2024からスタートした東京建築祭で『刷毛ブラシ 江戸屋』、その名の通り江戸時代創業(1718年(享保3年)の老舗さんです。
大正時代に建てられた現在の店舗はアールデコの看板建築、内外ともに改修は少なく古きよき時代の名残をそのまま残す名店です。
建物情報&MAP
名称 | 江戸屋店舗兼住宅 |
竣工 | 1924年(大正13年) |
設計 | 不明 |
見学 | 店舗 |
その他 | 国登録有形文化財(2014年登録) |
通りに面して建つ、木造二階建、人造石洗出し仕上げのいわゆる看板建築で、正面意匠は刷毛を表す。間口六・二メートル奥行一九・六メートルで、一階は店舗、事務所、倉庫、二階は居室及び倉庫とする。内外共に改修も少なく、建具や金庫も当初のものを残す。
文化財オンライン参照
アクセスは?
アクセスは東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」徒歩3分ほど。
この日は多くの方が見学にきており30分ほど待ちました。
大正時代のアールデコ様式、細長い窓の上には装飾がほどこされています。
江戸屋と彫られた古い木の看板、照明と後ろの窓ガラスもかなり歴史がありそう。
「優良組合都知事褒状受賞」と書かれています。
店内には所狭しと多くの商品が並べられています。
天井から吊るしているのがいいですねぇ。
天井も壁もすべて木造、風情があります。
化粧用ブラシや歯ブラシも、見ているだけで楽しい。
この日はゆっくり見られなかったので次は店内の商品も見てみたい。
金庫も創建当時からのものでしょうか。
こちらのダイヤル、なんと”イロハニホヘト”になっているんです!
2階への階段、細くて急こう配の上90度に曲がってます!
社員の方は荷物を持ってこの急な階段を何度も行き来しているんでしょうねぇ。
階段の照明がモデルルームみたい。
2階の倉庫ももちろん木製、使いこまれた梯子もしびれます。
お店と事務所の仕切りの上部引き戸、内外ともに改修が少ないと書かれているのでこちらも創建当時のものとすると不特定多数の人がでいるする店舗でこれだけ状態よく残っているのはスゴいです。
江戸屋だけに”粋”を感じますね。
さいごに
今回はお客としては見られない階段や2階の倉庫まで見せていただき30分待ったかいがありました。
昭和にタイムスリップしたような雰囲気ですが、事務所にはやはりPCが置かれていてギャップもすてきでした。
*2024年5月撮影
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
施設情報
<施設情報>
江戸屋
住所:東京都中央区日本橋大伝馬町2-16
営業時間:9:00~17:00
定休日:土・日曜日
アクセス:東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」徒歩3分