開業100年を超えるクラシックホテル「奈良ホテル」は、「関西の迎賓館」とも言われ国賓や皇族を迎えてきたホテルです。
館内には歴史ある調度品や美術品が多く、アインシュタイン博士やオードリーヘップバーンに因む品も置かれています。
クラシカルなホテルは素敵すぎて見どころ満載、注目ポイントをご紹介しますね。
ポイントのみをご紹介しているので、ホテルの雰囲気はこちらの記事からどうぞ↓
『奈良ホテル』クラシックホテル、大正ロマンあふれる気品ある雰囲気を満喫
奈良クラシックホテル
奈良クラシックホテルはJR奈良駅から徒歩25分、近鉄奈良駅から徒歩15分、東大寺など並ぶエリア「ならまち」からも近い場所にあります。
奈良ホテルは日本クラシックホテルの会に加盟する9つのホテルの一つです。
「奈良ホテル」の開業は1909年(明治42年)10月17日、明治・大正・昭和・平成・令和と5つの時代を繋ぐ歴史の流れを家事ますね。
「古建築との調和」をテーマに和洋折衷様式を採用、周囲の景観との調和した見事な建物として100年を超えても圧倒的な存在感を感じさせますね。
ホテル内、魅惑のポイント
吹き抜け格天井
玄関を入ったところで見上げると目に飛び込んでくるのが「吹き抜け格天井」。
1階から見上げたところ。
2階から下をのぞいたところ。
本館玄関をはいってすぐ上をご覧下さい。
約9メートルの格天井の吹き抜けが優雅に広がっています。
大階段
そして正面の赤いビロードを敷き詰めた大階段、まるで映画のセットのようです。
重厚な雰囲気の赤井絨毯の大階段は当館屈指の写真スポットです。
また、削り出しの手すりの、流れる様な美しいラインは必見です。
疑宝珠
大階段の上と下、踊り場の手すりにある「疑宝珠」。削り出しの手すりの流れる様なカーブもうっとりします。
奈良の伝統工芸「赤膚焼」製の当館にしかない疑宝珠。もとは真鍮製でしたが、戦時中に供出したため代替品として製作されたものです。
大塩正人窯の製作で、今では当館の名物となっています。同時に玄関車寄せの金属製の乳唄(ちちばい)が木製に変えられました。
鳥居とマントルピース
和と独を合わせた建物の雰囲気に合わせた鳥居と暖炉(マントルピース)の組み合わせ。
鳥居とマントルピース(暖炉)の組み合わせがおもしろいこの調度品は、日本とドイツの和洋折衷様式で建てられた当館を象徴するもので、ここに、辰野金吾の設計思想が凝縮されていると言われています。
マントルピースはほとんどの本館客室に備わり、大正初期までは実際に使用されていました。
アインシュタイン博士とピアノ
1922年アインシュタイン博士が滞在時に弾いたピアノ、100年以上前のピアノってことですね。
博士が1922年(大正11年)に滞在された際に弾かれた、細部に鉄道省の動輪マークが施されたピアノとその時に撮影された写真です。博士はまさにこの場所で、ピアノを演奏されました。
サイドに刻まれた鉄道省の動輪マーク。
銅鑼
こちらの銅鑼は大階段の踊り場にあります。
お客様にお食事の時間を伝えるために使用していた銅鑼。
大戦中には、空襲警報時にこれを鳴らし、お客様を防空壕へ案内していました。
欄干
米軍接収開始直後、奈良ホテル全体にペンキを塗れとの指示が出ました。
当時の日本人支配人が必死に奈良ホテルの由来を説明し、難を逃れたが、ヴェランダの手すりだけは神社も赤く塗ってあるということで、丹色(にいろ)にペンキの塗装を了承したもの。
もとは白木造りでした。
平成の大時計
1990年(平成2年)今生天皇の即位の折に、お祝いの意を込めて記念に設置した大時計。両陛下もお聞きになられた。。15分ごとに奏でられる美しい音色にぜひ、耳を傾けてください。
和風シャンデリア
オードリーヘップバーンが滞在時に記念写真を撮影したスポット、素敵な和風シャンデリアをバッグに写真をどうぞ。
オードリーも同じ場所でこちらのシャンデリアを見上げたのかと思うと感慨深いですよね。
釣鐘籠を模した和風のシャンデリア。非常に重厚感のあるこのシャンデリアは梁を直接固定されています。1983年(昭和58年)このシャンデリアをバッグに、「奈良の休日を」を楽しまれたオードリー・ヘップバーンが家族写真を撮られました。この他、館内には様々な和風シャンデリアがあります。
スチーム暖房
マントルピースに代わり、大正時代より現役で活躍。1914年(大正3年)大正天皇即位記念で全館セントラルヒーティング化された際に備え付けられたものです。本館内のいたるとこおろに設置された。美しい刻印もご覧ください。現在は使用していません。
スタインウェイのピアノ
1922年(大正11年)にドイツで製造され、1926年(昭和元年)に当館にやってきたグランドピアノ。かつては自動演奏装置もついており、スタインウェイの中でも珍しく、貴重なものです。
2011年(平成23年)に復元修理を終え、本来の美しい音色とマホガニーレッドのボディーカラーを蘇らせました。
ナガサキ・ホテルのカトラリー
奈良ホテルが開業する前年、10年だけ存続した「ナガサキ・ホテル」で使用されていた”N”のイニシャルのカトラリーを受け継いだ「奈良ホテル」。 すごい偶然ですね。
2013年(平成25年)に調査の結果、ナガサキ・ホテル(1898-1908)で使用されていた約1,600点のカトラリーを奈良ホテルが継承していたことがわかりました。
他にも奈良ホテルが昭和初期に持った「日本陶器合名会社(現ノリタケ)製の貴賓用食器や、大倉陶器製の特別食器とカガミクリスタル社製の特別グラスなど貴重なコレクションも飾られています。
多くの美術品コレクションはロビーにも数多く飾られており、国賓や皇族を迎えるクラシックホテルとしての格式が漂います。
奈良ホテルの雰囲気はこちら↓
『奈良ホテル』クラシックホテル、大正ロマンあふれる気品ある雰囲気を満喫
奈良ホテルランチはこちら↓
『奈良ホテル』明治開業クラッシックホテルでランチ
蒲郡クラシックホテルもすてき↓
『蒲郡クラシックホテル アゼリア』創業88年有形文化財のラウンジでティータイム、雰囲気やメニューなど
さいごに
奈良ホテルへ足を運んだら、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!こちらの他にも見どころいっぱいです。
一部は宿泊者のみしか入れないエリアもあるのでご了承くださいませ。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報&MAP
<施設情報>
奈良ホテル
住所:奈良市高畑町1096(google mapで見る)
アクセス:JR奈良駅より徒歩で25分、タクシー8分、奈良交通バス「奈良ホテル」下車徒歩1分
近鉄奈良駅より徒歩で15分、タクシー5分、奈良交通バス「奈良ホテル」徒歩1分
電話: 0742-26-3300(代)
フリーWi-Fi・電源:有
駐車場:有