皆さん、「名鉄オワコン」って言葉、聞いたことありますか?
名古屋駅前の再開発が事実上の白紙化、近鉄パッセ、ヤマダデンキ LABI名古屋も閉館、名鉄ビル一帯はまるで廃墟のよう・・SNSでもそんな声がちらほら聞こえてきます。
事故防止や資材高騰などで工事が難航する中、名鉄は指をくわえて黙ってなんかいませんでした。
2026年冬、名鉄バスターミナルビル(旧・名鉄百貨店本店)地下1階に、三重県が誇る実力派スーパー「サポーレ」がオープンします。
その売場面積、なんと約2,500平方メートル。ジェイアール名古屋タカシマヤの地下食品売場全体(約3,000平方メートル)の8割近くが、丸ごと1つのサポーレになる計算です。
これは「高級スーパーがテナントで入る」なんて生易しい話じゃありません。三重の実力派スーパーが、タカシマヤという巨人に竹やりで挑むような、名駅地下の勢力図を塗り替えかねない一大事なんです。
サポーレの熱田伏見通り店まで自転車15分、オープン以来ずっと通い詰めてきたわたしが、この話がなぜこんなに熱いのか、たっぷり語らせてください。
「名鉄オワコン」と言われる今だからこそ書きたい
名鉄は10年以上前から名古屋駅前の再開発に取り組んできました。総投資額8,880億円、高さ約170mのツインタワーを建てる巨大プロジェクトです。
ところが2025年末、資材費の高騰と作業員不足でゼネコンが入札を辞退。工事費が当初の想定のほぼ2倍に膨らむことが判明し、計画は解体着工の時期すら「未定」という、事実上の白紙化に追い込まれました。名鉄百貨店本店は予定通り2026年2月に閉店、近鉄パッセも営業を終え、駅前の一角はすっかり静かになってしまいました。
そんな中で聞こえてくる「名鉄オワコン」の声。正直、悔しいんです。
だってこの名鉄、文化財という意識すらまだ薄かった時代に私財を投げうって「明治村」を作った会社、レトロ好きとしてはリスペクトしかありません!
地元の歴史や文化を守り続けてきた企業が、再開発が止まったくらいで終わるわけがない。そう信じたい気持ちがあります。
2025年7月、静かに結ばれていた三重との絆
実は名鉄、再開発が止まる前の2025年7月1日付で、三重県津市に本社を置くサポーレと資本業務提携を結んでいました。サポーレを持分法適用会社とする、いわば「三重と名古屋のタッグ」です。
そして再開発が白紙化した後の今回の出店発表。これは「たまたま空いた場所に入れた」のではなく、再開発が再始動するまでの間、駅前のにぎわいを絶やさないための、名鉄が用意していた”次の一手”だったんです。
ちなみに出店場所は「名鉄バスターミナルビル」地下1階で、いわゆる旧メンズ館ではなく名鉄百貨店本館(本店)の地下にあたります(このあたり、意外と混同しやすいので要注意です)。

熱田伏見通り店の1.5倍!過去最大のサポーレがやってくる

今回オープンするサポーレ名駅店の売場面積は約2,500平方メートル。サポーレ熱田伏見通り店(約1,600平方メートル)と比べても約1.5倍という、サポーレ史上最大規模のフラッグシップ店になります。
家賃相場が桁違いに高い名古屋駅のド真ん中で、これだけの広さを丸ごとサポーレ色に染める。名鉄とサポーレ、双方の本気度がこの数字だけで伝わってきますよね。
熱田伏見通り店に通い詰めてわかった、サポーレの本当の魅力
ここからは、サポーレ熱田伏見通り店に自転車15分、開店以来通い続けてきたわたしの実体験パートです。「名駅にできたらどうなるか」を先取りする気持ちで読んでみてくださいね。
サポーレの隠れた名品「特製鮭弁当」
サポーレのお弁当といえばステーキ弁当(1,380円税別〜)が有名ですが、わたしが本気でおすすめしたいのは鮭弁当(590円税別)です。

