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千種『鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所』大正3年竣工の指定文化財を見学

『鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所』へ、大正3年に造られた赤れんが造りのポンプ場は名古屋市指定有形文化財にも指定された歴史ある建物です。

今回は毎年6月に開催される「水フェスタ」の一般開放に合わせて出かけてきました。

建物概要&MAP

名称鍋屋上野浄水場 旧第一ポンプ所
竣工1914年(大正3年)、1910年(明治43年)着手
設計名古屋市水道部(丹羽重光氏)
見学毎年6月「なごや水フェスタ」で開放
その他名古屋市指定文化財(平成24年9月)

名古屋市千種区にある「鍋屋上野浄水場 旧第一ポンプ所」は1914(大正3)年に完成しました、英国製赤れんがを使用した れんが造・平屋建の建物です。2012(平成24)年には「名古屋市指定文化財」となっています。

LEXEL公式サイト参照

鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所の場所は?

場所は地下鉄「砂田橋駅」から徒歩4分ほど、バンテリンドーム近くです。

明治43年(1910年)5月に着手、大正3年(1914年)3月に完成し同年9月から給水を開始、平成4年(1992年)までの78年間稼働しました。

2014年100周年には耐震工事が行われ、大正3年創業当時の姿に復元されました。

赤レンガ造りヨーロッパ古典期の建築様式を基調とし、一部にバロック様式をとり入れています。設計者は名古屋市水道部「丹羽重光氏」。

復原工事で屋根は竣工当時の天然スレートに履き替えられましたが、国産スレートが手に入らずカナダ産天然スレートを使用しています。

軒の石材と建物中央付近の石材によって壁面は三分割され、中央層を下層の2倍の高さとして中間層を大きく店、中央窓の両脇に埋め込まれた装飾用の柱型(プラスター)とその内側にイオニア式の円柱、中央入口の上部に盛り上がるように造られたメダリオンはルネサンス様式の影響を受けています。

鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所見所MAPより

西側正面入り口に造られたメダリオン、白色系の部材はすべて花崗岩を使用しています。

市で最初に造られたポンプ場で、名古屋の下水道の歴史はこのポンプ場から始まります。

建物裏側。

煉瓦の積み方は「イギリス積み」、幅の違う小口と長手の煉瓦を一段づつ交互に積んでいます。

建物内の様子

約80年間創業当時のまま稼働していたと名古屋市公式サイトには書かれていますが、機器はきれいな状態でした。

斜面側の出入口。

こちらの丘には防空壕があったそうです。

すでに埋めてしまったそうですが歴史を感じますね。

この後は清明神社まで歩いて参拝してきました↓

さいごに

2023年で110周年を迎えましたがよい状態で保存されています。

毎月6月に行われる名古屋市下水道イベント「水フェスタ」にて普段立ち入り禁止になっている「旧第一ポンプ場」で見学が可能、詳しくは名古屋市下水道公式サイトをご確認ください。

*2023年6月撮影。

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。

施設情報

<店舗情報>
鍋屋上野浄水場旧第一ポンプ所
住所:愛知県名古屋市千種区宮の腰町1-33
アクセス:地下鉄名城線「砂田橋」駅から徒歩4分
見学:毎年6月「なごや水フェスタ」で一般開放

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