東京『カヤバ珈琲』大正時代の町屋の喫茶店を再生、古くて新しくて懐かしい喫茶店

東京レトロ巡り、この日は朝から小雨の降る中、上野から谷中方面に歩いてカヤバ珈琲さんへ。

創業は昭和13年、大正町家の姿を残しつつリノベーションをして再生した、レトロとモダンがマリアージュする古民家カフェ。雨に濡れた風情がこれまた素敵でした。

さっそくレポ。

お店の場所は？

JR「日暮里」駅から徒歩10分、地下鉄千代田線「根津」駅から徒歩10分ほど、住宅街の中にひっそりとありました。

大正５年に建てられた出桁造りの町家、雨に濡れてさらに風情を増した外観。雨の中、しばし足を止めて見惚れました。

使い込まれた凝った扉がなんとも魅力的！雨に濡れたグリーンもまるで絵葉書みたい。

カヤバ珈琲店の歴史

昭和13年、現在の建物で榧場伊之助氏がカヤバ珈琲を創業、70年近く愛されながらも惜しまれながら平成18年に閉店。

平成20年秋、NPO法人たいとう歴史都市研究会とSCAI THE BATHHOUSEが協力して建物を借受け、平成21年9月、カヤバ珈琲店を復活再生を果たす。
改修にあたり大正町家の柱梁や外観、昭和喫茶の思い出ある看板、椅子、カウンター、食器等を残し、昔の雰囲気を残して復活。

消えゆくレトロ喫茶店の再生の一つの形として、今後も続くお店がでてくるといいな。

店内の雰囲気は？

一軒家の丸ごとがカフェになっており、まるで親戚のお店にお呼ばれしたみたい。1階はテーブル席、2階は座卓になっています。

1階

一階はカウンターキッチンと窓際にテーブル席、すっきりとしていてレトロま窓ガラスや椅子が映えます。

2階

雨もあってか貸し切り状態になり、帰り際に「2階も見せていただけますか？」とお願いして上がらせていただきました。
↑どんどん図々しくなってくるおばちゃん

階段も懐かしい感じ！手入れがされてピカピカです。

恐らく喫茶店時代は2階は自宅になっていたのかな、ほぼ民家ですよね（笑）

アットホームな昭和の雰囲気は若者に人気みたい。この日もPC片手にイケメンの学生さんが上がってきて「お気に入りで通ってる。」とおっしゃってました。

踊り場の引き窓。細部まできれいな状態でとても丁寧に暮らしていたのが伝わります。

モーニングメニュー

• たまごサンド・・1,000円
• 野菜サンド・・1,000円
• たまごトースト・・1,000円
• あんバタートースト・・1,200円
• クロワッサン・・700円

＊しぼりたてジュースor本日のスープとサラダつき

ドリンクメニュー

• コーヒー・・500円
• エスプレッソ・・300円～
• カフェラテ・・600円
• カフェモカ・・700円
• ルシアン・・600円
• ココア・・600円
• 緑茶・・450円
• 紅茶・・450円
• ミルクセーキ・・500円
• 伊良クラフトコーラ・・600円
• コーヒーフロート・・650円
• メロンフロート・・650円
• しぼりたてジュース・・600円
• レモンスカッシュ・・600円
• 谷中ジンジャー・・600円
• ビール・・900円

甘味メニュー

• みつ豆・・600円
• カスタードプリン・・700円
• アフォガート・・700円
• 抹茶のガトーショコラ・・700円
• 本日のケーキ・・700円

＊2020年11月現在

お茶とおしぼり。おしぼりは水に浸すと広がるヤツ。

たまごサンド 1,000円

上野の公園を散策しながら歩いてきたのでお腹ペコペコ、『たまごサンド』（1,000円）を注文。

搾りたてジュースかスープを選べ、スープにしました。はしが出てくるのは嬉しいですね。

パンがモチっとしていてハード系っぽい？自家製かな。

コーヒー 500円

『コーヒー』（500円）も追加、マシーンで淹れるイマドキのコーヒーですっきりとおいしい。

レトロとモダンがマリアージュ

ハード系はレトロですが、コーヒーはマシーンだったり、ネットで予約ができちゃったり、”レトロモダン”ではなく「レトロ」と「モダン」が上手にマリアージュした素敵な喫茶店でした。

古い建物を維持するのは、新しく建てるよりあらゆる面で大変なことだと思いますがこうしていい形で残ってくれるのは本当に嬉しいですよね。

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さいごに

雨の中のカヤバ珈琲店、先代オーナーの温もりが感じられるような町屋にホッとします。

２階の畳敷きのスペースもアットホームで素敵です！ これからもこんな喫茶店が増えると楽しいなぁ。

＊2020年11月撮影

※ 記事の情報は公開日月時点のものです。
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