天然の焼き鮭に梅干し、卵焼きに惣菜が添えられていて、正直このクオリティで590円は破格。料亭の弁当みたいな満足感があるのに、この価格。ステーキ弁当の陰に隠れがちですが、これぞ隠れた王者だと思っています。

ア・メルベイユのフルーツタルトに、うちのうさぎも反応
サポーレの向かいにある洋菓子店「ア・メルベイユ」も見逃せません。もともと果物専門店の誇りをもって、産地から直送した最高のフルーツを、今一番の食べ頃を見極めて使用しているそう。
カスタードクリームにはマダガスカル産バニラビーンズを使い、フルーツとの相性を追求しているんだとか。

先日フルーツタルトを買って帰って箱を開けた瞬間、うちのうさぎがフレッシュな苺の香りに釣られて飛んできました!(ケーキに反応したのはこの時だけ)。
うさぎも本能でわかる圧倒的なフレッシュ感と美味しさ、これはもう説得力しかないですよね。
サポーレの黒毛和牛は、いなべの恵みと肥育家さんの愛情から
サポーレ牧場の黒毛和牛は、三重県いなべ地域で半世紀にわたり育てられてきたもの。鈴鹿山麓の清らかな伏流水と、地元農家の稲藁を発酵堆肥で育てた飼料、抗生物質を含まない自然な環境で肥育されています。
未経産の雌牛にこだわり、生後30ヶ月を超えてから出荷。肉の旨みを決める脂肪成分・オレイン酸の含有量にとことんこだわり抜いた結果が、あの口溶けのやわらかさにつながっているそうです。
公式サイトには、肥育家さんが出荷のときに「元気に育ってくれてありがとう。美味しいと喜んでもらうんだよ」と声をかける、というエピソードが紹介されていました。物静かな語り口の中に、秘めた誇りを感じさせる言葉だなと思います。
新幹線前弁当、高島屋VSサポーレ
タカシマヤの強みは新幹線改札口すぐの立地、乗車直前にお土産やら新幹線で食べるお弁当をパッと買えるあの利便性。これは正直、簡単には揺るがないと思います。
でも、サポーレの鮭弁当やステーキ弁当のクオリティを知っている身としては、「多少遠回りしてでも寄る価値がある」と本気で思っています。
「名古屋駅で新幹線前に買うお弁当はサポーレで!」そんなトレンドを密かに願ってます(笑)
※名駅店で熱田伏見通り店と同じ弁当ラインナップが展開されるかどうかは、まだ正式発表されていません。あくまで既存店を知る身としての期待として読んでいただけたら嬉しいです。
おわりに
「タカシマヤの8割がまるごとサポーレに」なんて聞くと、つい「殴り込み」なんて言いたくなってしまいますが、タカシマヤはこれからも名駅の主役であり続けると思います。
ただ、再開発が止まって「オワコン」なんて言われがちな今だからこそ、名鉄が三重の実力派と手を組んで、駅前に本気の一手を打ってきたことを、地元のいち応援団として大きな声で伝えたい!そんな思いで書かせていただきました。
2026年冬、オープンしたら真っ先に駆けつけます。またレポートしますね!
※ 記事の情報は公開日時点のものです。開業日など詳細は決定次第、名古屋鉄道・サポーレ公式より発表される予定です。最新状況については公式サイト等でご確認くださいませ。
English Summary
A new flagship branch of Sapore, a premium supermarket chain from Mie Prefecture, will open in winter 2026 in the basement of the Meitetsu Bus Terminal Building (formerly Meitetsu Department Store’s main building) right by Nagoya Station. At roughly 2,500 square meters, it will be Sapore’s largest store yet — about 80% the size of JR Nagoya Takashimaya’s entire basement food floor. The move comes after Meitetsu’s massive Nagoya Station redevelopment plan was effectively suspended in late 2025 due to soaring construction costs. Meitetsu and Sapore had quietly formed a capital and business alliance back in July 2025, and this store is positioned as a way to keep the station area lively while the redevelopment is reconsidered. The writer, a regular at Sapore’s existing Atsuta Fushimi-dori branch, shares firsthand favorites including a hidden-gem salmon bento box, fruit tarts from the adjoining “à Merveille” patisserie, and Sapore’s Wagyu beef raised in the Inabe region of Mie.
ア・メルベイユのフルーツタルトに、うちのうさぎも反応
サポーレの向かいにある洋菓子店「ア・メルベイユ」も見逃せません。もともと果物専門店の誇りをもって、産地から直送した最高のフルーツを、今一番の食べ頃を見極めて使用しているそう。
カスタードクリームにはマダガスカル産バニラビーンズを使い、フルーツとの相性を追求しているんだとか。

