神戸レトロ巡り、最終日は神戸モダン建築祭の近代建築をまわるハードスケジュール。 2024年に大規模改修工事を終えた「シュウエケ邸」へ向かいました。
2階は住居として使われており、見学は基本的には月に1回1階部分のみ。ウエディングや撮影会、演奏会などとしても活用されているようです。
130年を超える和洋折衷の建物はもちろん、邸内のアンティークな家具や調度品にも圧倒され見応え十分でした。
建物情報&MAP
名称 | シュウエケ邸 |
竣工 | 1896(明治29)年 |
設計 | A.N. ハンセル |
見学 | 毎月21日が公開日(公式Instagram) |
その他 | 京都モダン建築祭 |
北野町のメインストリート山本通を代表する異人館。
建築家ハンセルの設計で、自身の自邸として1896年に建てられました。
長らく非公開となっていましたが、今回は、1階とお庭をご覧いただけます。
神戸モダン建築祭参照
アクセスは?

アクセスは各線「三宮駅」より徒歩15分ほど北野異人館街にあります。 1896(明治29)年に建築家ハンセルの設計で自邸として建てられました。

白い壁の外壁はアメリカ西部開拓時代に普及した下見板張りてあえて壁表面に木材を見せ、屋根下の緑のラインはヨーロッパの木材建築技法「ハーフティンバー」をイメージしたデザインになっています。

お隣「パンとエスプレッソ」で旧ディスレフセン邸(門兆鴻邸)、1895年(明治28年)と同じくハンセル設計でシュウエケ邸より一年前に建てられ雰囲気がよく似ていますね。

戦後1954年にハンセル邸からシュウエケ邸へ、シュウエケ家はユダヤ人貿易商でプレートの紋章は「王冠、ユニコーン、ライオン、オリーブの枝を持つ鳩、開かれた本、船、ザクロ」が描かれており、それぞれに意味がこめられています。
シュウエケ邸は外観の大規模修繕を終え、2024年2月にグランドオープンしました。

こじゃれた門扉をくぐり邸内へ。

エントランスでは焼き菓子など販売していました。

入り口の玄関ポーチ、窓のデザインがかわいい。

床のタイルもすてきです。
廊下と階段

廊下に敷きつめられているのはトルコ絨毯?

奥のドアから庭に出たような。


2階への階段の絨毯もすてき。
2階は住居として使われているそうで見学時は上がることはできませんでした。


階段のデザインも優雅。
DINNING.R.

ダイニングルーム。

ウエディング会場としても使われているだけに豪華なセッティングがされていました、憧れますね。

細部までアンティークですてき。
LIVING.R.

真ん中のお部屋はリビングルーム、ペルシャ絨毯が映えます。

邸宅の壁面には約200点の絵画が飾られており、明治時代の浮世絵や日本生まれのフランス人「藤田嗣治氏」など。
ATELIER

リビングルームと3つの扉で仕切られた窓際の部屋「アトリエ」、ロッキングチェアが置かれており窓から外を眺めながら日向ぼっこをしていたのかもしれません。
GUEST.R.

ゲストルーム、来客をお迎えするお部屋でしょうか。
窓際にはラグジュアリーなソファーとテーブルが置かれています。

テーブルには凝った細工の彫刻、中国のものでしょうか?

サイドの出窓はソファーになっており、撮影スポットです。

1階のシャンデリアはすべてイタリア製のアンティーク。
DRESSING.R.

ドレッシングルーム、洗面やトイレは新しくなっているようです(使用不可)。

建具がおしゃれですが新しいものっぽいですね。
庭園

通に面した正面より、裏側がよりすてきです。

中央のベランダ、門柱がイスラム風のデザインになっています。
庭園は広く、この日はドリンクや焼き菓子を販売しておりお庭の椅子でいただけるようになっていました。

出窓の屋根が瓦屋根になってるのかな?

屋根には火除けの守り神「鯱」、和洋折衷のデザインになっているんですね。
見学できる?
住居として使われており、通常は見学ができません。
毎月21日に見学料は500円で一般開放されており、ワークショップも開催されていえるようです。
詳しくはInstagramをチェックしてみてくださいね→https://www.instagram.com/choueke_tei/
撮影会、演奏会、ウエディングなどは受付しているようですよ。
さいごに
こんなすてきな邸宅でウエディングなんてさぞや素敵でしょうね。
今回は時間に余裕がなくて細かいところまで見学できなかったので、次回はもっとゆっくりとお隣のパンとエスプレッソにも寄りたい。
*2024年11月撮影
施設情報
<施設情報>
シュウエケ邸
住所:神戸市中央区山本通3-5-17
アクセス:各線「三宮駅」徒歩15分