京都モダン建築祭2023でレトロ建築を巡ってきました。
聖アグネス教会、明治館、有栖館と印象的な3つの建物が並ぶ一角は独特の雰囲気を醸し出しています。
建物概要&MAP
名称 | 平安女学院明治館 (へいあんじょがくいんめいじかん) |
竣工 | 1894年(明治27年) |
設計 | アレクサンダー・ネルソン・ハンセル |
見学 | 不可 |
その他 | 登録有形文化財(2004年6月指定) 京都モダン建築祭 |
平安女学院の現在地への移転に際して建てられた校舎建築。煉瓦造の南北棟,桟瓦葺,切妻造3棟を並べ,妻面はダッチ・ゲイブルを持ち特色ある外観をつくる。設計はA・N・ハンセル。我国におけるクイーン・アン・リバイバル様式の最初期の事例である。
文化庁・文化遺産オンライン参照
アクセスは?
アクセスは地下鉄「丸太町駅」より徒歩5分ほど、聖アグネス教会の裏側にあります。
19世紀後半にイギリスで流行した「クイーン・アン様式」として日本における代表的な建築物とされています。
屋根はダッチゲーブル、オランダ式の美しい曲線の個性的なデザインになっています。
「平安女学院 S.AGNES 1895」と書かれているようですね。
明治館は1895年の竣工以来、様々な用途に使われてそのたびに改造が加えられ当初の姿が失われたところも少なくありませんが、2004年からの修復・保存工事で耐震補強とともに外観・内装などを当初の姿に復元されました。
2階へ続く階段。
今も現役の降車として使用されています。
階段を照らす照明。
印象的な天井。
マントルピース、実際に使われていたんでしょうね。
マントルピースの前のタイル、暖炉は埋められていました。
アメリカのメイソンハムリン社製のリードオルガン、内部に刻印されている製造番号から1866年製で日本最古級のものであることが確認されています。
明治館竣工直後の1895年頃に撮影された食堂での写真、皆さん着物姿ですね。
平成女学院では1903年に全国で先駆けて制服を統一、さらに1920年には日本で最初に洋装を制服として採用、セーラー服の元祖なんですって。
さいごに
着物姿の女学生の写真に「はいからさんが通る」を思い浮かべてしまいましたが、はいからさんの時代設定は大正時代、それ以前から続く女学院なんですね。
どちらも深い歴史を感じられる建物でした。
*2023年11月撮影
*イベント時の撮影につき人物ボカシは最低限にさせていただいています。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
平安女学院明治館
住所:京都府京都市上京区武衛陣町221
アクセス:地下鉄「丸太町駅」から徒歩6分