気も持つ「ツルマイ高架下商店街」は、日本が元気だった頃の象徴ともいえるかもしれません。

施設概要

名 称鶴舞高架下商店街(つるまこうかしたしょうてんがい)
竣 工1963年(昭和38年)
設 計
見 学商店街
その他2025年秋より順次閉鎖・再開発着手

高架下

こちらは鶴舞交差点方面の高架下、2025年11月に撮影したもので多くの店舗は営業を終了しており人影は数えるほどでした。

「ツルマイ高架下商店街」と書かれた看板、店舗はほぼ撤退しており看板などもなくなり寂しい限り。

鶴舞はよく「ツルマ」か「ツルマイ」かで議論となりますがこれを見る限りやはり「ツルマイ」なのかな。

「八雲」の看板”SINCE 1963”と書かれており商店街開業より60年以上営業されていたのですね。

「八雲」の瓦屋根が昭和30年代らしい。

表からの入口、すでに閉鎖されもぬけの殻ですね。

何のお店だったのかな?すでに看板も貼り紙などもなにもなし。

ロレアルの看板。

「徳鮓」、斜めドアに信楽焼タヌキがいい味だしてます。こちらはまだ営業中(2026年4月現在)

「喫茶サンデン」も営業中でした(2026年4月現在)。

他にも「山ちゃん」や調剤薬局など数店舗が営業されていましたね。

「二ットサロンはやし」、ガラス越しに懐かしい雰囲気の店内が見えます。

大きなテーブルがあり編み物を教えていたのかしら。

反対側からの眺め、歩いて数分の狭い通路の商店街に様々なお店がひしめき合っています。

「八雲」や「三栄コーヒー」など開業当時からのお店もありますが、時代を反映して入れ替わったお店もたくさんあるんでしょうね。

両側にはお店の名前の案内板。

20ほどの店舗が営業していたようですね、歯抜けになっているのが悲しい。

ゴールは反対側「名大病院口」、高架下商店街には名大病院の医師や看護師に患者さんの利用も多かったんですよね。

高架下商店街を鶴舞公園側から見たところ、建物屋上に電車が走っており奥に見える屋根は駅の屋根です。

全盛期に開業したツルマイ高架下商店街

ツルマイ高架下商店街が開業したのは1963年(昭和38年)、翌年には東海道新幹線が開通し日本が戦後の高度経済成長で元気だった時代。

多くの店がひしめき合う高架下商店街は「最先端のショッピングモール」と「闇市の名残のような活気」が混ざり合った独特な場所だったんだとか。
狭い通路に人が溢れ、雑貨屋や古本屋、飲食店からは煮炊きする匂い、上からは響く電車の通過音。

なんだかカオスっぷりが目に浮かぶようですね。

せっかくなので鶴舞の歴史をここでヒモ解いてみましょう。

大正時代~:名古屋娯楽の殿堂

大正時代から昭和にかけて名古屋の中心にあったのは鶴舞、1909年(明治42年)名古屋初の洋風公園として鶴舞公園が開園。

さらに1918年(大正7年)に鶴舞公園に動物園(1937年(昭和12年)に東山へ移転)も開園し、多くの人が名古屋市市電「動物園前」駅で降りて多くの人が集まる娯楽の殿堂だったんですね。

1930年(昭和5年)には名古屋市公会堂が建てられ、有名な歌手や劇団の興行がある日は駅からの道が人で埋め尽くされるほどの賑わいだったんだとか。

昭和初期~中期:文化の中心

市立中央図書館が1964年(昭和39年)に現在地に新築移転、鶴舞には名古屋大学医学部、名古屋工業大学もあり鶴舞はまさに文化の中心でした。

多くの知識人や学生が私立中央図書館に集まりました。 なんせ今と違ってネットもないので知識は本から学ぶものであり、専門書の入手も難しく高価でしたから。

鶴舞交差点、こちらもまたお店が立ち並び賑やかだったことでしょう。

かつては交差点一角には古本屋がズラリと並んでいました。

今では数件となってしまいましたが、わたしが子どもの頃には多くの古本屋が並び表にも本が積まれていましたね。

昭和30年~40年代

そして1963年(昭和38年)にツルマイ高架下商店街がオープン、狭く薄暗い通路にたくさんの人がひしめきあい賑やかだったことでしょう。

翌年1964年(昭和39年)10月には東京オリンピック開催、日本が一番元気だった頃でしょうか。 オリンピック開催前に東京~大阪間の東海道新幹線が開通し名古屋の中心は名古屋駅へと移っていきました。

さいごに

鶴舞公園周辺にはレトロ建築は1960年代に建てられた建物が多いようです。

五差路入り乱れ”初見殺しと言われる「鶴舞交差点」、ここがかつては名古屋の中心としてチンチン電車が往来して人が溢れていたんだな~と思うと感慨深いですよね。

↓↓名鉄堀田駅も再開発されちゃいましたね↓↓

↓↓名鉄百貨店はどうなるのか、、、↓↓

記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<施設情報>
ツルマイ高架下商店街
住所:愛知県名古屋市中区千代田
アクセス:JR鶴舞駅からすぐ

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