今回の東京レトロ巡りのメインの一つがこちら『ビヤホールライオン 銀座七丁目店』。
現存する日本最古のビアホールで完成は1934年(昭和9年)、戦時は空襲や戦火を逃れ、戦後は進駐軍専用ビアホールとして営業するなど歴史を刻む貴重な存在です。
現在もビアホールとして営業、ランチタイムは1,000円から手軽にランチを提供されており下戸のわたしでも気軽には入れちゃうのであります!
建物概要&MAP
名称 | 銀座ライオンビル ぎんざらいおんびる |
竣工 | 1934年(昭和9年) |
設計 | 菅原栄蔵(すがわらえいぞう) |
見学 | 1階店舗 |
その他 | 登録有形文化財(2022年9月) |
銀座7丁目に建つ鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建。
文化庁・文化遺産オンライン参照
外観は1階やパラペットにライト調意匠を残す。内装は6階ホールの他、1階ビヤホールが白眉でタイル張壁面に梁型等の装飾を施し、圧巻のガラスモザイク壁画を飾る。我国ビヤホールの一大傑作。
お店の場所は?
お店は東京メトロ銀座線銀座駅 徒歩3分、JR有楽町駅 徒歩7分、JR新橋駅 徒歩7分ほど。
いかにもクラシックな店構え、店頭には食品サンプルが並びインバウンドのお客さんも多かったのかな。
写真を撮らせてもらうために開店前からハリキって待機、グルリと一周すると表も裏もサイドもクラシック感がすごくて入る前からキュンキュン!
大通裏のビル入口の方がわたし的には好み、並んだ丸窓がなんともいい雰囲気。
サイドの年季の入った両開きの扉、現在は使われてないようです。
現存する日本最古ビアホール「銀座ビアホール7丁目」とは?
昭和9年(1934年)に当時の大日本麦酒株式会社の本社社屋として新築、1階にビアホールを開店。
建築設計者は新橋演芸場などを設計した菅原栄蔵氏。
壁面と柱に使用した2種類の色タイルは当時類例を見ないもので、カウンター周りはドイツから輸入した大理石を使用。
正面と左右壁面には、日本で初めて作られたガラスモザイクの壁画を大小10面、正面の大壁画は275m×575mの大作で約250色のガラスモザイクが使われています。
ガラスモザイクの色調を整えるため、数百回の工程を経て約3年を費やしたとんだとか。
店内の雰囲気は?
いよいよ自動ドアが開き、薄暗い中に一歩入ると圧巻の光景が、、、。
天井も柱もタイルのクラシカルな空間の真正面には繊細な壁画、ここだけ空気感が違うように感じてしまいます。
描かれているのはビール麦を収穫する婦人たち、幸せの象徴であるアカンサスの花、遠くに見える煙突は当時の恵比寿ビール工場と語られているんだとか。
壁には様々な壁画が9面、どれも素晴らしく見入ってしまいました。
壁のタイルがそれぞれ違っており、絶妙なグラデーション。
ペンダントライトの色が微妙に違っていて、支えるチェーンがこれまた興味深い。
あちこちにステンドグラスも。
トイレのドアもなんとも昭和です。
床もタイル張り。
スタッフさんに写真撮らせてくださいと入店時に声をかけ、そのまま図々しく次のお客さんの来店で撮ってました(笑)
銀座ライオンビーフカレー 1,355円税別
昭和26年のチキンカレーから始まり、50年愛され続けるという銀座ライオン自慢の逸品『銀座ライオンビーフカレー』(1,355円税別)を注文。ライスは少なめにしてもらってます。
お皿の周りにもライオンマークが! お味は周りが気になってよく覚えてません、、、。
12時を回ると会社員らしきおじさんたちや、昼飲みを楽しむ方が来店し賑わっていました。
夜のビアホールもまた素敵なんだろうなぁ、と店を出る前にもう一度お店を見回して帰ってきました。
銀座ライオン ビアホールの詳しいメニューはぐるなびで画像つきでチェックできますよ。
さいごに
今年2020年で86年となる現存する日本最古のビアホール、こんな異国情緒たっぷりのクラシカルな空間を1,000円ランチで楽しめてしまうとは(笑)
この後は歩いてすぐのトリコロールへ、こちらも素敵なお店でした。
※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
最新状況については公式サイト、お電話にてご確認くださいませ。
店舗情報
<店舗情報>
ビヤホールライオン 銀座七丁目店
住所:東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル 1F(google mapで見る)
アクセス:東京メトロ銀座線銀座駅徒歩3分・JR有楽町駅 徒歩7分・JR新橋駅徒歩7分
電話:03-3571-2590
営業時間:[月~土]11:30~22:00[日・祝]11:30~21:00
定休日:無休
喫煙・禁煙:全席禁煙
座席数:280席(テーブル280席)
駐車場:無(近隣にコインパーキング有)
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