先日フルーツタルトを買って帰って箱を開けた瞬間、うちのうさぎがフレッシュな苺の香りに釣られて飛んできました!(普段ケーキの箱を開けても素通りなのに、こんな反応をしたのは後にも先にもこれだけ笑)。うさぎも本能でわかる圧倒的なフレッシュ感と美味しさ、これはもう説得力しかないですよね。
サポーレの黒毛和牛は、いなべの恵みと肥育家さんの愛情から
サポーレ牧場の黒毛和牛は、三重県いなべ地域で半世紀にわたり育てられてきたもの。鈴鹿山麓の清らかな伏流水と、地元農家の稲藁を発酵堆肥で育てた飼料、抗生物質を含まない自然な環境で肥育されています。
未経産の雌牛にこだわり、生後30ヶ月を超えてから出荷。肉の旨みを決める脂肪成分・オレイン酸の含有量にとことんこだわり抜いた結果が、あの口溶けのやわらかさにつながっているそうです。
公式サイトには、肥育家さんが出荷のときに「元気に育ってくれてありがとう。美味しいと喜んでもらうんだよ」と声をかける、というエピソードが紹介されていました。物静かな語り口の中に、秘めた誇りを感じさせる言葉だなと思います。
新幹線前弁当、高島屋VSサポーレ
タカシマヤの強みは新幹線改札口すぐの立地、乗車直前にお土産やら新幹線で食べるお弁当をパッと買えるあの利便性。これは正直、簡単には揺るがないと思います。
でも、サポーレの鮭弁当やステーキ弁当のクオリティを知っている身としては、「多少遠回りしてでも寄る価値がある」と本気で思っています。
「名古屋駅で買うお弁当はサポーレで!」そんなトレンドを密かに願ってます(笑
※名駅店で熱田伏見通り店と同じ弁当ラインナップが展開されるかどうかは、まだ正式発表されていません。あくまで既存店を知る身としての期待として読んでいただけたら嬉しいです。
おわりに
「タカシマヤの8割がまるごとサポーレに」なんて聞くと、つい「殴り込み」なんて言いたくなってしまいますが、タカシマヤはこれからも名駅の主役であり続けると思います。
ただ、再開発が止まって「オワコン」なんて言われがちな今だからこそ、名鉄が三重の実力派と手を組んで、駅前に本気の一手を打ってきたことを、地元のいち応援団として大きな声で伝えたい!そんな思いで書かせていただきました。
2026年冬、オープンしたら真っ先に駆けつけます。またレポートしますね!
※ 記事の情報は公開日時点のものです。開業日など詳細は決定次第、名古屋鉄道・サポーレ公式より発表される予定です。最新状況については公式サイト等でご確認くださいませ。
English Summary
A new flagship branch of Sapore, a premium supermarket chain from Mie Prefecture, will open in winter 2026 in the basement of the Meitetsu Bus Terminal Building (formerly Meitetsu Department Store’s main building) right by Nagoya Station. At roughly 2,500 square meters, it will be Sapore’s largest store yet — about 80% the size of JR Nagoya Takashimaya’s entire basement food floor. The move comes after Meitetsu’s massive Nagoya Station redevelopment plan was effectively suspended in late 2025 due to soaring construction costs. Meitetsu and Sapore had quietly formed a capital and business alliance back in July 2025, and this store is positioned as a way to keep the station area lively while the redevelopment is reconsidered. The writer, a regular at Sapore’s existing Atsuta Fushimi-dori branch, shares firsthand favorites including a hidden-gem salmon bento box, fruit tarts from the adjoining “à Merveille” patisserie, and Sapore’s Wagyu beef raised in the Inabe region of Mie.

